<通信バックナンバー>

 能登原発差止め訴訟 訴状(PDF)

 原告団ニュースバックナンバー


 <リンク>
志賀原発廃炉に!訴訟原告団HP● http://shika-hairo.com/

  命のネットワーク

 〒925-0052 石川県羽咋市中央町サ5 (羽咋労働会館内)
           ℡0767-22-2111 (FAX共用)













<NO.43 2016年2月5日発行>


 3/5命のネット第16回定期総会&
  「石井いづみさんの体験を聞く集い」にぜひ参加を!


  ◆と  き 3月5日(土)13時-総会、   *14時―石井いづみさんの体験を聞く集い

  ◆と こ ろ 羽咋労働会館・2Fホール



 3.11フクシマ5年を迎えて、命のネットは3月5日、右のとおり第16回定期総会を開催し、昨年の活動報告と決算報告、16年の活動方針&予算案を協議します。総会に併せて、改めてフクシマの現実を知るために,「石井いづみさんの体験を聞く集い」をもちます。石井さんは150名を超す高齢者の避難がどんなに大変だったか、その生々しい経験を話される予定です。
 川内、高浜の再稼動が福島の現実がなかったかのように強行され、北電や県は活断層の上に立つ志賀原発の危険性と廃炉の決断をウヤムヤにしようとしています。このため事務局は昨年末から年頭にかけ,12/24対県申し入れと一連の高浜行動に全力でとりくんできました。
つきましては、重ねて、第16回定期総会と「石井いづみさんの体験を聞く集い」にこぞってご参集いただきますよう、会員の皆様によびかける次第です。
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<石井いづみさんの紹介> 1955年、福島県生まれ。情緒障害児施設の寮母、盲重複障害児学校の教諭を経て、97年より高齢者福祉業務へ。3.11当時は入所者150名の特別養護老人ホームでケアマネ-ジャ-の仕事をされていた。福島第1原発が立地する大熊町から七尾市中島町に避難し、現在は市内の高齢者通所施設・生活支援ハウスに勤務されている。
左写真は、能登や小松、金沢の友人たちが金沢の旅館あかつき屋で開いた歓談会で。石井さんは右から3人目。「私は明るい避難者です」と、終始笑顔で語られたとのことです。
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高浜原発動かすな! 1/24緊急現地集会に参加!
     ―暴風と豪雪の中、原発前抗議⇒町内集会・デモー


 関西電力は昨年12月24日の福井地裁(異議審)仮処分決定の逆転取り消しと高浜町&福井県の再稼動同意をたてに、1月末にも高浜原発の再稼動を強行しようと走り出しました。このため、若さの原発を考える会と原発反対福井県民会議は、緊急に1月24日、高浜原発再稼動を許さない!全国集会を呼びかけました。
 命のネットは、暴風と豪雪の中、この緊急現地行動に3名が参加しました。事態を3.11以前に引き戻してしまった12/24福井地裁決定の余りにもひどい内容の批判を含め、藤岡さんの報告と京都の自治体の動きを2~3ページに掲載しています。ぜひ一読下さい。


 高浜原発の再稼動を許さない!
      ――12/24、1/5、1/24現地行動の報告―― 藤岡 彰弘


 1月29日、関西電力は高浜原発3号機の再稼動を強行した。しかし、「原発を止めろ!」の声は、現地でも強まりこそすれ決して衰えてはいない。私も、この12月末からのとりくみや行動に参加して、それを実感した。以下はその報告である。
 ◆12月24日 福井地裁の
あきれた異議審決定
 最高裁から送り込まれた林裁判長が下した決定は、住民側の訴えを全て切捨て、あっさりと先の運転差止め仮処分を覆すものだった。争点となっていた基準地震動の設定や、耐震安全性の確保、新規制基準の合理性等の問題はすべて関電の主張通り。避難計画に至っては、重大事故は起きないと考えられるから、考慮の必要はないというとんでもない決定内容であった。
 福井市内の報告会場に、私たち命のネットからも6人が駆けつけた。会場内には「こんな決定は許せない!」という怒りと、「決してあきらめない」という強い覚悟がみなぎっているのを感じた。    (写真上=1/24ゲート前の抗議デモ。下=高浜文化会館で5百名が集会)
 ◆1月5日 高浜町内宣伝活動に参加
 「若狭の原発を考える会」の呼びかけに応じ、私は集合場所のJR若狭高浜駅に向かった。この日の行動は、高浜町内をチラシを配りながら太鼓をひびかせ、辻々をアピールして回るというもの。歩きはじめるとすぐに雨。それでも元気に旗を高く掲げて町内を練り歩いた。反発を受けたり、厳しい言葉を投げかけられるのではと心配もしたが、町の人々の反応はとってもソフト。むしろ温かく見守ってくれる視線をずっと感じていた。
 ◆1月24日 町の人たちに促されるように町内デモ!
 強風と大雪をついて羽咋と富山を出発したが、高浜町は抜けるような青空だった。私たち命のネット3名も原発ゲート前までのデモ行進に合流。直近の集落へと続く一本道は、デモ隊と機動隊であふれ、渋滞の車が列をなす。いざ事故が起きれば、住民には逃げるすべさえない。怒りを込めて「原発止めろ!」とコールする。
 文化会館での集会後、町内へデモ行進に向かう。町の人たちの反応は、5日の時よりずっと積極的で好意的だった。路地の奥や2階の窓から手を振る人、道路まで出てきて拝むようにする年配の女性、いっしょになって「反対」「反対」と叫ぶ人、笑みを浮かべて写メをとる人たち。むしろ町の人たちに促されてデモをしているようだった。
 現地で元気をもらった私たちは、再び猛吹雪の中を深夜に帰着した。高浜3号機が再稼動されても、次の原発を止めるたたかいは続く。そのための力を、私たちも共に着実に蓄えていこう。あきらめるべきは電力会社の方だ。


宮津市、京田辺市議会が高浜再稼動に反対決議!

 昨年末12月25日、京都府の宮津市と京田辺市の両議会が高浜原発の再稼動に反対する意見書の採択を決議しました。福井地裁が逆転決定を下した、その翌日の快挙です。地裁決定がどんなに住民の安全を否定しているか、福島の現実を無視し事態をそれ以前に引き戻したものか、を満天下に示すものです。自治体は生きています。
 わが故郷=宮津は生きていた!がんばってほしい!
 宮津市の決議には全市民2万人が避難を余儀なくされる30㌔圏自治体の苦悩が反映されています。府県の違いなど原発事故の深刻さの前には全く関係がありません。高校卒業後、宮津を離れて52年以上たちましたが、天橋立・伊根の舟屋・大江の山並み…ふるさとへの思いは変わりません。それだけに宮津市議会の決議には心が震えました。故郷はまだ生きていた!
 また、京都市の南にある京田辺市の決議は、いったん若狭の原発銀座で重大事故があれば、関西の水がめ=琵琶湖が汚染されてしまうことへの危惧が反映されています。再稼動反対の声をさらに強め広げていきましょう。(タナカ記)
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 各地のたより    志賀原発廃炉の実現へ― 雑感ですが一筆一

◆東京町田市・篠田 修一>北陸電力の判断に疑問を持つのは私だけではないだろう。活断層上に原発施設は、規制基準によって認められないことの意味を認識しているのだろうか?電力会社自身の調査では活断層ではないと主張するが、専門家でも将来活動するかどうか判断は難しいとしている。だからといって原子力規制委員会の報告は間違いであると解釈するのには疑問である。
福島のような事故を2度と起こさないためには、危険度の高い原発はなくしていくことが電力会社の責務だと考えるのだが……志賀原発の廃炉が将来に対する安心を保証することになると思う。故・高木仁三郎さんは、脱原発を!と多くの資料を提供してくれました。生前、縁あって勉強会に参加しましたが、高木さんの気力を身近に感じました。
原発の廃炉は、チェルノブイリ事故についても感じます。『チェルノブイリの祈り』(スベトラーナ・アレクシェービッチ著、松本妙子訳:岩波書店)の中に、……人々は忘れたがっています。もう過去のことだと……見落とされた歴史……人間の命の意味、地上に存在することの意味……一人の人間によって語られるできごとは、その人の運命ですが、大勢の人によって語られることはすでに歴史です……
命を守る運動は何を意味しているのか、答えは簡単にはでませんが、語り伝えることは大切なことだと思うのです。原発の廃炉が意味することを深く考えなければならない。
◆飛騨市・門井美保子>いつも本当にありがとうございます。実はヨウ素剤アンケート出したつもりが手元にあり、お届けします。申し訳ありません。でも、この連絡を見たとき、「どうしてこうなるの!」と強く思ったのは確かで、事務局の皆さまは私以上に憤りを感じていらっしゃるのだろうとお察しします。3.11以降、これで原発がなくなる方向にいくだろうと思っていたのに、反対の方向に向かっています。できる限り前線で活動していらっしゃる皆様をうしろから支える一人として、これからもよろしくお願いします。
◆芦屋市・大田美智子>「命のネット通信」ありがとうございました。足の調子はいかがですか?私はこのごろなかなか活動できずニュースを読んだり賛同したり署名したり会費払ったりばっかりで、お恥ずかしい次第。細々ですが、能登原発とめようの頃からですから、もう長いのでしょうか?「(絵葉書の)Ⅰ 能登 赤住の風車」は、珍しく風車の回っている時でした。二つの絵は私たちにとり一番大事な絵です。健嗣ももう丸14年。私も未亡人14年・・。

断層の上に立つ志賀原発は廃炉に!・・・県に再度の申入れ

 年末も押し迫った12月24日、私たち命のネットも参加する「さよなら志賀原発ネットワーク」(共同代表―中垣たか子、南 高広、岩淵正明)は,5月22日の申入れに続き、重ねて「志賀原発廃炉の決断を北陸電力に求めよ」との申入れを行いました(命のネットは4名が参加。全体で18名)主な申入れ項目は以下の2点です(3~5項目は略)。
①県は、原子力規制委員会の有識者会合による志賀原発敷地内断層に関する「評価書」の結
論を尊重すること。
②北陸電力に対して、これ以上調査に時間を費やすようなことはせずに、原発に依存しない
経営方針への転換を求め、1号機・2号機ともに廃炉に向けた検討を速やかに開始するよう申し入れること。
 しかし、早川文昭・原子力安全対策室長は前回同様、県民の安全を守る立場に立つのではなく、「ピア・レビューでは異論も出ている。評価書が最終決着したとは言えない。なお今後の審査を見守っていく」との回答を繰り返しました。*以下、当日配布された「記者レクチャー資料」を参考に(一部割愛)、もう一度、志賀原発の断層を巡る問題点を提示します。必読下さい。
【1】なぜ再度の「申入れ」かー目に余る谷元知事の暴言
 昨年5月、原子力規制委員会の有識者評価会合で、志賀原発敷地内断層につき「S-1、S-2、S-6断層は、13~12万年前以降の活動が否定できない」との全員一致の見解が出た後、11月20日のピア・レビュー(査読会)でも「敷地内断層が活動する可能性は否定できない」とする評価書の根幹部分が認定され、『志賀原発は敷地内重要施設の直下に将来活動する可能性のある断層等がある』という評価書が原子力規制委員会に提出される見込みとなっています。
 それに対して、谷本知事は「学者さんが自分の見解を述べているだけ」「学者は責任を負う立場にないし、どういう根拠で主張しているかもわからない」「予断を持たずに北陸電力からもヒアリングをし、きちんとした方向性を出してほしい」(11月21日付、読売と北国新聞)などと、評価会合で繰り返された科学的な議論の経緯を無視し、県民の安全よりも北電の経営を重視し、志賀原発の再稼動を促すような発言をしています。
 さらに知事は11月25日の記者会見で、「活動性を否定する北電が裁判に持ち込む可能性があるとの見方も示し、≪裁判で規制委が負ければ、面目丸つぶれだ。北電の主張に根拠がないなら、きちっと説明しないといけない。説得力のある説明が必要だ≫と指摘した。」(翌26日の北国新聞)とも報じられています。
 まるで北電側の立場に立ち、有識者会合の結論に異議を唱えようとしていることは、県民として看過できません。5月に「評価書(案)」が公開された時に申し入れましたが、ピア・レビュー後の県の対応をふまえて、今回改めて申し入れることになったものです。

【2】新規制基準では、活断層の定義は?
・新規制基準は、福島事故の反省をふまえて制定されたものです。
・耐震設計上、考慮すべき活断層は「後記更新世以降の活動が否定できないもの」。すなわち、活動が否定できないグレーの場合は、クロと評価すべきなのです。
・「活断層ではない」とするには、後記更新世以降「活動していない証拠」を提示することが必要です。「活動した証拠がない」ことだけでは、活断層の可能性を否定できません。⇒北電は何度も追加調査を行ったが結局、「活動していない証拠」を示せませんでした。

【3】判断基準は、あくまでも安全側に立って!
 過去の安全審査と北電自身による活断層の見落としや過小評価が何例もありました。
★福 浦 断層  2013年になって、ようやく活断層と認定。
★笹波沖断層 2007年3月、能登半島地震の際の震源断層。安全審査では、北電は断層を3分割して同時に動くことはないと評価。それぞれ短い断層なので大きな影響はないとしていたが、能登半島地震では一体となって動き、原発は想定を上回る揺れに見舞われた。
★邑知潟断層帯 地震調査研究推進本部(1995年の阪神大震災後に設置された政府機関)の調査結果によれば、北電の邑知潟断層による地震動の想定は過小であり、この事実が金沢地裁による2号機差止め判決の根拠となった。
★富来川南岸断層 北電はこの断層の一部分しか認めていないが、志賀原発の北方から原発西側の海域まで伸びていると、複数の研究者から指摘。また、同断層にによる地震が発生した場合、敷地内の断層がずれる可能性も懸念されている。⇒左図参照!

【4】学者さんが見解を述べているだけ?―委員の選定方法
 2012年9月下旬、原子力規制委員会は、活断層研究を担っている4学会(日本活断層学会、日本第四紀学会、日本地質学会、日本地震学会)に、原発敷地内の断層調査への協力を要請し、調査メンバーの候補者推薦を依頼。その際、客観的審査を行うため、これまで旧原子力安全・保安院や旧原子力安全委員会で、個別の断層評価に関わってこなかったことを条件とした。 4学会はそれぞれ理事会等で人選し、規制委に候補者を推薦。規制委はそのリストに従って参加を要請し、受諾した研究者が断層調査メンバーとなった。知事の発言は実に選定経過を意図的に無視した暴言である。

 視点・論点  再稼動のための避難訓練は要らない!

昨年11月8~9日に行われた伊方原発原子力防災訓練に対し、8日の早朝から愛媛県庁前で愛媛県職員労働組合(宇都宮委員長)など30名が抗議行動を行い、「伊方原発再稼動阻止」「再稼動のための避難訓練反対」をアピールしました。<下記、11.9愛媛新聞記事参照>
その中で宇都宮委員長は、「10月26日に中村県知事は再稼動に同意しており、組合として30日に再稼動をやめて廃炉に、と申し入れている。原子力災害業務は、従事する労働者の安全が確保できないことは明らかであり、福島では原発労働者、消防、警察、自治体労働者が被曝している。住民も労働者も被曝させてはいけない」と訴えています。
私たち命のネットは3.11フクシマではなく、99年の東海村JCO臨界事故を契機に結成されました。この時、東海村職員は1㌔圏住民の避難呼びかけに中性子線が飛ぶ中を無防備で走り回り、住民ももちろん被曝。ヨウ素材は配布されず、放射性ヨウ素の放出も隠されました。その教訓から、志賀原発訴訟に加え、30㌔圏住民で結成されたのです。
各地の避難訓練は肝心の二つの点に目をつぶっています。本当に被曝せずに逃げられるのか?仮に逃げられても戻ってこられるのか? 3.11の現実に目をつぶった防災訓練は何のために行われるのか―いつまでも知らぬふりを続けるなら、住民と自治体は主権者どころか、「被曝もするし金も出す」お上の奴隷=官奴と言われても仕方がないでしょう。
また、愛媛県職労委員長が訴えているのは、もう一つの原点=「原発は決死隊なしには動かせない」ということです。その覚悟なしに国と電力会社は原発を動かしてきたのです。原子力災害業務に従事することを想定されている全ての当該の人々、とくに自治労や交通運輸の仲間たちが声を上げるときです。沈黙は、「決死隊」を甘受することです。 <多名賀哲也>

















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編集後記

♪ こんなにも多くを知りたるその後に
 知らぬふりできる 再稼動できる  (福田示知恵)
●上記の歌は、橿原市・福田示知恵さんからの年賀状の中にあったものです。
昨年夏、北陸中日新聞に掲載された俵 万智さんの歌『「おかたづけ ちゃんとしてから次のこと しましょう」という先生の声』とも相通じるものがあります。命よりカネ!まったくひどい国家と社会の在り様を何としても変えなければならないと痛感します。
●年賀状には内灘の水口裕子さんの川柳もありました。♪ 暁を信じてアベの闇を掃く(うちなだ戦争ほうきの会)3/5総会は今年の第1歩。ぜひ多くのご参加を!<タナカ記>




<NO.42 2015年11月20日発行>


 知事の再稼動同意は許さない!

  11.1伊方原発ストップ!全国集会-4千人が大集会とデモ!





 11月1日、「STOP伊方原発再稼働!11・1全国集会in松山」が開催されました。5日前の10月26日に愛媛県の中村知事が伊方3号機の再稼働に同意した直後の集会です。各地から4000名が参加し、知事の再稼働は許さぬと熱のこもった集会となりました(命のネットは藤岡、滝口の2名を派遣)

 集会は正午前にプレ企画がスタート。地元トレインズの歌のあと、北海道・泊原発、宮城県・女川原発、石川県・志賀原発(藤岡さんが発言)、鹿児島県・川内原発、青森県(東通原発、大間原発、六ヶ所村)、東京・首都圏反原発連合の1分スピーチ、政府事故調委員も務めた吉岡斉さんと広瀬隆さん(作家)両氏のショートスピーチが行われました。
 集会は、主催・伊方原発をとめる会の草薙事務局長の挨拶で始まり、よしもとの「まんざい」芸人「おしどりマコ・ケン」のトークライブ、協賛団体から鎌田慧さん(さようなら原発1千万人アクション)、長瀬文雄さん(原発をなくす全国連絡会)、ミサオ・レッドウルフさん(首都圏反原発連合)、柳田真さん(再稼働阻止全国ネットワーク)がアピール。
   <写真-「伊方原発を止める会」HPより転載>

 地元と福島から、菅野みずえさん(福島から兵庫県に避難)、根本・福島農民連会長、中川創太・伊方原発訴訟弁護団事務局長、STOP伊方原発!南予連絡会の斉間淳子さんと遠藤綾さんが発言し、斉間さんは、先の15日に亡くなった近藤誠さんが最期まで、原発をなくそうと訴え続けたと報告。吉田忠智(社民)、笠井亮(共産)、菅直人(民主)の3国会議員の発言のあと、高知の外京ゆりさんは、県下自治体への要請や映画会上映などを紹介し、11/29高松集会、30日四国電力申し入れへの連携支援を呼びかけました。

 主催団体の和田事務局次長が参加者4000名と報告。また、翌2日の知事宛請願行動と11月21日の南与宣伝活動への支援要請や南予=愛媛県南部や高知での映画会上映で支持拡大にとりくむ決意も述べられました。集会決議採択、閉会挨拶の後、2つのコースに分かれて出発。事前の要請に応えた各地のハンドマイク担当や鳴り物チームも多く、再稼働を許さない、知事の同意を撤回せよとの、憤りと決意みなぎる大デモとなりました。






10.31伊方の家 ⇒ 全国相談会 ⇒ 11.1ゲート前行動 ⇒ 全国集会に参加
     -電力会社を選択し、原発の電気は要らぬと意思表示を-



 10月31日午前中、八幡浜市の現闘本部=『伊方の家』を訪問。狭い部屋に10人位の方が集まっており、日頃の活動をそれぞれ話し合っていました。住民アンケートの内容など興味深いものでした。
午後、近くの八幡浜市松陰公民館で再稼動阻止ネットの全国相談会が始まりました。保守色の強い地域で活動が困難な中でも、高齢者が反対運動を支え、そのねばり強い活動が今日まで引き継がれていると思いました。広瀬隆さんの「再稼動をあらゆる手段を使って引き延ばす。4月からの電力自由化で原発の電気は要らないということを四国電力に思い知らせる」という力強いお話も印象的でした。(写真―伊方原発正面ゲート前で
 翌11月1日、朝8時に宿舎を出発し30分ほどで伊方原発ゲート前に到着。原子炉3基の建屋が俯瞰できる地形です。地震で岩が上から転がりだしたら、原発敷地はもちろん海まで落ちていきそうな傾斜地です。その海面スレスレにかろうじて整地された狭い場所に伊方原発は立地しています。津波どころか地震そのもので地盤は崩壊し押しつぶされそうな景観です。原発敷地のすぐ上方に米軍ヘリが墜落し米兵6名が亡くなったそうです。高さを見誤れば、激突しそうなことは容易に想像できるような地形で、原発に落ちたら…と考えてしまいました。
 松山市の城山公園やすらぎ広場へ40分位で移動。12時半、いよいよ『STOP伊方原発再稼動!11.1全国集会in松山』の開始です。全国各地から集まった人達のアピールに続き、福島からの報告など何とか再稼動を阻止したいとの思いが強く感じられました。
 昨日に続き広瀬隆さんは、「電力自由化はチャンス。絶対に勝てる闘い」と語られました。原発の電気は要らないという意思を表示して、電力会社を選択する―これが今後の行動の根幹になるのではないかと思います。その後、松山市中心街を「再稼動反対!」と大きな声を張り上げて行進。秋晴れの中、多くの市民にアピールしました。(羽咋市・滝口 保
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 事務局の活動報告

 ◆川内原発・現地行動に参加


 川内原発の8.11再稼動直前の 8月7~10日、原発ゲート前坐りこみ行動(9日は2千人集会)にタナカ、舘谷の2名で参加してきました。
鎌田さん、広瀬隆さん、たんぽぽ舎など首都圏109名の仲間と合流しての行動は、再稼動を止められませんでしたが、不思議と敗北感はなく、猛暑の中、5日間に及ぶ現地行動の一翼に加わることができたという達成感が大きく残りました。再稼動阻止ネットが100名を超す仲間を送り出せたことも大きな成果です。
 10日早朝から4百名が坐りこんだ集会では、輪島市門前町の舘谷富士夫さんが川内原発再稼動絶対反対!志賀原発廃炉の思いと決意をアピールしました(左写真)。炎天下の3日間、本当にご苦労様でした。

 ◆5台の車で、ゲート前封鎖行動が成功! ←8.11再稼動当日

 再稼動日の11日朝6時には地元の5台の車がゲート前を急襲し、完全にゲートを封鎖。必ず再稼動を阻止する、原発の機能を停止させるという人々の意志を目に見える「形」で表現しました。九電はやむなく作業員を海から船で入構させ、警察も説得を行うだけで手を付けられない。封鎖は4時間続きました。意気盛んな全九州・全国の人々が、警察の道路封鎖と宣伝カーをゲート前に入れさせない妨害をものともせず続々と合流。マイクと肉声で「再稼動反対」の叫びがやむことなく続きました。
 <『川内の家』ニュース№70より。地元・鹿児島はがんばってます!



 各地のたより  思わぬ再会を果たす - 8.10川内原発行動


 8月9~10日の川内原発再稼動反対・ゲート前行動。前夜羽田から乗り込んだ東京組第1陣65名の1人に小生は加わった。県の妨害で久美崎海岸での『ロックフェスティバル』2日目が中止になってしまい、9日午前中は、今行動のベースとなる浜の茶屋やテント村のある川内河口付近から約1㌔ほどの浜を、ともあれ原発をめざして歩いてみることにした。
 遠くからは頭だけが見えていた2基の円筒型ドーム(加圧水型)は近づけば近づくだけ殆ど見えなくなり、行き止まりのフェンス越しにぱパトカーが1台、そして作業服の所員らしき2名が双眼鏡で浜の様子を監視していて、デジカメを向けると何故か双眼鏡を下ろす。海上には、鹿児島県警と海保の巡視艇が行き交うでもなく停泊するでもなくーつまり陸を威圧し続けていた。
 炎天下の浜を引き返し、昨夜のフェスのステージ(もどき)に腰を掛け、一息つく。テント張りの屋根があり、日陰に吹く微かな潮風が心地よい。傍らで30才位の青年がギターをつま弾き始めた。


 ♪子供らは泣きじゃくる/腹をすかし泣きじゃくる/(略)お願いだ聞いておくれ/
  街に住むお偉い方/この子らが泣かないように/鉱夫の祈りを聞いておくれ


 亡くなって10年にもなる高田渡の、もう45年以上昔の唄である。「よくそんな古いの知ってるね」 聞くと原曲を聴いたことはなく、近年反原発の替え唄として唄い継がれているとのこと。青年は福井市出身で沖縄などを放浪の後、今は宮崎に落ち着いているという。「福井にいた頃は若狭のことなんか気にも留めなかったんですけどねえ」………。
 小生も似たようなもので、東京暮らしが10年余も過ぎた頃、志賀原発着工のニュースを知り、家出同然に出てドーデモ良かったはずの郷里・石川が無性に気にかかりはじめた。俄かに原発問題が身近になり、数年後、富来の沖崎信繁氏を訪ね、能登原発訴訟の末席に加わることとなる―が、当時紹介を受けた橋さんも中町さんも、沖崎さんご当人も既に故人で、今や旧原告団とのツナがりは、現在も『命のネット通信』を送り続けてくれる多名賀哲也氏一人である。―で、その日の午後、思わぬ再会を果たす。
 午後は猛暑の中、川内原発正面ゲートまでの約2キロのデモ行進。デモを終えた戻り道、自ずとスモーカーは、全109名の東京組1団からやや先行して歩き出す。超スモーカーの広瀬隆氏と並び、やっとこさ気兼ねなく煙草に火をつけた。「…いやあ、ゲート前でのスピーチを頼まれてたんだけどね、バテて休んでいたら、みんな戻って来ちゃったんだよ」―広瀬氏は、残り僅かの所でゲートには辿り着けなかったらしい。
暫くして戻りの道行きにもう一人スモーカーが加わった。「…あなた、前に見たことあるねぇ」「タナカさんじゃないですか! 津幡出身の酒井です!」 互いの素性に気付いたのは、その後の交流会々場である浜の茶屋の目前であった。<東京・酒井長生(津幡町出身)



 沖縄を踏みつけ戦争する国はごめんです!


 戦争法案強行採決が目前となり、緊迫する国会情勢をにらんで、国会包囲10万人集会を先頭に8月30日、全国一斉に集会デモがくりひろげられました。石川でも豪雨の中、2千人の人々が犀川河川敷に集まり、市内デモを展開しました。参加した層も広く、久しぶりに気合の入った行動でした。
 羽咋からも命のネット、勤労協から8名が参加しています。また、ささやかなとりくみですが、9月市議会に戦争法案反対
の意見書採択を求める請願(下記)を、盛田正・市勤労協会長名で提出しました。(盛田さんは命のネット副代表)
 残念なことに、9月9日の総務民政常任委員会では賛否同数で採択されませんでしたが、9月15日の本会議で浅野市議提案の意見書(下記参照)が自民クラブを除く議員の賛成を得て、7:6の僅差で採択されました。やはり良かったと思います。

 いつまで沖縄を植民地にしておくのか!

 戦争法の根っこには沖縄基地がある!


 猛暑の続く8月から9月にかけて全国各地、とりわけ国会を包囲して1カ月以上も数万、十数万の人々が声を上げ立上がりました。かつての政党、労組の動員ではなく、1人1人の行動に拠ったものです。その意義は計り知れません。命のネットも、その一翼を担っていきたいと強く念じています。
 戦争法の根底には、辺野古新基地建設と沖縄の問題があります。戦争法反対の運動は沖縄の人々と固く連帯しなければ、本当の日本の生み直しにはならないと思います。今の異常な日本の有様、右傾化したナショナリズムに突進する安倍政権の動きの背景には、4百年に及び沖縄を本土=大和の植民地にして日本の捨て石にしてきたことを何としても維持しようという狙いが厳然とあります。普天間移設ではなく辺野古新基地反対!普天間も辺野古も沖縄に返せ!という声を広げましょう。




  「戦争法」制定に反対する意見書の提出を求める請願  
                                                      2015年8月27日
羽咋市議会 議長 新田 義昭 様
                                                      請願者 羽咋市勤労者協議会 会長 盛田 正
                                                      連絡先 羽咋市中央町サ5 労働会館内
                                                      紹介議員 浅野俊二
                             【請願趣旨】

 政府は第189回通常国会に、「国際平和支援法案」と「平和安全法制整備法案」の2法案を提出しました。国際平和支援法案は、多国籍軍などの戦争を自衛隊が随時支援できるようにするための恒久法であり、平和安全法制整備法案は集団的自衛権の行使を可能とするための自衛隊法改正案など10法案を一括したものであります。
 いずれも自衛隊の武力行使の条件を整備し、これまで自国防衛以外の目的で行使できなかった自衛隊の力を、米国等の求めに応じて自由に行使できるようにするものです。戦争を放棄し、戦力の不保持を定めた憲法に反することは明らかであり、戦争を準備するための「戦争法案」と言うべきものであります。
 政府は長年にわたって「憲法第9条下において許容されている自衛権の行使は、わが国を防衛するため必要最小限度の範囲にとどまるべき」として、集団的自衛権の行使や他国軍の武力行使との一体化を憲法違反としてきました。今回の2法案は、平和憲法下のわが国の基本政策を転換し、戦争を放棄した平和国家日本の在り方を根本から変えるものです。
国会の審議でも疑問点が続出し、内閣法制局長官や研究者、法曹界はじめ角界各層から「違憲」な立法と指摘されています。国民の8割が説明不足であるとし、6割が今国会での成立に反対するなど、内容が知られれば知られるほど、法案への批判が強まっているのが現実です。
私たちは、1内閣の暴走によって歴代内閣と国民が積み上げてきた日本の国の在り方を大きく誤らせてしまうことのないよう、以下のことを求めます。

                             【請願事項】

1.羽咋市議会として、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定の撤回と「戦争法案」の断念を求める意見書を提出して下さい。

*請願は通らなかったが、強行採決はやめよ!との意見書は参議院の強行採決何とか採択されました!
 全国各地でもあべの暴走に反対する決議、意見書採択が採択されています。



                   安全保障関連法案の継続審議を求める意見書
 
参議院で審議中の安全保障関連法案に対して、国民の間に、世代を超えて「説明が十分ではない」との声が広がっています。本2法案が11本の法案が束ねられたものになっていることもあり、一つ一つの法案への理解もすすんでいません。
 安保関連法案は国の根幹にかかわる法案です。実際に運用となった時に、国民生活への影響や地方自治体が担う役割など、その詳細について説明や理解にさらに十分な時間が必要です。

 国民的合意がないまま、国の大きな転換を行なえば、後に大きな禍根を残すことが憂慮されます。よって、国におかれましては、今国会での無理な採決を行わず、継続審議とし、いま一度法制を一つ一つ議論する時間を設け、慎重で丁寧な審議を行うことを求めます。

以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出します。

                             2015年9月15日
                                                         羽咋市議会 議長 新田 義昭

                   衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、内閣官房長官、外務大臣、防衛大臣 殿



 視点・論点  記憶をめぐる闘い
― 田中 良明 ―
 
 避難住民に対する事実上の帰還強制、十分な調査抜きでの被ばく障害の否定など、福島原発事故の幕引き=正常化策動が強まっている。事故関連支出の削減が直接の目的だろうが、別の魂胆もありそうだ。 原発苛酷事故は起きないという安全神話は、福島事故によって打ち砕かれた。ほとんどの人はそう思っているし、原発推進の電力会社や政府さえ、「原発は絶対に安全か」と問われると、「そうは言えない」と答える。
 しかし、彼らが原発の経済性や供給安定性を主張するとき、苛酷事故が起きる可能性は完全に排除されている。原発稼働についても、事故を前提にした対応を準備していると言うが、結局のところ苛酷事故は起きないことになっている。そのことは、いわゆる決死隊の問題(通信№参照)を直視しようとしない点によく現れている。安全神話を捨ててはいないのである。
 原発推進派が安全神話を捨てないのは、苛酷事故の可能性を想定すれば、原発の経済性も供給安定性も根底から否定されることになり、原発推進の根拠が崩壊するからである。つまり安全神話は捨てることができないのである。しかし、これはマズイことでもある。表面上の安全神話否定と実際上の安全神話依存との明々白々の矛盾を突かれると、抗弁しようがないからである。
 そこで、本格的に原発復権を図るには、「苛酷事故は起きないが、万一起きても大したことはないのだ」という新バージョンの安全神話が必要になる。この安全神話を成り立たせるには、「福島原発事故は大した事故ではなかった」「そもそも避難する必要はなかった」ということにしておくことが絶対的に必要である。
 福島原発事故の悪利用であるが、これが幕引き=正常化策動の先に推進派がもくろんでいることではないか。推進派は転んでもただでは起きないということである。別の面からみれば、福島原発事故から4年半にして、早くもそれの<記憶をめぐる闘い>が始まっているということでもある。
<*『原発雑考』№327、2015年10月号より転載。田中さんは愛知の読者です

◆編集部注⇒ 伊方原発では、国や県は再稼動を前提にした避難訓練を実施した。志賀でも11月23日に県が訓練を予定している。いずれも半島の付け根に原発があるため、そこの住民を避難させることが前提になっている。そんな事態を考えねばならぬほど異常な施設を認め、稼働させようとすること自体が異常であり、神話そのものだ。対処は廃炉しかない。
・―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――・
●おわびとお断り~8月上旬の川内原発再稼動に反対する現地行動に参加した後は、戦争法案強行―あべ政治を認めない行動にできる限り結集しました。原発再稼動、辺野古新基地―埋め立てごり押し、そして戦争法案の強行採決―いずれも「あべ政治」そのものです。いつもの編集とは違いますが、羽咋のニュースを掲載しました。
 しかし、今号の通信は当初、8月の川内原発現地行動を中心に、もっと早期に発効する予定でしたが、大幅に遅れ11.1伊方原発全国集会への参加報告と、戦争法案に反対する羽咋での報告をメインとする内容になりました。お詫びいたします。
●実は小生、4月に右ひざの不具合が中々治らず、左足に知らず知らず負担をかけていたのか、8月30日の戦争法案阻止金沢集会で雨中のデモをやった翌日から、左足も痛みだしました。以後、2カ月以上完治せず、心身ともに参ってしまいました。ようやく「通信」を編集した次第です。ここしばくは無理はしないことを専一にしますので、どうかご理解・ご協力のほどお願いする次第です。<タナカ記>




<NO.41 2015年8月5日発行>

 活断層の上に立つ志賀原発は今すぐ廃炉に!

     7.11児玉さん講演集会⇒7.15北電本社に申入れ!

 5月13日、原子力規制委員会の第6回評価会合は、有識者全員が一致して志賀原発の「敷地内S-1,S-2,S-6断層は活断層の可能性を否定できない」との見解をまとめました。1号機だけでなく2号機直下にも活断層があると認めたのです。
 北電は、断層調査に3年近くかけても活断層ではないという証拠を提示できなかったにもかかわらず、「見解は仮定に基づいたもの」などと勝手な主張を始めました。意見聴取会で「典型的な活断層」と指摘されてからすでに3年。その間に北電は志賀2号機の適合性審査の申請を強行し、再稼動に向け様々な工事を進めてきました。活断層の真上に立つ危険性を放置し、膨大な工事費や調査費が税金や電気代から費消し続けています(下記の図を参照下さい)。
 もうこれ以上引き延ばしは許されません。評価会合の結論は歓迎されますが、再稼動に前のめりの規制委員会の動きをみれば、今後も楽観は許されません。このため命のネットでは、7.11集会を開催し、児玉一八さんの講演をうけた後、北電本社に向けた「今すぐ廃炉に!」との集会決議を採択。15日には富山の北電本社に申入れることにしました。

 ◆講演に60名が参加し決議を採択!

 集会には、羽咋・志賀・七鹿・輪島・珠洲・かほく市・金沢・富山から60名が参加しました(浅野羽咋市議・中谷志賀町議・氷見の菅沢県議も参加)。児玉一八さんは「直下の活断層、否定できずーこの結論を踏まえ志賀原発を廃炉に」と題し、立石雅昭・新潟大学名誉教授らと周辺海岸線や富来川南岸断層のボーリング調査や地質調査を行った成果をふまえて講演。

①そもそも87年当時の旧通産省での審査体制は、志賀1号担当の3人とも勤務1~2年目。しかも建築や土木職で、最初は用語も分からず。専門家による顧問会も活断層の専門家は1人だけ。省の地盤・耐震責任者は「先生方の合否は求めない。最終的には私たちに一任を」と明言。最重要データの試掘坑スケッチ図が無視されたのはここに始まっている。

②新規制基準は活断層の上に原発の重要施設の設置は認めていない。「疑わしきはクロ(活断層)」の原則で当然、1号機の再稼動はできない。2号機タービン建屋直下のS-6断層と、それに連続するS-2断層も活断層である以上、同様に2号機も再稼動できない。

③北陸電力は追加調査などでいたずらに時間を費やすことなく、この結論をうけいれるべき。

―と、結論付けられました。
 また、周辺海岸の海食ノッチが3段にわたって見られること、志賀原発構内の海砂とズレの存在は何度かの地震による変動、隆起を明白に示している。とくに海食ノッチの高度をみると、富来港で15㍍、隣の風無港で5㍍と急にズレ、赤住港7㍍と南方向に緩やかに傾斜しているのは、富来川南岸断層など、より大きな断層が何度も地震を起こしS-1断層等を動かしたとみられる、と指摘されました。周辺海岸線をよく知る地元の私たちには実によく分かる話でした。

 ◆7/15北電本社申入れー14名で1時間にわたり追及!

 翌週15日午後、集会決議に基づき14名(羽咋4、金沢1、富山9)が富山本社に申入れました。事前折衝で北電地域広報担当は会議室での対応を約していましたが、当日になってロビーでの対応と言ってきました。6月4日、志賀町での北電原子力本部への申入れ(下記参照)時と同様にやれ、とのチェックが入ったようです。
 しかし、14名は集会参加者の願いと声を背負っています。「3.11を経験しても、あれは東電 のことと従来通りの対応を顧客と株主に対して続けるのか」と追及。結局、14名の席を用意させ、マイクをはるかに超えロビーを圧する声で要請書(P2)を読み上げた後、1時間にわたって断層問題を中心に、廃棄物問題などについても質疑・追及を重ねました。
 やはり集会だけではダメで、電力や自治体への行動が大切だと実感しました。最後に、事前の設定と当日の出席に努力頂いた富山のみなさんに感謝いたします。<↑7.16北陸中日>

                             <申し入れ>
                                                                 2015年7月15日 
北陸電力(株)社長 金井 豊 様
                                                  命のネットワーク代表 多名賀 哲也 
                                                  「志賀原発は今すぐ廃炉に!7/11集会」参加者一同 

 「志賀原発は今すぐ廃炉に!7/11集会」での集会決議に基づき、貴社に対し志賀原発の即時廃炉を強く求めます。
 貴社は去る5月13日に示された、原子力規制委員会第6回評価会合での志賀原発直下の断層が「活断層を否定できない」とする「有識者」全員一致の判断を、真摯に受け止めようとせず、もはや実行不可能な志賀原発の再稼動に、いまだに執着し続けています。去る6月25日の株主総会でも、有識者判断に基づき速やかな廃炉を求める株主提案を、「有識者の意見は一定の仮定や推論で出されたものだ」などと反論して、貴社は強引に否決してしまいました。
 貴社の反論には、根拠となる具体的な資料やデータが何一つ示されておらず、まともに受け止めようのない全くの暴論です。活断層の上に立つ原発に、安全などあり得ません。少しでも住民の安全の側に立とうとするなら、3年前の「意見聴取会」で「典型的な活断層」と指摘されたときに、即座に廃炉の決断をすべきでした。
 貴社は、一体いつまで住民の安全をないがしろにし続けるつもりでしょう。原発を動かさなくても、関西電力や中部電力に融通するほど電気は余っています。原発再稼動が本当に必要な理由とは何なのでしょう。説得力のある説明を、きちんと公開の場で示して下さい。それができないのなら、廃炉の判断を引き延ばすための、無意味な「反論」を今すぐやめるべきです。
 繰り返し要求します。 私たちは志賀原発の即時廃炉を強く求めます。志賀原発はもう廃炉にするしかありません。
                                 以上


 事務局の活動報告

◆志賀町にも廃炉決断を申入れ

 命のネットも参加している『さよなら志賀原発ネットワーク』が5月22日に石川県、6月4日に志賀町に対し、「北電に対し、直ちに廃炉に踏み切るよう求めよ」と申し入れました。県は原子力安全対策室長、志賀町は庄田副町長が対応しました。命のネットも幾人かの会員が出席し、とくに志賀町への申入れには羽咋3、七尾、門前から各1名が参加しています。<6.5北陸中日→>
 志賀町への申入れの後、近くにある北電原子力本部にも「廃炉を決断せよ」と求める申入れ書を提出しましたが、北電側はロビーで受け取るだけの傲慢無礼な対応をしており、許せません。

◆6/7川内原発再稼動反対大集会に1万5千人!

6.6~7阻止ネット全国相談会を含め3名を派遣しました!

 九電本社のある博多で行われた6/7大集会には九州各県を中心に、全国からは、北海道・大間・青森・福島・首都圏・岐阜・若狭・関西、島根・伊方などからの数百人の代表ふくめ1万5千人が参加しました。命のネットは前日から行われた全国相談会もふくめ3名の代表を派遣しました。
 大集会は前回の1万人を超え、福島の武藤類子さんが「再稼動の動きは被害者にとって信じがたい。誰にも同じ苦しみを味わってほしくない」という訴えが多くに人々に共有されたことを示しています。集会は折悪しく博多で行われたAKB総選挙の全国結集3万人には及びませんでしたが、「これまでで最大の参加」と珍しくNHKや全国紙が報道しました。
 1泊2日の全国相談会には百名以上の仲間が集まり、再稼動のトップバッターを何としても打ち取ろうと真剣な討議を重ねました。集会では阻止ネット100名が登壇し、「総力をあげてとめよう!」と訴えています。(左写真)  命のネットは5月30日に開いた役員会で、博多大集会への派遣とともに、6/20志賀原発現地デモへの総結集をよびかけると共に、「志賀原発は今すぐ廃炉に!7/11集会」を開催し、集会決議をもって北電本社に申し入れることを決めています。

◆6/20志賀原発前平和行進に100名が参加!風船も上がる!

 前号の通信でみなさんの参加をよびかけた「6.20志賀原発前での非核平和行進」は、羽咋・志賀勤労協と七鹿平和運動センター、命のネット会員など約100名が赤住団結小屋前に参加して開催されました。毎年、雨の中でも決行されてきましたが、今年はぐずついた天気でも降られることもく、風船と「脱原発」の連タコも気持ちよく上がりました(右写真)。
 小屋前の集会は、堂下・志賀町議の司会で進められ、羽咋市勤労協会長の盛田正さん(命のネット副会長)、中村・県平和運動センター事務局長、古田・社民党能登地区代表、七鹿平和運動センター、山添・七尾市議、タナカ・命のネット代表などが簡潔にあいさつ。いずれも原子力規制委員会評価会合の結論を受け一刻も早く志賀原発の廃炉を強く訴えるものです。また、緊迫する国会情勢をうけ戦争法案絶対反対と辺野古新基地建設強行とたたかう沖縄に連帯しようとも強調されました。
 集会後、原発前へのデモに移り正面ゲート~海側ゲートを往復し、山添さんの良く通る声の音頭に合わせ、切れ目なくシュプレヒコールを行ない、非核平和・脱原発を訴えました。


◎北電の水力発電は190万kw。そして太陽光。脱原発・自然エネへの転換は直ちにOK!


















 昨年上回る6万株、66人が共同提案・・・・・・・・北電株主総会報告

★株主の質問に答えようとしない北電ー活断層、3者共同開発でも


 今年も原発を持つ9電力会社すべてで脱原発の株主議案が提出され、9電力一斉に6月25日に株主総会が開催されました。(*北電では、昨年の3万3200株・48人を上回る6万1100株・66人が共同提案。羽咋からはタナカ、滝口の2名が出席)北電の総会は、出席株主数は昨年よりやや少ない718名。開催時間は9電力中では最短の2時間31分でした。
 “とにかく早く終わらせたい”という会社側の強引な議事運営が昨年以上に目立ち、事前に提出した質問に対する一括回答はたったの8分。株主提案の提案理由説明も9議案あるのに、5議案だった昨年と同じ15分に制限されました。
 総会の1カ月余り前には、2012年夏以来続けられてきた敷地内断層の再調査について、規制委員会の有識者会合が【原発敷地内の断層は活断層の疑いあり】とのまとめを公表し、『1号機は廃炉の可能性、2号機の再稼動も困難に』と大きく報道されました。さらに、直前には『2号機は関電、中部電との共同開発だった』ことが隠されていたことが明らかになっています。
 こんな中で開かれた総会でしたが、断層問題では「活断層ではない」と強弁し続け、再稼働をめざす姿勢を全く崩さず、3社の「密約」については、国が「共同開発である」と認定しているにもかかわらず、「本社独自の開発」と繰り返すのみでした。

★株主議案に約600万株、役員報酬開示議案等には1700万株もの賛成!

 総会の場では、株主提案議案はいずれも少数否決されましたが、北電が財務局に提出した「臨時報告書」によれば、私たちの提出議案に対する賛成割合は以下の通りです。

・5号議案(再稼動の凍結)     ・・・     4.0% 約590万株
・6号議案(再処理の凍結)     ・・・      4.1% 約598万株
・7号議案(使用済み燃料保管方法検討)     ・・・     4.0% 約590万株
・8号議案(廃炉本部設置)     ・・・      4.0% 約580万株
・9号議案(小売自由化への対応)     ・・・      3.8% 約560万株
・10号議案(株主総会の情報公開)     ・・・     5.1% 約749万株
・11号議案(株主名簿の閲覧制限の改善)     ・・・       11.6% 約1,711万株
・12号議案(役員報酬の個別開示)     ・・・          11.3% 約1,659万株
・13号議案(ワーク・ライフ・バランスの推進)     ・・・     3.8% 約554万株


注)この数字は総会前日までに行使された議決権と、総会に参加した大株主の議決権の集計で、それ以外の当日参加株主の議決権数は含まれていません。

★「株主名簿の富山での閲覧を可能に」という11号議案は11.6%、「役員報酬の個別開示」という12号議案は11.3%の賛成率。10%以上の賛成があるので、来年も同じ議案を提出できます。
★筆頭株主の富山県(1127万株を保有)は今年も、「役員報酬の個別開示」議案には反対せず棄権しましたが、北電株を保有する金沢市や富山市は、残念ながら株主議案すべてに反対でした。

◆「株主の会」では、協力して下さる株主をさらに募っています。北陸から脱原発をめざして!
 お問い合わせは、「株主の会」事務局 金沢・林 秀樹まで。☎076-241-9068


←<本社前で出席株主に配布したビラから転載>*再調査や追加工事で、北電の対策費はさらに膨れ上がることになります。











 川内原発を動かすな!緊急の呼びかけ


 九州電力は8月10日にも川内原発を再稼動させようとしています。鹿児島の現地実行委員会と再稼働阻止全国ネットワークは、全国の仲間に川内原発ゲート前大行動に結集するよう、よびかけています。再稼働へのドミノを許さないための行動へ!

 ◆起動日前集会 8月9日(日)13時~17時 久見崎海岸(原発となりの浜)
 ◆起動日集会 8月10日(月)朝7時~ 川内原発ゲート前
 ●事前結集集会 8月8日(土)13時~15時 久見崎海岸・テント村

*問い合わせは、命のネット・多名賀まで。電話090-3299-5003
*参加者は必ず、寝袋を持参(ない人には相談にのります)
→安倍と電力の暴走にストップをかけましょう!
・――――――――――――――――――――・
● 戦争法案は絶対廃案に!あなたも行動を!
~安倍政権の暴走は止まるところを知りません。原発の再稼動そしてはっきりと『戦争する国』へ。今ようやく国民も事態の深刻さにたまりかね、動き始めています。あなたも行動する時です。
●金沢中央公園ではピーステント 金沢中央公園入口で7月6~19日まで行われたピーステント(平日は15~18時、日祝日は11~15時)は7月20~26日に第2期を実施。28日以降は不明です。一度のぞかれては?懐かしい顔に会えるかもしれません。
●思い上がった権力にくさびを!
「京大有志の会の声明書」が若い人たちの間に感動と波紋を呼んでいると北陸中日新聞が伝えています。16日、強行採決に抗議する金沢中央公園の集会でも、高教組役員の方が読上げていました。改めて言葉の力の深さ、力強さに打たれます。一人一人がくさびを打ち込もう!<タナカ>












   7.11集会にこぞって参加し、「今すぐ廃炉!」の声を強めましょう!

   ◆と  き 7月11日(土)午後1時半 開会
   ◆と こ ろ 志賀町文化ホール・1階大集会室
   ◆講  演 「直下の活断層、否定できず-この結論をふまえ、志賀原発を廃炉に」 ― 児玉 一八 先生 ―
   ◆集会決議採択  北電本社に申し入れます。
   ◆主  催 命のネット 協賛-志賀町・羽咋市勤労協


 さる5月13日に開かれた原子力規制委員会の第6回評価会合は、有識者全員が一致して志賀原発の「敷地内S-1,S-2,S-6の断層は活断層の可能性を否定できない」との見解をまとめました。
 北電は、断層調査に3年近く費やしても活断層ではないことを示す証拠を提示できなかったのです。ところが、その直後に北電は、評価会合に提示すべき証拠は全部出し尽くしたと言っておきながら、「見解は仮定に基づいたもの。反論したい」などと勝手な主張を始めました。
 意見聴取会で「典型的な活断層」と指摘されてからすでに3年近く。その間に北電は志賀2号機の適合性審査の申請を強行し、再稼動に向けた様々な工事を進めてきました。活断層の真上に立つ原発の危険性は放置され、膨大な工事費や調査費が税金や電気代から費消され続けています。
3年近くに及ぶ、断層の調査と検討の過程をきちんと振り返り、住民の安全を第一に考え、有識者全員一致で下した判断を真剣に受け止めるなら、なすべきは志賀原発の早期の廃炉を決断すること、それ以外にはありえないはずです。 
 もうこれ以上の引き延ばしは許されません。そのためにも私たちの運動の強化が問われています。評価会合の結論は歓迎されますが、再稼動に前のめりの規制委員会の動きをみれば、今後の動きに楽観は許されません。7.11集会にこぞって参加し、「今すぐ廃炉!」の声を強めましょう!集会決議にみんなの思いを込めて北電にぶつけましょう!
 
・―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――・
【児玉一八(こだま・かずや)先生の紹介】 1960年、福井県武生市(現・越前市)生まれ。1980年、金沢大学理学部化学科在学中に第1種放射線取扱主任者国家免状を取得。1984年に金沢大学大学院理学研究科修士課程、1988年に金沢大学大学院医学研究科博士課程を修了。医学博士、理学修士。現在、原発問題住民運動全国連絡センター代表委員、日本科学者会議石川支部幹事。『活断層上の欠陥原子炉 志賀原発』の著者。同氏と立石雅昭・新潟大名誉教授らの調査団は、志賀原発の耐震安全性に重大な影響を与える活断層が存在していることを、ボーリング調査と地質踏査によって明らかにされています。







   「活断層の疑いを否定できない」-5/13有識者見解を受けて-

    ■ 2015年5月20日 志賀原発・命のネットワーク 声明 ■

 原子力規制委員会は5月13日、志賀原発の断層問題で有識者による第6回評価会合を開き「断層活動による影響を否定できない」という見解で一致した。次回会合でこの見解を元に評価書案を提示、とりまとめに入るという。しかし、これまでの動きをしっかり振り返ると、決して楽観は許されない。

 ◆3年近くも引き延ばされた<当然の結論> 

 2012年7月の旧・原子力安全保安院の意見聴取会で、志賀原発1号機原子炉建屋直下のS-1断層に対して、着工前のスケッチ図を見て「典型的な活断層だ」との指摘が出されてから、すでに3年近くがたつ。はじめからわかっていた「当然の結論」を出すのに、なぜこんなに時間がかかってしまったのか。
 そもそも、当時の意見聴取会での指摘は、その場でのほぼ一致した見解だった。従って、活動性の証拠がどうこうではなく、問われるべきは、原子炉設置許可申請の段階でなぜ、このS-1断層の存在が問題にならなかったかであり、それを不問にするどのような仕組みがあったのかということ、その究明だったはずだ。それは結局、何も明らかになっていないし、規制委員会-規制庁になっても透明性が増したとはとても思えない。
 本当に断層の調査と評価をやり直すつもりなら、北電以外の第三者が調査し、報告するのが当たり前だろう。それを再び北電が自分たちのやりたいように調査し報告するのであれば、それを受けた規制委員会側の評価にもおのずと限界があるのは当然であり、いったいこの3年近くの時間は何だったのかと問わずにはいられない。

 ◆北電の引き延ばし工作にもかかわらず、それでも結論はクロ 

 この3年間、形としては規制委員会が作った枠組みの中で、断層の評価会合が行われてきたように伝えられているが、実際には北電が都合よく評価会合をリードし、再稼動に向けた準備工事を進めてきただけだったのではないか。大きな問題点を2つ上げる。
 一つは断層問題の矮小化と判断先送り工作である。志賀原発の周辺には富来側南岸断層をはじめ、いくつもの原発敷地全体に影響を及ぼす断層が走っている。これらとS-1等の敷地内断層との連動こそ最も警戒すべき問題であることを、東洋大学の渡辺満久教授や、新潟大学の立石教授らの研究グループが何度も現地に足を運び詳細な調査を行って断層全体の危険性を明らかにしてきた。これに北電側はいっさい触れようとせず、ひとつひとつの断層の問題に限定する論議しかできないような、調査と証拠の提出しか行わなかった。
 しかも、個々の断層についてさえ、北電は肝心のS-1断層スケッチの元の写真(散失することはあり得ない!)を提出しなかったり、その断層の敷地外での調査に消極的だったりと、「すみやかな判断」をわざと先送りするような対応に終始してきた。それでもなお、結論はクロだったのである。
 もう一つの大きな問題は、2号機の適合性審査(新基準に基づく安全審査)の申請強行である。有識者の評価会合で北電にとって不利な展開が続き、さらには2号機の真下にも原子炉建屋下にS-4、タービン建屋下にS-2&S-6断層があり、それぞれの連動する可能性が指摘され始めている時期だった。規制委側も「申請されても、断層の判断が終わらなければ審査には入らない」と明言しているのに、2014年8月、北電はこの唐突な申請を強行した。
 これほど人をバカにした話はない。何よりも地元/周辺住民の安全をないがしろにする対処であった。この一事に北電という会社の体質が全て示されている。北電は今すぐ申請を取り下げるべきだ。

 ◆「廃炉」判断の先送りを許すな! 

 今回の「活断層の可能性を否定できない」という有識者全員の全員一致の判断に対して、北電は「一定の仮定を加えた見解だ」と反論している。写真や証拠を出し渋っておきながら、なんと勝手な主張だろうか。しかし、この北電の反論を評価会合出席者や規制委員会は、いわば放置している。それを見越して北電は、必要ならまだ提示するデータがあるかのようにほのめかしている。
 今回の評価会合の判断に気を許し規制委員会に下駄を預けていたら、再々度の見直しがはかられるなど、「廃炉」という判断はさらに引き延ばされることになるだろう。それでいいわけがない。茶番劇はもうたくさんだ。結論はとっくに出ている。「廃炉」判断の、これ以上の先送りを許すわけにはいかない。
志賀原発はもう廃炉にするしかない!


<NO.40 2015年5月20日発行>


再稼動許さない!6.20志賀原発現地デモに総結集を!

 現在、志賀原発は2012年7月に原子炉直下や敷地周辺の活断層の存在が指摘されて以来、3年近く経過してもこれら断層の活動性を否定することが出来ないままです。そもそも「設置許可は妥当だったのか」が問われ、廃炉の可能性が現実のものとなりつつあります。
 北陸電力は、結論を先延ばしするためだけの地質調査や耐震性向上工事にこれ以上無駄な投資をせず、1日も早く志賀原発を廃炉にすることに踏み切るべきです。6月25日には北電の株主総会が開かれますが、脱原発株主の会では、昨年に続き『脱原発の株主議案』の提案へ準備を進めています。(次頁参照)

 エコ風船上げも行います!

 一方、今年の志賀原発前の非核平和行進は6月20日、赤住団結小屋前で集会を開催した後、正面ゲート~海側ゲート~団結小屋を往復するルートでデモ行進を予定しています。原子力規制委員会の専門家会合は、志賀原発の現地調査を行うとともに、原子炉直下及び周辺断層の最終判断を示そうとしています。安倍政権に追随して再稼動にひた走る原子力規制委の動きを見れば、甘い見通しや期待は許されません。
 この6.20志賀原発前現地行動に私たちは最大限結集し、「再稼動ストップ!」の声を大きく強く示すことが必要です。命のネットワークでは、この行動に全ての仲間が参加するよう呼びかけるとともに、当日は参加者全員で約200個のエコ風船を上げようと準備しています。重ねて訴えます!原子力規制委員会の危険極まる動きを許さず、6/25北電株主総会をにらんで、この6/20志賀原発現地行動に総結集しましょう。
<写真は昨年の3.18現地行動>


   ◆と き 6月20日(土) 午後2時半・集合 午後3時・開会
   ◆ところ 赤住団結小屋前
   ◆集会後、志賀原発原発正面ゲート⇒海側ゲートへデモ行進します。
   ◆車はできる限り、乗り合わせて来てくださるようお願いします。

















今年も北電株主総会に『脱原発の株主提案』を行います!

     ・・・・・・提案参加株主はすでに6万株以上に!・・・・・・

 北陸電力の今年の株主総会は6月25日に開かれます。「北陸電力と共に脱原発をすすめる会」(以下「株主の会」)では、1990年から毎年、事前質問書を提出した上で総会に出席し、原発に依存しない経営方針への転換を求めて、経営陣に直接、志賀原発の廃炉を訴えてきました。昨年の総会では初めて株主提案権を確保でき、『脱原発の株主議案』の提案を行いました。
 脱原発提案には790万株、再処理からの撤退提案には842万株の賛成があり、役員報酬開示提案には2000万株をこす賛成が寄せられました。今年に入り、それらの株主のうち北陸3県在住の方々を中心に全国各地の株主に『脱原発の株主議案』への協力を呼びかけたところ、「株主の会」会員以外の方からも多くの賛同を得ることが出来、今年も昨年に続き、株主提案権を獲得することが出来ました。
 4月23日現在、参加株主67名、株数の合計は6万1200株に達しています。(昨年は参加株主48名、株数合計3万3200株)株数では倍近くの広がりです。
 これは、いまだに放射能が漏れ続け、原子炉内の状況を調査することもままならぬ実態にもかかわらず、福島原発事故から何ら教訓を学ばず、過酷事故など無かったかのように志賀原発の再稼動に固執している北陸電力経営陣に対して、多くの株主が疑問を持つと共に依存しない電力会社への転換を求めていることをはっきりと示しています。

  6・25株主総会-本店前行動に多数の参加を!

 すでに「株主の会」では4月24日、提案のための正式書類を北陸電力に提出しました。(下記記事参照)6/25総会当日は朝9時より、北電本店前で総会出席者へのアピール活動を開始し、総会終了まで続けます。この行動には株主以外の方も参加できます。多数の参加で、株主へのアピールと株主提案への激励を大きくして頂くよう呼びかけます。

  ◆と き  6月25日(木) 9時・集会/宣伝開始
                  10時・提案株主入場

  ◆ところ  北陸電力本店前(JR富山駅北口向かい)



  <4.25北陸中日>


 テント撤去判決はね返し再稼動反対を闘い抜く資金カンパを!


 東京地裁民事37部(村上裁判長)は2月26日、テント撤去と損害賠償金約2800万円の支払いを命じ、両方について仮執行宣言を付した判決を下しました。原告(国・経産省)の請求内容のすべてを認める不当な判決です。経産省前テントひろばは、直ちに東京高裁に控訴し、仮執行の停止を申し立てました。  

 この仮執行停止の申立に対して、東京高裁は幸いなことに、地裁判決主文のテント撤去に関して500万円、損害賠償については1700万円の保証 金を供託することで、執行を停止することを示唆しました。私たちは、テント撤去に関する項目について保証金を供託し、3月18日にテント撤去に関する執行停止が決定されました。損害賠償に関する1700万円は供託をしなかったため、依然として強制執行の恐れがありますが、テントそのものは、高裁の判決までは維持され、高裁での訴訟が継続されることとなりました。これは、全国脱原発の闘いの一定の勝利と考えてよいと思います。

 経産省前テントは依然として経産省前に存在し続けます。私たちは東電福島第1原発事故の責任を追及し、原発の再稼働に反対する闘いを新たな決意を込めて闘い続けるものです。高裁での闘いは、各専門家や被告に対する証人調べ、原告が提出した証拠調べ、証拠の全面的開示などを実現してゆく事が極めて重要となります。こうしたことと結びついて、今、最後の山場に来ている九電川内原発の再稼働を阻止する闘いがあります。これは安倍内閣による狂気のような反動攻勢の一角をこの部分で打ち破る闘いとなります。

 川内原発1号機では、3月30日から、再稼働の前に必要な「(設備や機器の検査をする)使用前検査」が始まりました。遅れていた九電の「工事計書」の再補正が提出されたのが2月27日、以後3月10日、3月16日と2回の補正が出され、そのたった2日後の3月18日、第63回の規制委員会で10分ほどの審議(事務方の規制庁の説明が大部分)で工事計画の認可が行われてしまいました。規制庁の担当部長の専決で全てを決め、規制委員会は形式的に認可をしただけです。「使用前検査」がどのように進むか、「再稼働ありき」で行われるのは火を見るより明らかなことです。

 川内原発再稼働の基本日程は、九電によると、6月末までに原子炉起動に必要な検査を終了⇒7月上旬に発電を開始⇒8月中に国の最終試験を受けて営業運転に入ります。こうした九電の勝手な予定は絶対に許されることではありません。何としてでも再稼働を止めなければならなりません。 これからは、より厳しい再稼働阻止の闘いとなります。九州や鹿児島、そして薩摩川内市の闘いがより一層重要かつ喫緊なものとなります。脱原発の総力を挙げて再稼働阻止の闘いに挑まなければならなりません。ついては、再三のお願いで恐縮の限りですが、テント撤去の執行停止の供託金を含めたこれからの裁判費用、とりわけ原発再稼働反対を闘い抜く闘争のための、資金カンパをお願いする次第です。

◆郵便振替:00160―3―267170 経済産業省前テントひろば (赤い振替用紙を使用下さい) 


 視点・論点   この国はどこへ行くのか!

                    ・・・・・・・・毎日新聞3.16夕刊、特集ワイドに思う

 毎日新聞3.16夕刊『特集ワイド』に民族医学者・赤坂憲雄さん(61才)へのインタビュー記事が大きく掲載されていた。大学時代の先輩から送られてきた切抜きである。以下に、その一部を掲載すると・・・・
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 この4年間で日本社会はどう変わったのか。そう尋ねると赤坂さんは「想像していなかった方向に、日本社会が大きく変わろうとしていることに呆然としています」と危機感をあらわにした。
 「東京電力福島第1原発の事故はいまだに収束の方向性すら見えませんが、放射線の被ばくによる危険や対処法の問題はほとんど議論されなくなり、除染によって何がどう変わったかも曖昧。機関ありきでなし崩しに動いている。これだけ巨大な爆発事故を起こし、途方もない汚染状況をつくりながら、誰一人として責任を取ろうとしない。東電の企業責任が問われない。原発を国策としてきた政治の総括もなされない。どこにも事故の収束のためのシナリオが示されず、事態がコントロールされているなど誰も信じていない。いつの間にか原発が『安くて安全で、安心だ』とは言われなくなり、それでいて国は原発の再稼働に向けて動いている。この事態は幻惑的ですね。最初に、何かを隠し、そのためにさらに隠ぺいと欺瞞を重ねざるを得なくなる。あらゆる責任があいまいにされ、なかったことにされる。日本社会では今、そんな大きなモラルハザードが起こっているのではないでしょうか」
 「境界線」の揺らぎは、原発や被災地にとどまらないということなのか。「『何か』が瓦解しつつある。冷静な議論を経て、国民の将来や国益の選択がなされているとは思えない。・・」
・―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――・

 「安全のための大前提」が問われない国に「安全」などはない!

 赤坂さんの話の中で一番大事なことは、「これだけ巨大な爆発事故を起こし、途方もない汚染状況をつくりながら、誰一人として責任を取ろうとしない。東電の企業責任が問われない。原発を国策としてきた政治の総括もなされない。」ということだろう。
再稼動を急ぐ安倍内閣は、口を開けば「世界で最も厳しい安全基準」という。
 しかし、誰一人として結果の責任を問われないのであれば、安全のための大前提は失われてしまうのは、当たり前ではないか。そこを問わないまま、安全や経済、対策を論じる「軽さ」は逆に恐ろしいほどだ。
防災計画の非現実性についても、その根っこには「責任が問われない」という大前提がある。志賀原発の断層問題も同様だ。「責任」を全くとらぬまま、暴走する国を許してはならない。 <タナカ哲也>


  沖縄戦の体験と米軍支配への怒りを実感

  沖縄の「オジイ」「オバア」の辺野古新基地反対運動の力は、沖縄戦争の体験とその後の米軍支配への怒りだと感じた。基地フェンスの前での抗議の叫びは腹の底からの叫びだった。
 4月13日、タナカ氏と辺野古新基地反対の抗議行動に参加してきた。当日、小雨が降っていたが、沖縄県庁前から「島ぐるみ会議」という市民団体が毎日出しているバス(9時半に集合し、10時出発してキャンプ・シュワブのゲート前まで送り、1日の行動が終わるころに迎えに来る)に乗って、辺野古へ向かった。
 不定期に運航しているのではなく毎日である。そのバスには、ドイツのマスコミの女性記者も反対運動をルポするためだと同乗し、1日の行動に参加していた。県庁前から約1時間ほどで辺野古へ着くが、車窓から沖縄に多いコンクリート造りの平屋の家並みと亀甲墓とともに、広い芝生の中にこぎれいな米軍住宅が見え、日本政府の思いやり予算の白々しさを感じた。やがて広く長いキャンプ・シュワブのフェンスが続き、辺野古新基地の予定地である。ゲート正面の土手に宿泊用と毎日の抗議行動参加者のテント(写真下)が設置されており、2百名くらいの抗議団である。午前と午後、数回ずつフェンス沿いにデモをしてゲート前で抗議行動を行う(写真上)。
 「新基地反対」「大浦湾埋め立て反対」「ヘリ基地反対」などのシュプレヒコール、若い女の子のピアニカによる「沖縄を返せ」などが繰り返されていた。デモ隊の正面には民間警備会社『アルソック』の警備員20名ほどが無表情で警備に立ち、その後ろ約10m程のところで沖縄県警の警備車が「デモ隊の皆さん立ち止まらないで下さい。立ち止ると法律違反になります」と叫んでいた。ゲートの出入りも含めて米軍の姿は一切目にしない。植民地的な日本の現実を目にしたような気がした。
 昼の休憩時間に、海上反対行動のベースにもなっている辺野古漁港へ寄ったが、広い漁港でありながら漁の気配はなく、漁業組合の立派な建物も廃屋のようになっており、沖には基地埋め立ての警備のための海上保安庁の大型警備船が5隻ほど見えた。その港にも新基地反対のテントがあった。
                            (羽咋市・西沢信正)
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《首都圏からのたより》
 ◆東京都・渡辺竜生
 振込用紙にヨウ素剤のお礼を書くのを忘れてました。改めて御礼申し上げます。北陸の現地へは中々お伺いすることができませんが、こちらでも毎週金曜日の規制庁への抗議、院内集会、政府交渉、デモなど・・自分のできる範囲で活動を続けています。今後ともよろしく。
 ◆経産省テントひろば日記より 私たちの様子を見て脱原発の人?と聞かれたのでそうだというと、彼は石川の出身で志賀原発の近くだと言う。絶対安全なら良いけれど、人間が原子力を使うのは1千年早いよねとの言葉に同意した。警官でも(と言っては失礼か?)ちゃんと判っている人も居るのだということに力強い思いがした。何で政府や電力会社はそんなことも判らないのだろうか?(I・K)
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  ●● ヨウ素剤配布の報告と新方式徹底のお願い ●●

 3月の第15回定期総会でも報告しましたが、新配布方式により昨年12月に旧来会員についてヨウ素剤の更新を行ないました。136世帯、510人分です。今年3月には、新規加入会員について125世帯、460人分の配布を行ないました。併せて約9,700錠=1万錠近くを配布したことになります。

 ▼これに要した費用は、前号の決算報告でもお分かりのように、12月実施分だけで調剤費が16万円。郵送費を含めると、20万円近くかかっています。
 ▼また、新配布方式(希望者の生年月日を明記)は諸般の事情への対処・妥協という側面もありますが、やはり薬局側のきちんとした調剤チェックを経ておくことは必要なことでもあります。
 ▼このため、3月実施分からは、会費納入者であること、生年月日など必要事項の届け出があることを前提に配布を行ないました。
 ◆今後、ヨウ素剤配布は、この2点を原則に実施しますので、新方式による届け出と会費納入の徹底をぜひともよろしくお願いいたします。

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● 「国立大学と原発企業の癒着」~

 『社会新報』12面にジャーナリスト・三宅勝久さんによる特集記事「国立大学経営陣に東電や原発メーカーの幹部がずらりと並ぶ」が掲載されていた。
余りのひどさに驚くばかりであった。原発を持つ8電力会社の幹部やOB12人が北海道大、東北大など10大学の経協委員や副学長、学長選考会議委員に収まっている(北電会長は北陸先端科学技術大学院大に、北電社長は富山大に)。
東芝、日立、三菱など原発メーカーの幹部も14大学の経協委員や役員に顔を連ねている。電力10社の大株主になっている銀行や生保を含めると86国立大学のうち、実に51大学に、電力、原発メーカー、出資銀行などの幹部が入り込んでいた。「安全第一、科学的見地」などというタテマエが如何に空々しいか、改めてゾッとする思いだ。

●トモダチ作戦の米海軍兵士239人が東電を訴え~

 東日本大震災で「トモダチ作戦」に動員された米海軍の兵士ら239人が、被ばくが原因で健康被害を受けたとして東京電力を訴えている裁判で、カリフォルニア州サンディエゴの連邦裁判所は昨年10月、訴えの棄却を求めた東電の主張を認めず米国での訴訟を継続する判断を示した。当初、兵士らは日本政府と東電を訴えたが、政府を含めると政治問題になると一度却下され、政府を外して再度訴え受理されていた。すでに骨肉腫、白血病で2名が死亡している。
 当時、原子力空母ロナル・ドレーガンに乗船していた兵士は約5千人。福島1-1号機爆発で放出された放射能雲直下で約5時間、普通の軍服で甲板の除染作業をしたほか、その後の作業でも大量被ばくをしたという。周知のとおり、米軍は日本政府からいち早く放射能情報を入手していたが、辺野古新基地やTPPなどで日本政府に恩を売ろうと、兵士に危険極まる作業を強いたのである。集団自衛権をめぐる国会審議が正念場を迎えている時だけに福島事故の深刻さだけでなく、[軍隊]というものが、如何に非人間的なことを平然とやるものか知っておくべきだろう。

<タナカ記>
◆大沢野郵便局から振込をした方へ!氏名住所が未記入でした。事務局まで即、連絡を


<NO.39 2015年3月10日発行>

●3市3町に再稼動反対・同意権含む安全協定締結など申し入れ●

 再稼動ノー!自治体は住民の声を率先して訴えよ!

 命のネットワークは年頭の1月8日に役員会を開催し、①第15回定期総会を2月28日に開催する、②川内原発再稼働ストップ!1.25全国集会(鹿児島)に2名を派遣する、③1月末から2月初めに3市3町への要請行動を実施する、ことを決めました。
 輪島市と穴水町は昨年末、北電との安全協定の協議では「同意権」を求めないことを表明しました。一方、羽咋市・七尾市・中能登町は昨年9月末以降、北陸電力との協議を始めています。場合によっては『同意権』なしの協議を進める可能性もあります。命のネットは昨年夏、防災計画を中心に11市町への要請行動にとりくみましたが、上記の情勢を考え、再稼動反対に絞って1.27中能登町・七尾市・宝達志水町・羽咋市、1.30輪島市、2.5穴水町への申入れを行いました。
 ▼1月27日 中能登町-杉本町長、七尾市-担当課長、宝達志水町-津田町長、羽咋市-山辺市長らが対応。
 ▼1月30日 輪島市-梶市長らが対応
 ▼2月5日 穴水町-一谷総務課長ほか対応

 <これまで北電と2回の協議をしたことが明らかに>

 まず2市1町(羽咋・七尾・中能登)からは、以下の通り北電との協議経過が明らかにされました。
 ◆8月12日、北電から協議再開の申し入れがあり、2市1町で協議の上、これを受諾。
 ◆9月30日、県立ち会いの下、2市1町と北電との第1回協議~北電から志賀原発の安全対策の説明、県の原子力防災対策の説明の後、今後の協議の進め方を論議。
 ◆11月19日、北電と2市1町の副市長・副町長との実務者協議で、北電から県・志賀町の安全協定及び運用細則の説明と今後の協議課題を整理。 

 <2市1町は「志賀町と同様の安全協定を強く求めていく」と回答>


 輪島・穴水の動きとの関係で心配されましたが、羽咋市・七尾市・中能登町はいずれも、協議経過を明らかにした上で、あくまで「志賀町と同様の安全協定の締結を強く求めていく」と答えました。この点では、輪島の梶市長も「北電との協議はまだ進んでいない」と述べており言外に、2市1町より輪島・穴水が先行するのはさけたい、という考えが伺えます。

 <もっと住民の声を国、県に訴える姿勢を!>

 今回の行動では、4人の市長・町長に直接面談し要請できたことは大きな成果でした(七尾、穴水は担当課長)。その中で、フクシマは終わっていない、汚染水などコントロールできていない、甲状腺ガンなども深刻、安全神話は崩壊している、などの認識が共通して述べられました。
 しかし、自治体として、特に再稼動の問題では、もっと強く住民の声を代弁してほしいとの要請に対して、「国や県が安全を最優先して判断することを求めたい」と答えるにとどまりました。 

 <1市2町に温度差と危機感の薄さ>

 羽咋市の南に位置する隣々接の宝達志水町長が「安全ならあんな補助金をばらまく必要はないはず」と批判しながら、町としては「2市1町の動きを見て」にとどまっています。
 輪島市長も「現在は平成の大合併で今は隣接自治体だが、建設時は富来町、門前町が間にあって隣ではなく、隣々々接だった。2市1町とは志賀原発の安全を巡るとりくみでも差があった。同意権を含む協定は求めない、など一歩下がった立場になるのはやむを得ない」と明言。
 穴水町の回答は輪島とは異なり、地元出席メンバーからの追及もあってか、「昨年12.2各紙の報道は当方の見解を述べたもの。北電には同意権を含め安全協定締結の申し入れを行った」というもの。今後のとりくみが鍵となりますが、やはり要請行動の成果です。
輪島・穴水・宝達志水では、2市1町との温度差や危機感の薄さを痛感させられました。今後、自治体への働きかけをもっと強めねばなりません。なお、今回の要請行動には27日=10名、30日=7名、2月5日=5名が参加しています。

 <要請行動の成果も!2市1町と北電が第3回協議>

 その後、2月20日、2市1町と北電との第3回協議が行われ、市町側は私たちに回答したとおり、志賀町同様の安全協定締結をさらに強く申し入れました。年頭からのとりくみが時宜を得て極めて有効だったと実感します。改めて、今後も情勢の動きに的確に対応して自治体への働きかけを重ねていかねばと思っています。




●「川内原発再稼動ストップ!」鹿児島全国集会へ2名を派遣●

  スイッチは押させない!3千人が決意新たに!




 1月25日午後、鹿児島市の中心街・天文館公園で開催された「スイッチは押させない-川内原発再稼働ストップ!全国集会」に、タナカ、滝口の2名で参加してきました。冬とは思えない陽気の集会となり、3,000人が集まり、「再稼働のスイッチは押させない!」とする1.25集会アピールを採択しました。集会後、鹿児島中央駅までの2.5kmをデモ行進しました。
 集会は地元の向原さんの力強い訴えで始まり、再稼動阻止ネットの共同代表・柳田真さんは「川内原発を止めることは、全国の原発を止めること」と強調。阻止ネットの参加者も各地の「のぼり旗」や横断幕を持ってステージに上がり、会場から多くの拍手と歓声が寄せられました。 私たち2名は全国集会からの参加でしたが、他の100名の仲間は朝9時から川内原発ゲート前で「動かすな!」と訴え、テント村への激励も行い、その模様はNHKニュースで昼・夜の2回報道されています。
 会津若松市の仮設住宅に住んでいる木幡ますみさんの「私達は今も避難生活を続けています。廃棄物などの課題も残されたままの状態となっている中で原発の再稼働をしてはならない」という訴えは、参加者に原発事故の恐ろしさを実感させ、再稼動阻止の決意を新たにしました。
 デモ終了後、駅近くで阻止ネットの全国相談会を開き、約50名が今後の再稼動阻止のとりくみを話し合いました。命のネットも昨年の活動と1月27日からの3市3町への要請行動と第15回定期総会の予定を報告しています。




 <1.26北陸中日・全国版>




 約40名の参加で命のネット第15回総会開く!

 厳冬期とは思えない晴天に恵まれて命のネットワーク第15回定期総会は、羽咋・志賀・中能登・七尾・珠洲・輪島・金沢・富山など約40名が参加し開催されました。
 総会では、①昨年末に新方式で旧会員にヨウ素剤を更新配布したが、新会員への配布を3月に予定し、新方式による名簿提出を徹底する。②引き続き再稼動阻止ネットに結集し再稼動阻止の全国行動に参加する(P1参照)。③昨年夏の11市町要請行動に続き、1~2月に6市町への要請行動を実施したが、今後も情勢に迅速に対応し30㌔圏自治体への行動にとりくむ(P2~3参照)ーなどの方針が決まりました。(財政報告はP6参照)
 また、年4回の統一測定(P5参照)については、昨年は全く対応できなかった測定器のメンテナンスと買い替えを急ぐこと。役員については、多名賀代表をはじめとする現体制を継続すること。門前町の例を見ても看板のPR効果は高いので更に新規設置に努める、団結小屋での風船上げ行動も継続し会員の参加を呼びかける―ことも決めました。
 終了後は、「六ヶ所村ラプソディ」上映会に移り、3.11から4年たちますが、改めて鎌仲ひとみ監督の名作であることを実感しました。*これら総会の模様は3.1北陸中日新聞<県内版>でも報じられています。


  六ヶ所村ラプソディ上映会も良よかったよ!

-3.11から4年、改めて鎌仲ひとみ監督の名作を観る-
 
≪ストーリー≫

 2004年、六ヶ所村に原発で使った燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場が完成した。菊川さんは12年前からチューリップ祭りを開催し、再処理計画に反対している。
 隣接する村で無農薬で安全な作物を作っている農家・苫米地さんもまた核燃を止めたいと立ちあがった。一方、地元で暮らすために原燃で働く上野さんの思いと日常が批判を交えずたんたんと描き出される・・。しかし、その映像自体が核燃体制への批判をズシリと伝えてくる。ここまで上野さん達に撮影を認めてもらった鎌仲監督の力量と熱意に重ねて脱帽!
 3.11当時は原子力安全委員長だった斑目氏と京大原子炉実験所・小出裕章さん~対極的な立場に立つこの2人のインタビューにも注目! 3.11に先立つ7年も前に、小出さんはフクシマを予言しており、斑目氏は事故時の原子力ムラの卑劣・自己防衛の有様をはしなくも示唆していた。
◆お詫び!試写時はOKだったが、上映時にトラぶり、なんとか再開。見れなかった方にお詫びします。






 <14年度統一測定データの報告>

 PDM(積算線量計)測定結果。 統一測定日の2日前にスイッチオン。48時間の積算放射線量を表示する。表示単位はマイクロシーベルト。

14年4月 7月 10月 15年1月
羽咋市駅東
志賀町高浜
中能登町金丸
中能登町良川
七尾市大津
七尾市中島


たんぽぽ、Rダン空間線量測定結果 統一測定時の空間線量(ガンマー線)を測定する。 ◆印は「たんぽぽ」。表示単位はナノシーベルト(マイクロの1,000分の1)。 無印はRダン。1分間に通過したガンマー線の本数を表示。たんぽぽ、Rダンとも10回計測した平均値。

羽咋市寺境◆ 80.4 74.1 80.6 80.7
羽咋市邑知 23.8 18.9 19.7 17.5
羽咋市駅東 20.9 16.5 17.6 .
羽咋市市街◆ 20.8 20.6 22.3 26.8
羽咋市柴垣 17.2 19.4 23.4
志賀町高浜◆ 47.5 41.9 48.6 43.3
志賀町米浜◆ 58.2 37.6 42.2 62.9
志賀町赤住 20.9 17.4 17.4 16.0
志賀町福浦 22.3 22.5 20.9
志賀町高田◆ 25.4 22.3 19.5 18.8
志賀町風戸 18.8 17.6 17.7
志賀町鵜野屋 21.2 17.3 20.3
七尾市大津 9.5 9.1 8.9 8.3


<編集後記> ● 「サンゴの圧殺」は「沖縄圧殺」の象徴~HABなどのテレビ報道は、辺野古周辺の立入り規制海域で標識ブイを固定するためのコンクリート投下によって、サンゴが無惨に押しつぶされていると伝えています。沖縄の海の素晴らしさが珊瑚礁にあるのは周知の通り。しかし今、沖縄の珊瑚礁は開発により壊滅状態と伝えられます。残された珊瑚は文字通り「命の源」。それを今度は新基地建設のため破壊する!ヤマトンチュは沖縄の海をむさぼるだけでいいのでしょうか。昨年末12月22日、辺野古の海を見下ろすキャンプ・シュワブゲート前の坐りこみに参加してきました。山城博治さんが陣頭指揮をしており、那覇からバス2台で来た島ぐるみ会議の参加者など百数十名がゲート前を埋めました。再稼動、集団的自衛権、戦後70年の歴史の見直し、何よりも連日続く沖縄での暴挙・・・。安倍政権によるハドメなき「国家の暴走」に、ひとりひとりが「ノー!」「待った!」の声を上げましょう。
●甲状腺ガンが110人を超えても・・少子化社会を改革するとの掛け声とは裏腹に子どもたちの未来も閉ざされています。福島の子どもの甲状腺ガンは60人どころか百人を超えました。それでも環境省が設けた専門家会議は「原発事故によるものだと積極的に示唆する根拠は現時点では認められない」としています(11/27NHKニュース)。
 案の定と言うべきか、これが安倍政権の原子力政策の帰結です。事故後4年ですでに112人。チェルノブイリの経過を見ても5年後はどうなるのか恐ろしい話です。原発周辺自治体は、この現実を前にしてもなお「稼働の是非は国が。自治体は防災対策」「ヨウ素剤の配布は国の基準に従って」と言うのでしょうか。<タナカ記>

   ★HP上での会計報告は省きます。詳しくは会誌をご覧ください。★


<NO.38 2014年12月10日発行>

 再稼動ごり押す暴挙に比ぶれば
     煙はうすし桜島山!

 11月7日、鹿児島県議会が九州電力・川内原発の再稼動承認を議決し、同日午後2時半、伊藤祐一郎知事は「安全性は確認された」と称し、川内原発再稼動への同意を表明しました。立地自治体の薩摩川内市議会が10月末に再稼動推進を議決し、息つく間もなく11月5~7日に臨時県議会を開催して強行議決したのです。絶対許せない暴挙です。
 私は前日夜、大阪発の夜行バスに乗り朝8時に鹿児島中央駅に到着。9時からの県庁前集会に駆けつけました。折しも知事と議会の暴挙を怒るかのように、前日から桜島は大きな噴煙を上げており市内はもちろん桜島を前面に臨む県庁一帯も火山灰に覆われていました。しかし、県民の安全を一顧だにせず安倍内閣の再稼動推進政策にひたすら追随する知事と県議会の暴挙に比べれば、桜島の巨大な噴煙もうすく見えるほどです。 

◆住民無視し県庁を封鎖!5百名の仲間と傍聴&抗議!

 県庁玄関横には経産省前テントよりずっと大きなテントが設営され、その前で5百人程の仲間が集会を始めていました。前日の議会は40件前後の意見書や陳情を一気に採決するため、深夜12時過ぎまで。当然、傍聴と玄関前集会も深夜まで続いたとのことです。県庁は完全封鎖され、トイレも食堂もロビーでの議会放送もアウト。住民無視も極まる異常な態勢です。
 県当局は県外者の傍聴を極力制限していましたが、テント村の方が「テントの留守番が必要だから」と、手持ちの傍聴券を渡してくれたので、思いもかけず2百人の仲間と共に議場入り。最終日の7日は、県議会として再稼動の是非を決める最終討論と採決の筈ですが、何と賛成討論に立つ議員はゼロ。3名の議員の県民の立場に立つことを切々と訴える反対討論を聞き流して「再稼動に同意」の採決を強行しました。本当に口惜しい限りです。

◆かわうち原発? そんな国の説明を許すのか?

 川内原発視察と現地説明に入った宮沢経産相は、何と「かわうち原発」と発言しました。当の地名すらまともに知っていない―ここに原発現地に対する国の姿勢と本音がはっきり示されています。
 事故の核のゴミの処分場問題で「要は金目でしょ」と述べた石原環境相発言と同じです。原子力ムラの官僚が作った「説明」の是非以前に、こんな国の姿勢に対し怒りと追及があって然るべきです。しかし、知事と県議会は唯々諾々と「安全性は確認された」と受け入れました。
かって首都機能の移転分散が検討され、東北の仙台市が候補に挙がった時、関西の酒造会社の社長が「熊襲(*蝦夷の間違い)が住んでいたようなところに」と発言し、鹿児島県は官民こぞって抗議したことを忘れたのでしょうか。原発問題以前に自分が住む郷土への誇りすら劣化していることを痛感させられました。

◆民意を無視する「地元同意」「避難計画」でごり押し!

 7日の朝日新聞は『川内原発5㌔圏の100人に聞いた』を特集しました。<再稼動反対>が75人、<国の説明は納得できない>が89人、<市の避難計画では逃げられない>が98人!
この民意を全く無視したごり押しです。
しかも知事は、【地元】について「県と立地する薩摩川内市だけで十分」としました。30㌔圏の市町村はもちろん、40㌔離れた飯館村が全村避難を強いられ、60㌔離れた福島市が汚染されたこともなかったかのように。3.11前に戻ってしまいます。姶良市議会の再稼動反対・廃炉の意見書採択、日置市の地元同意拡大を求める意見書採択、いちき串木野市民の過半数を超える再稼動反対署名などを無視するものです。(P1の図、参照)

◆九電とのたたかいに石川・富山からも大きな支援を!

 県議会の議決と知事表明は本当に残念ですが、これから運動は九州電力とのたたかいに移ります。その後の集会では、県庁玄関横の大テントを川内原発前のテント村に移転・合流させ、再稼動阻止の本番のとりくみを強めようと決意しました。鹿児島と川内現地へ石川・富山からも大きな支援行動を展開しましょう。
 もちろん志賀原発の地元、石川・富山での運動が基本です。しかし、各地の再稼動を易々と許せば、志賀での再稼動阻止は極めて困難になります。全国の声と力を鹿児島に寄せなければ、と思いを新たにして再び夜行バスで鹿児島を離れました。(タナカ記)


   各市町に戸惑いと温度差
      ―自治体要請行動に思うー

 7~8月に行われた30㌔圏自治体要請行動。私は十一市町のうち羽咋市・七尾市・中能登町・宝達志水町・輪島市・射水市の六市町の回答・会見に参加しました。当然と言えますが、原発からの距離に反比例して、原発事故への関心と配慮が低いようです。
 今回は避難計画の策定状況を伺うのが、中心課題になったのですが、どの自治体も国の動向を見極めたうえでの完成をめざしているのが実状でした。国の指針がはっきりしていないので、計画の策定に対してのちまどいが大きいようです。
 特に輪島市では、以前は富来町と門前町を挟んで立地していたのが、市町村合併で志賀町と隣接する自治体となったとまどいが感じられました。
 避難は時間とのたたかいです。改めて避難を考えると、行き場がないということに思い当たることになりました。   (羽咋市・滝口 保)


  再稼動のための防災訓練など要らない!

<住民避難訓練の実施地区及び避難先一覧>
   避難対象  避難先
  2日 5キロ圏内   志賀町 約140名  福浦・富来・熊野  能登町
 志加浦・上熊野・堀松  白山市
 はまなす園、2小学校  白山市
   3日 5~30キロ圏内  志賀町 約100名  堀松・加茂・下甘田  白山市
 富来病院  能登町/金沢市
 中能登町 約200名  鹿島・鹿西・鳥屋  津幡町
 羽咋市 約60名  余喜・邑知  金沢市

 国は11月2~3日にかけて、志賀原発の原子力防災訓練を志賀町・中能登町・羽咋市を対象にして実施しました。初めての国主催による訓練と大々的なふれこみでしたが、志賀町以外は羽咋市・中能登町だけで、30㌔圏の七尾市、輪島市、かほく市・宝達志水町・穴水町は除外されています。
 しかも、実際に住民の避難訓練が行われたのは、右表のとおり5百名にすぎません。行政関係2,740名、住民1,000名と、圧倒的に行政側の「訓練」なのが実態です。住民1,000名も半分は「屋内退避訓練」でした。

 <災害弱者へのバス配車もできないのにバスでの住民避難?!>

 一番問題なのは避難と言っても、自家用車などによる避難ではなく、できもしないバスでの避難です。羽咋市の余喜・邑知地区の避難訓練だけでも県や各市町が想定している計画が破たんすることは明らかです。病院や施設、学校などバス配車が最も必要な所の計画すらできていない中で、架空の訓練を行ってどうするのでしょう(30㌔圏内の全市町が病院、施設、学校等へのバス配車計画はできていないと明言しています)。
 3.11前なら「訓練のための訓練」と批判されて済んだでしょうが、この期に及んで架空の訓練とは、再稼動のためのアリバイ訓練でしかありません。こんな訓練は要らない!命のネットは平和運動センターの住民アンケートに協力し、羽咋市余喜地区に4班を配置しました。次ページのアンケート結果表をご覧ください。再稼動を認める人は1割程度にすぎません。訓練の実体や特徴については、富山の藤岡さんの報告&感想が極めてリアルです。一読を。

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 何のため、誰のための訓練なのか
                       ◆ 富山市・藤岡 彰弘 ◆

 この訓練では、やたらと連絡・連携ミス、事故シナリオの不徹底、さらには安易なシナリオの書き換えが続出した。こういった「トラブル」が続発したのは、実際には、この訓練の意図が「事故」の被害を最小限に止めるなどと言うことにはなくてもっと別の狙いを持って演出されたからに外ならない。以下、2日間にわたって私が避難対象地区の住民アンケートと、オフサイトセンターの監視行動に参加して、気づいたことを掲げてみる。

①自衛隊の「活躍」ばかりが目立つように演出している

 オフサイトセンター(北陸電力&石川県のPR館と同居)前に、これみよがしに駐車する「装甲車両」等の陸自車両。訓練中はどこに行っても自衛隊に出くわす状態。

②オフサイトセンター内で幅を利かす内閣府スタッフ。北電スタッフは見えない所に

 「事故」の当事者は、何と言っても北陸電力。ところが、センターのオープンオフイスで北電班だけが、ついたての中。原子炉の状態を把握するプラント班に至っては、別室で見学者には絶対に見えない場所。一方、内閣府からは班別構成外の内閣府スタッフのほか、スタッフ外のスタッフ外の得体のしれない黒服集団も。つまり、これは訓練の「訓練」だったのだ。

③訓練(KUNREN)もまた「商品」なのか?

 今回は一般見学者がとにかく多かった。彼らの多くは地域住民ではなく、私たちのような監視グループでもない、いわゆる業界人・業界関係者とおぼしき背広組。中でも目立ったのが外国人集団。原発輸出のことが頭に浮かぶ。防災対策=避難訓練+テレビ会議などの「すぐれたシステム」が今回の売りで、これもまた商品ということかなのか。

④住民の多くは、避難の「有効性」を信じていない

 避難対象地区を回ると、家にいるのは老人ばかり。彼ら、彼女らは自分たちがいざとなったら逃げられないことを痛いほどよく分かっている。町内会の役員だけをバスで集めて、それが何になるのか。住民の多くが避難シナリオの安直な変更も冷めた目で見ているだけだった。  一体、これは何のため、誰のための訓練なのか。こんな訓練はもうやめるべきだ。

   <11.2~3国主催/志賀原発防災訓練 住民アンケート結果>

中能登町 209 羽咋市 93 志賀町 283
人数 % 人数 % 人数 %

1.今回の訓練に参加しますか
① 参加する 92 44% 92 25% 27 10%
② 参加しない 52 25% 23 48% 131 47%
③ 都合で参加できない 43 21% 44 23% 100 36%
④ その他 22 11% 21 4% 21 8%

2.訓練をどう思いますか
①今後も続けてほしい 96 46% 46 49% 121 43%
②30㌔でも不十分。見直せ 31 15% 9 10% 41 14%
③訓練に期待しない。自力避難 11  5% 9 10% 33 12%
④原発をやめ訓練を不要に 54 26% 27 29% 44 16%
⑤わからない。その他 17  8% 2 2% 44 16%

3.志賀原発への考えは?
①早期の再稼働が必要 18  9% 8 9% 34 12%
②安全・防災対策確立が条件 89 43% 34 37% 138 49%
③地震国日本。志賀原発は不要 77 37% 42 45% 69 25%
④わからない。その他 25 12% 9 10% 40 14%
 *註)志賀町のうち 問い①の回答者は279人、問い③は281人です。

◆回答者総数 585人
*中能登町の「今回の訓練に参加する」と答えた人が「44%」と、他市町と比べて非常に多かったのは、集合地での聞き取り調査ができたからではないかと思われる。 *筆者は羽咋市・余喜地区を担当したが、所帯数700の余喜地区で避難訓練参加者は50人。そこで「参加する25%」も多い。回った家が町会役員の所だったのが多かったのではないだろうか。
 *問い3で、「志賀原発は不要」との回答は羽咋で「45%」。市街地で調査すれば、もっと増えていただろう。1号機建設中でも「中止せよ」は3分の2だったと記憶している。


視点・論点

 
東電に覚悟はなかった!

                 朝日新聞の記事取り消し問題の核心 ―


 福島第一原発3号機が水素爆発し、2号機も危険な状態に陥った2011年3月15日、福島第一原発で事故処理に当たっていた現場作業員の9割、約650人が第一原発から10㌔離れた大に原発に待避するという「事件」があった。
 この時は結果的に大事に至らなかったが、原発事故では現場がいかに過酷な状況になったとしても、事故の一層の拡大を防止し、事故を抑え込むことに全力を傾注すべきであり、撤退は絶対にあってはならないことだ(イザトいう時に、速やかに現場復帰できないような「待避」は撤退と同じである)。
 それが作業員に過酷な運命を強いることになる可能性はあるが、原発はそういう残酷な本性を有するのである。そのことを直視できないならば、そもそも原発を運転すべきではないのだ。
 この待避に関連して、朝日新聞は今年5月20日付けの紙面で、当時の第一原発所長・吉田昌郎氏(故人)の政府事故調での証言録に基づいて、「原発所員9割 命令反し撤退」という大見出しの記事を載せた。その後、9月19日付けの紙面で、この記事を撤回した。第二原発への待避が所長命令違反であると知った上での行動ではなかったから、というのが撤回理由である。事実と見出し・記事とのこの程度の齟齬は、マスメディアの世界ではよくあり、通常は取り消しはしないものなのだが、朝日新聞は撤回したのである。
 ところで、「第一原発構内での待機」の所長命令が「第二原発への待避」と誤認されたのは、第二原発への待避という東電本社の方針が現場にも流れ、現場がそれを待望していたからだ。そして、あの緊急時にほとんどの作業員が現場を遠く離れてしまった。東電(福島第一原発の幹部、作業員を含む)の大部分には、何があっても踏みとどまって事故処理に当たるという覚悟はなかったのである。
 これがあの「事件」から引き出すべき最重要事である。この大局を外して「所長命令違反」という矮小なストーリーに仕立てて、かえって墓穴を掘ることになったのが、今回の騒動の基本的構図である。 
<田中良明氏『原発雑考』№315より本文を転載しました>



・・・水を忘れていませんか・・・自然エネルギーでも『神話』あり


 再生可能エネルギー利用への転換。買い取り制度が始まったことで予想以上に多くの企業が参入することになった。と思ったら、たちまち、全国10電力会社のうち中部電力・中国電力・北陸電力を除く7電力が何らかの制限をかけることになった。買い取り義務があるのに?と驚きあきれた人も多かっただろう。
 しかし、政府はもともと「再生可能エネルギー利用は2%程度」と低く評価していただけでなく、買い取り義務にも「電気の円滑な供給に支障」と電力会社が判断すれば、拒否できるいう抜け穴条項があったから。実に「猫に鰹節の番をさせる」仕組みである。再稼動がすべての安倍内閣だから予想されたことであり、これ以上はふれない。ここで取り上げたいのは、原発に反対する人々の中でも「再生可能エネは少ない。これから」という錯覚があることだ。
 水力発電を忘れていませんか。日本で最大の再生可能エネは「水力」です。北陸電力でも水力発電は190万5千kw(火力440万kw、原発174万6千kw)。発電能力のうち約24%を占め、固定電力需要250万kwに近い。水力が豊富な北電は、原発が出来るまでは全国で一番、電気料金も安かったのである。ちなみに買い取り対象の中には水力も入っています。
 何よりも水力発電は30年前でも完全無人化されており、当時の北電ニュースでも誇らしげに書かれていたことを思い出す。ランニングコストもダントツで安いのである。


「志賀原発はもうやめよう ここから27km」  門前での看板制作記


 鉄製の単管10本を高さ2.5mに組みあげ、コンクリートで基礎を施し、縦1m×横4mの看板を10月下旬に設置しました。場所は輪島市門前町の中心地で、国道249号線沿いにあるパチンコ店の近くです。この看板は志賀原発から30㌔圏内の門前町の住民に、無関心ではおれない問題意識を促しつつあります。また、県内外からの観光客の目にも触れ、アピールするに違いありません。
 反原発看板は、命のネットワークとしては5カ所目のとりくみとなります。屋外意見広告ともいうべき、インパクトのある仕上がりに、手前味噌ですが宣伝効果は相当なものがあると思われます。看板設置を決めてから1年、ようやく完成にこぎつけ、若干ですが達成感のような感慨を覚えています。着手してから完成までに延べ日数で10日ほどかかりました。
 業者が突然設置したのとは違って、集落に知られた者が工事を続けたことが宣伝効果を高めたようで、地域住民の方々から並々ならぬ関心を持たれました。看板と分かってからは「県の許可は得たのか」「風で飛ばすな」等の陰口が届きました。
 しかし、関心を寄せた住民との対話のほとんどが好意的なものでした。印象的なものに「原発、27㌔、やめよう、命のネット、の分かりやすい表現に好感が持てる」「よく作ってくれた。言いたいことが書いてある。話題になっとるよ」などの声が寄せられました。
 鹿児島川内原発を囲む30㌔圏内の住民や世論の反対に耳を貸さない国、県の為政者たちが決めた再稼動。原発マネーにまみれ、その虜となって目先の利益に節度を失った者たち。反原発運動に結集の皆さん、原発推進を許さない活動をこれからもいっそう続けてまいりましょう。
(輪島市門前町・舘谷 富士夫)
――――――――――――――――――――――――――――――ー―――――――――――
<編集後記>● 看板3枚を新設・改装しました!~ 上に掲載した門前町の看板だけでなく、10月下旬には潮風で老朽化が目立つ赤住団結小屋の脱原発看板をリニューアル。また、4月に設置したもののレイアウトが細かすぎ、ぱっと見て分かりにくいとの声が多かった西海地区の看板も改装しました。いずれも4平方メートルの大きさがあるため、費用はかなり掛かりましたが、今後の運動のためにも効果は大と思います。とくに舘谷さん、本当にご苦労様でした。(写真上-西海、下-団結小屋)
●煙は薄し桜島山・・1面トップ記事の見出し「再稼動ごり押す暴挙に比ぶれば煙は薄し桜島山」。まるで短歌、パンチのない見出しになりましたが、県庁舎の背後にモクモクと吹き上がる桜島の噴煙が心に強く残ったためです。元歌は「わが胸の燃ゆる思いにくらぶれば煙はうすし桜島山」~幕末の攘夷派志士、獄中で殺害された平野国臣が詠んだ歌です。
 川内原発は近くに桜島を含む姶良カルデラなど複数の火山があり、火山学会の指摘と抗議を無視して原子力規制委員会は新規制基準の合格書を出しています。(タナカ記)



<2014年7-9月特集号>

 志賀原発30km圏自治体要請行動報告

◆ はじめに


 この8月12日、北陸電力は、活断層問題についての原子力規制委員会の結論を待たず、唐突に志賀原発2号機の「安全審査」を規制委員会に申請し、規制委は、これを受理しました。私たち命のネットワークは、即座に北陸電力本社と志賀規制委員会事務所に抗議し、その撤回を求め続けています。(資料№2 9.16記事参照⇒P7)
 先頃、大飯原発をめぐる画期的な司法判断が下されました。判決文が掲げた経済的利益にまさる「人格権」という考え方、その「人格権」に最も寄り添うべきは、地域自治体です。差し迫ってくる原発再稼働問題に対して、一つ一つの自治体が、まさに自治体として、どう対処するのかを直接問うていく―それが、この要請行動の目的です。
 志賀原発の30km圏内各自治体には、国が「避難計画」を作成するよう求めており、各自治体は、とりあえず作成作業を終えたとしています。はたして、どれほどのものができたというのでしょう。北電のゴリ押しともいえる「安全審査」申請や、自治体に押しつけられた「避難計画」で、原発再稼働が進められていってはたまりません。
 また、歯止めとなるべき「安全協定」について、どう考えているのかも含め、各自治体の率直な考え方をききたいと、この30km圏自治体要請行動に取りくみました。
 具体的には、7月から8月にかけて、「避難計画」について、志賀原発30km圏にある11の自治体にアンケートによる質問を行い、その回答を求めて各自治体を訪ねて、首長および担当責任者と応答を重ねました。 私たちの運動がさらに強くなることを目指して、この要請行動を報告としてまとめました。

<要請行動日程>

 市・町名  訪問日  回答(応答)者  参加者  同席議員
 羽咋市 7月23日 山辺市長・勝田環境安全課長  7名   
宝達志水町  7月23日 津田町長越野危機管理室長 6名   
七尾市  7月24日 登美総務部長・木原防災交通課長 5名  山添市議 
 中能登町 7月24日 高名企画課長廣瀬総務課長  8名   
高岡市 7月29日 寺島総務部長久郷危機管理室長 6名  上田市議 
かほく市  7月29日  多々見防災環境対策課長  5名   
氷見市  7月30日  本川市長・濱井防災対策危機管理監  7名  菅沢県議・古門市議 
穴水町  8月5日  一谷総務課長・東生活環境課長  4名   
射水市  8月8日  村上行政管理部長・松永課長  6名  小島市議・澤村市議 
小矢部市  8月18日  野沢総務部長・深田総務課長  3名  
輪島市  8月21日  薬師防災対策課長・古戸係長  6名  高田市議 


◆6月29日に20名の参加で末田さん講演と事前相談会を開催!


 この要請行動に先立ち、命のネットでは6月29日、羽咋労働会館で防止計画の現状と問題点について反原発新聞編集委員・末田一秀さんを招いて学習会と相談会を開催しました。会員15名と羽咋の浅野市議、氷見の菅沢県議、古門・酒井・谷口市議、射水の小島市議が参加しています。

◆9月15日に21名の参加で要請行動の総括会議を開催!

 9月15日には、会員と行動に参加してくれた勤労協役員ら18名と氷見の酒井・谷口市議、高岡の上田市議の参加で総括会議を開催しました。本報告は、そこに提出された原案と討議をまとめたものです。

   <要請行動は七月二十三日の羽咋市長、宝達志水町長との会見を皮切りに始まった!>



 Ⅰ 志賀原発30km圏自治体アンケート質問と回答
 

1. 直下の断層問題について

 志賀原発1号機の原子炉建屋直下にあると指摘される活断層及び周辺の活断層の問題について、どのようにお考えでしょうか.ただひたすら北電と規制委員会とのやりとりを見守っているだけでよいのでしょうか?

<回答> 
 国と北電のやりとりを今後も注視する。(全ての自治体)

2. 「避難計画」について

ⅰ) 貴自治体では、現在どの程度まで原子力防災計画及び住民避難計画の策定がすすんでいますか? その策定の際に他市町村との話し合いを持ちましたか?

<回答>
 ○ 石川県の各自治体は、県の指導があり、すべて2013年3月に策定済み。
 ○ 富山県内の各自治体は、改定案を作成中。パブリックコメントが終了し、今後市議会に提案し、「防災計画」を改定する予定。西部6市で協議の場を持っている。

ⅱ) 福島第一原発事故から3年を経た現在も多くの人々が未だ避難生活の中にあり、自治体自身が避難途上という状態です。こうした事態を受け止めたうえで、貴自治体はどのような避難生活計画を用意していますか、それとも、そのような計画の策定など不可能だとお考えですか?

<回答>
 「避難生活計画」は立てていない。長期計画についての項目もない。(全て自治体)

ⅲ) いざ住民避難が始まるや、避難道路の渋滞が予想され、要援護者の避難の困難さや受入れ先自治体との連携、ヨウ素剤配布等々、様々な問題の発生が指摘されています。貴自治体が最も懸念する問題はどのようなことでしょうか(いくつでも結構です、具体的にお聞かせください)
  *註 資料3 北中記事→「川内原発周辺12市町の回答」も参照下さい。

3. 「安全協定」について

 北電側の都合で、羽咋市・中能登町・七尾市及び富山県・氷見市の求めている「安全協定」をめぐる話し合いが棚上げされてから、そうとうの時間が経ちました。
ⅰ) 棚上げされたままとなっている「安全協定」問題に対して、一方の当事者としての貴自治体は、この間どのように対処してきましたか、今後どうしていきたいとお考えですか?

<回答>
 今後も積極的に協議を求めていく。 (羽咋市は「壁が厚い」と回答)

ⅱ) 安全協定をめぐる話し合いに加わっていない貴自治体は、今後それをめぐる話し合いにどう対応しますか。参加を求めるのでしょうか、あるいは、北電との関係について他の方策をお考えでしょうか?

<回答>
 輪島市は、「安全協定」協議に加わりたいと明言する。 穴水町は、他の自治体が加われば、自らも参加したい。石川県の安全管理協議会への参加を望んでいる。
*註: 要請行動後、9月10日に開かれた輪島市議会での答弁で、梶市長は、輪島市、穴水町、珠洲市、能登町の2市2町による「安全協定」の共同締結を目指すこと、志賀町と同等の同意権をもつ必要はないと考えていることを明らかにした。〈資料・1→P7〉参照

4. 5月21日の福井地裁の判決について

 言うまでもなく、このたびの大飯原発3,4号機の再稼働差し止めの判決は、3・11事故を深くうけとめた、おそらくは世界の歴史に残るものだと思われます。貴自治体は、この判決をどのようにうけとめていましたか?また、それをふまえて、何らかのアクションをお考えでしょうか?

<回答>
 関電が控訴しているので、今後の推移を見守る。(全ての自治体)

 Ⅱ アンケート結果から見えてきたこと 

 各自治体の首長や担当部課長からのアンケートへの回答を聞いていて、印象に残ったことが、二つある。一つは、国の指針、県の方針待ちといった受け身の姿勢。もう一つは、取り組むべき課題の大きさに対しての各自治体間の連携の弱さだ。
 各自治体の回答から見えてきたことを以下に示したい。

1 能登半島に即した重要な課題に適切な対応をしていない

 ① 半島北部の「孤立化」問題
 志賀原発以北の各自治体は、能登半島の北部を避難先としているが、さらに汚染が拡大した場合、人々は逃げ場を失い取り残されてしまう。移動手段の確保は不可能だ。
 ② 富山県側への避難
 富山県と境を接する石川県の各自治体は、いずれも従来の避難先では避難できない。富山県への避難を具体的に考えていると回答している。両県の「避難計画」の根幹に関わることであり、明確に県境を越えた「避難計画」を立案すべきである。

2 基本的な課題に具体性がないか、立案されていない

 ① 要援護者対策
 病院、施設、学校などについては、それぞれが「避難計画」を立てるものとするとなっているが、どこも対応できていない。最も弱い立場の人のことが決まっていないのでは、計画とは言えないのではないか。
 ② ヨウ素剤の配布/服用
 いつ、誰の責任で、どのような方法で配布するのか、服用を確認する確実な方法はあるのか。加えて医師、看護師、薬剤師を集合場所に派遣できるのか、具体的に計画/方法を検討すれば、するほど計画を確定することができなくなっている。
 ③ 移動手段の確保
 移動手段について、本当にバスやタクシー、漁船などの移動手段が確保できるのか。また、安全の保障は誰が責任を持つのか。具体的なことになるとどの自治体も明確になっていない。

3 訓練さえできないような大きな課題を無視している

 ① 複合災害対策
 避難訓練は、豪雪時や台風襲来時には、決して行われない。事故は天候も時間も選んでくれない。どの自治体も、複合災害対策が立案できない。
 ② 避難生活計画
 各自治体は過酷事故で長期的な避難生活をするという事態を想定していない。福島の現状をみれば、「避難生活計画」が過酷事故への備えとして必要なことは明らかである。

4 「安全協定」問題をすくなくとも30km圏全体で、さらには、その周囲にも拡大して早急に取り組むことが必要だ

 輪島市から安全協定の協議への参加の意思が明らかにされた意味は大きい。だが、その一方、北陸電力は、8月12日「安全審査」を申請する際、これまでの棚上げの態度を変え、約1週間前に富山県と氷見市に、そしてその当日に羽咋市、七尾市、中能登町に、安全協定の協議の一方的な開始を申し入れている。
 あらためて、これまで協議に参加していない30km圏内・外の自治体が「安全協定」の協議にどう関わるのかが問われてきている。北電は、30km圏内の氷見市と協議しているのであるから、当然、すべての30km圏内の自治体と同等に協議すべきだ。また、輪島市と同じ問題を抱えている奥能登地域の穴水町、珠洲市、能登町と、さらには、氷見市と共通する課題をもち30~50km圏内に位置する高岡市、射水市、小矢部市、砺波市、南砺市とも協議していいはずである。そして、これら全ての自治体が連携して、志賀町と同様の「同意権」を求めていくべきだ。そのような安全協定となるように、私たちもこの問題にさらに積極的にかかわっていく必要がある。


◆終わりに   

 今、「避難計画」の問題を指摘し国と自治体に対してその責任を求める動きが、全国的に再稼働を押しとどめていく大きな力となりつつあります。 とりわけ、川内原発周辺自治体への粘り強い取り組みが、注目されています。
 これまで国は、「避難計画」策定の責任は自治体にあるからと、責任回避しようとし、自治体は国が責任を持って指針を明確にしないから計画が完成しないといいわけを繰り返してきました。両者が責任のなすりあいをして、だれも責任をとろうしていない。このような中で再稼働の準備だけが進められてはたまりません。
 自治体が「避難計画」の策定の責任を持つようにされているのは、原発事故からの避難がまさに住民一人一人の生死にかかわる問題だからです。住民の安全・安心に最も寄り添うべきは、自治体です。自治体はこの避難の問題から決して逃げ隠れできません。してはならないのです。だからこそ、自治体に対して「避難計画」のありようを問うことは大きな意味をもちます。
 各自治体が本当に真剣にこの避難の問題と向きあいきったとき、なぜ、一企業の原子力発電所という一施設のために、こんなにまでしなくてはならないのかという矛盾が、はっきりと浮かび上がってくるでしょう。
 今回の要請行動を終えて、残念ながら各自治体からは、その真剣さが伝わってきませんでした。しかし一方で、どこの自治体も「避難計画」が未完成であることをはっきりと認めました。また、「安全協定」問題にも新しい動きが見えてきています。
 今後、さらに再稼働への圧力が強まる中、自治体の「避難計画」に対するありように対して、より一層厳しく問い続ける必要があります。
 私たちは、原発の再稼働を阻止する動きを全国各地の取り組みと連携して進めます。その連携にもとづいて、全国の原発立地/30km圏自治体が相互に越境し合う自治体相互の提携が高まっていくように促すことに、さらに力を尽くしていきたいと思います。


〈資料・1〉 2014年9月11日 北陸中日新聞


<資料・2 2014年9月20日記事>

↑北陸中日新聞   北国新聞→

〈資料・3〉 2014年8月13日 北陸中日新聞


〈NO36 2014.7.28発行〉
 津波は過去を奪い、原発は未来を奪った!

               -5/25黒田節子さん講演会を志賀町で開催―


 命のネットは5月25日、志賀町文化ホールで「原発いらない福島の女たち」の黒田節子さんの講演会 -『フクシマ』からの報告- を開き、約70名が参加しました。また講演前に志賀原発周辺を案内し団結小屋で事務局のメンバーと交流しました。(写真右・発の凧をもつのが黒田さんー赤住団結小屋で。左の女性はたんぽぽ舎の青山さん) 

 ◎開会あいさつで多名賀代表は、「国も北陸電力もフクシマの現実を前にしてなお、<経済が、会社の経営が困難になるから再稼動を>と言う。本末転倒、倫理の欠片もない。避難計画の策定と言うが、今なお十数万もの人々が避難生活をつづけているのを忘れたのか。再稼動のための避難計画を許してはならない」と訴えました。

 ◎講演冒頭、黒田さんは「ふくしまで暮らすということ」-ある福島在住の一女性(吉田麻里香さん)によるノート-を読上げました。心を揺さぶられます。津波は過去を奪い、原発は未来を奪ったことを痛感します。8ページに掲載しました。ぜひお読み下さい。

   ≪原子力ムラ救済の除染事業より、子どもたちの避難と汚染水対策を!―講演要旨≫

 私の住む郡山市は市内中心部もチェルノブイリ事故時の強制移住地域と同じ放射線量です。各所に除染済みの看板があるが、また高くなり再除染が必要になる。20~30年、費用10兆円という、エンドレスの除染作業で、実態は原発依存業者の救済事業です。原発を造って儲け、事故って儲け・・。そんなお金があるなら、子ども達の避難に力を入れるべきです。3年たってすでに甲状腺ガン確定50人、疑い39人。だが、NHKも全国報道をしません。
 川内村の場合はもっとひどく、小学校の除染を母親たちが…。防護服を着て田植えをするところも。また、廃棄物の焼却灰は凄まじい放射線量を濃縮していきます。汚染水対策はさらに深刻かつ緊急です。作業員は大甘の許容線量すらオーバーし卒業させざるを得ず、現場は素人ばかりになりつつあります。再稼動を急ぐ政府と規制委はフクシマの現実に目を背けています。



 川内原発動かすな!全国いっせいに対規制委行動




 再稼動阻止全国ネットは5月14日と7月9日の両日、川内原発の再稼働に向け優先審査を急ぐ原子力規制委に対し、2度の抗議行動と申入れを全国いっせいに展開しました。
 命のネットも5/14と7/12の両日、川内現地と連帯し全国行動の一翼を担おうと、初めて規制庁志賀事務所への申入れを行ないました。事務所はオフサイトセンターにあり、担当官4名が常駐しています。











                             
< 要 請 書 >                          2014年5月14日

原子力規制委員会 委員長  田中 俊一様
原子力規制庁志賀原子力規制事務所 所長 新崎 英一様
                                                命のネットワーク代表 多名賀 哲也

 貴委員会は、川内原発1・2号機の新規制基準についての適合審査を他に先だって優先させ、この5月中にも事実上の「合格通知」となる「審査書案」を提出する予定と報じられている。事実とすれば、あまりに強引かつ拙速であり、ひたすら電気事業者の都合にあわせた対応と受け止めざるをえない。その一方で、貴委員会と貴事務所は、志賀原発のように建屋直下に活断層があると指摘され、安全側に立てば、もはや廃炉しかありえない原発について、電気事業者が小出しに出す資料を、ただ待ち続けるという時間の空費を続けている。
 福島第一原発においては、いまだ収束などと呼べる状態からほど遠く、汚染水問題や住民・労働者の被曝問題は、むしろ深刻さを増している。なぜ、この問題に全力を傾けようとしないのか。
 この間の原発再稼働をめぐる種々の世論調査が示すように、この列島上の住民が望んでいることは、原発による被曝の脅威を、もうこれ以上負いたくはないし、もう誰にも負わせたくはないという、その一事に尽きる。この人々の願いに背を向け続けるならば、原子力規制委員会及び規制庁なるものの存在意義はいったいどこにあるのか。
 全国で、この事態を憂い、憤る人々とともに、私たちは、志賀原発の周辺に住まう者として、貴委員会と貴事務所に対し、以下の要請を行う。

① 川内原発をはじめとする再稼働適合審査を今すぐやめて、規制委員会と規制庁の総力をあげ、福島第一原発の汚染水対策と住民・労働者の被曝対策にあたること。

② 直下の活断層が指摘されている志賀原発や、火山噴火に伴う火砕流の影響が否定できない川内原発等、その安全性の確保を保証しえない原発については、各電気事業者に対して、即座に廃炉を勧告すること。

 *なお、同様の要請が本日、全国一斉に行われていることを付記する。



 脱原発議案に800万株の支持が寄せられた!

✿役員報酬開示議案には、2020万株もの賛成集まる 


 6月26日に開かれた北陸電力株主総会は、富山や石川の市民団体をはじめ、全国の多くの株主のご賛同もいただいて、北陸電力で初めての脱原発株主提案権が実現した、きわめて重要な総会になりました。今回は48名、3万3千2百株の共同提案で、5議案を提案しました。株主提案議案はいずれも圧倒的に少数で否決されましたが、詳しい結果が分かりました。

           〈北陸電力「臨時報告書」より (2014.7.4公表)〉


役員報酬開示議案については、実に全体の13,8%の株主が賛成しました。全く見ず知らずの株主が提案した脱原発の議案に、これだけ多くの株主の皆さんが賛成していただいたことの意義は極めて大きいと言えます。

✿筆頭株主の富山県が、脱原発株主議案に一定の理解を示す 

 筆頭株主の富山県は、4~7号議案に反対したものの、8号議案は「保留」(棄権とカウント)としました。これは、全ての株主議案に反対との会社の方針に富山県が同意せず、一定の良識を示したと言えます。金沢市や富山市は株主議案全てに反対しました。許せません。

❀脱原発株主の声を、強引な議事運営で押さえつけた総会運営 

 731人が出席した今年の総会は、「とにかく早く終わりたい」という会社側の露骨な議事運営が目立ちました。総会は2時間55分で、昨年より31分長くなりました。

①営業業報告に対する質疑でも、発言時間を昨年までの5分から3分に短縮し、しかも質問を希望する株主が多数手を挙げているのに、議長が質疑を打ち切ってしまいました。

②会社提出議案の審議でも、質問を2名だけ認め、議長が質疑を打ち切りました。質問に対する会社側の答弁は、あまりにもお粗末で、全く回答になっていませんでした。特に、どんな質問にも、「供給安定性、経済性に優れ、発電時にCO2を排出しない志賀原発の再稼働をめざす」
と、まるで壊れたレコードのようにフクシマ以前の神話を繰り返し、株主席から失笑も。

③株主提案議案の審議では、株主側が提案理由説明用のマイクを最前列から株主席に向かって設置を求めたが、議長は無視し、会場中ほどのマイクでの発言を強要しました。提案理由説明が終わると、議長は「質疑を省略して採決する」と言い、動員株主?から質疑打ち切り動議が出され、多くの質問希望者を無視して採決を強行し、株主議案を次々と否決しました。

④ 最後に、退任取締役があいさつする段になり株主席の前にワイヤレスマイクを持って登場した時は、「なぜそのマイクを株主に使わせなかったのか」という抗議が会場のあちこちから出ました。株主無視の会社側を象徴する一幕でした。

❀脱原発株主に呼応し、会場周辺でアピール行動 

 当日は、9時から会場周辺でチラシ配布やリレートークなどのアピール行動を行いました(左写真)。富山県平和運動センターや社民党県議団からの激励をはじめ、多くの皆さんがアピール行動に参加され、総会終了まで暑い中、行動が続きました。また、多くの皆様から切手などのカンパもいただきました。それらのすべてに感謝を申し上げます。今後も、志賀原発の廃炉をめざし歩み続けましょう。
                   (北陸電力と共に脱原発をすすめる株主の会・和田 廣治 090-1394-3120)


〈各地の便り〉

能美市・大谷章子さん
 真理は少数派と共に在るという言葉を覆し、多数派にしたいものです。
茨城県・曽我日出夫さん
 原発は危なくて高いものだということがはっきりしてきたからでしょうか、推進派の主張はますます無茶苦茶になってきたように思います。
京都市・深井弘子さん
 いつも会報お送りくださり有難うございます。原発をはじめ、この国のすすむ方向に娘を持つ母として非常に不安を感じています。国民一人一人が目を覚まさねば、と痛感します。
いわき市・石丸小四郎さん
 大飯原発運転差し止め判決は「原発運転は国富の喪失」と断定したもので、命を守り生活を維持するという人格権が企業の経済活動より高い価値を持つことを第一に判断しました。(中略)5月24日に所用があり、富岡町の自宅に一時帰宅しました。第一原発から7㌔、3年がたっているのに玄関先や庭は7~8マイクロSv/時前後。雨だれの落ちるところは30マイクロSv/時設定計測器が「0VER」表示になり計測できない状態です。室内では2マイクロSv/時前後でした。
 庭はモミジや欅、檜、ヒマラヤ杉が鬱蒼とジャングル同然に繁茂していて元の姿は見る影もありません。しかし、オオムラサキツツジとミヤコワスレが3年前と変わらぬ姿で咲いていました。それを見ていると放射能の存在を忘れてしまいそうになります。しかし、これが問題です。放射能ほど執拗で、悪辣で、執念深く、長年にわたって自然を人をジワジワと痛めつけるのだと言うことを改めて自分自身に言い聞かせました。今、この放射能を巡り様々な社会的対立/分断を引き起こしています。この困難な課題に立ち向かわねばなりません。ともに頑張りましょう。
東京・こしみずゆかりさん
 いつも会報、有難うございます。仕事をしながらなので、中々思うようにはならないのですが、原発反対の情熱を保たねばと思い、同封の集会などは私たち一般人も入場できるので参加したり、そこに集まった同じ思いを持つ方々と意見の交換などもしています。3.1児玉先生講演会のお知らせ、近ければ仕事を休んでもと思うのですが、ままなりません。講演資料など活断層の怖さを物語る資料を送って頂けると嬉しいです。石川には沢山の親戚もいるし、もし稼動中の原発に大地震が起こったら・・と思うとゾッとします。
都知事選―宇都宮さんを応援しました。残念でしたが、細川さんの票と合わせると、東京には「原発止めよう!」というパワーがしっかりあることが分かりました。みなさま、どうかお体に気を付けて頑張って下さいまし。よろしくお願いいたします。
京都府・Kさん
 山が笑っています。いい季節になりました。先日、山口県周防大島と沖家室島へ行ってきました。上関に原発が立つと島は30㌔圏内だとか。伊方原発からも30㌔以内とかで、二つの原発に挟まれてしまうとのこと。狭い日本にこれだけ立地すれば、やはり人が逃げるのではなくて、原発を止める運動しかないと考えました。
少し前、大間に行ったとき、何と町の真ん中に建設中のように見えましたが・・。そのくせ東京都心には作ろうとしない、結局札びらで黙らせられて泣き寝入り繰り返してきたと言うことか。宮津の隣町・京丹後市に米軍基地が設置される時にも、地域活性化とか過疎対策とかのきれいごとが声高に叫ばれていました。僅かですがカンパさせて頂きます。益々運動が盛り上がり目標達成されることを心から念じております。



   「エコ風船の旅」を報告します!

 志賀原発の再稼動に反対し原発事故の影響を調べるため、3月8日を皮切りに、毎月11日前後の土曜日に赤住団結小屋からエコ風船を飛ばしています。毎回の個数は違いますが、いつも驚くような旅をしているようです。下表は、返送されてきた5通のハガキのデータです。(担当: 滝口 保)

 NO  飛ばした日  見つけた日  見つけた場所  小屋付近の風
 1  3月 8日  4月 6日  長野市富士の塔山付近  南東への強風
 2  4月12日  4月13日  富山県礪波市庄川町庄  南東への穏風
 3     同  4月15日     同  太田地内      同
 4     同  4月20日     同  庄川町三谷谷内地内      同
 5  6月14日  6月14日  新潟県南魚沼市塩沢地内  北東への穏風



   ◆◆◆ 「ふくしまで暮らすということ」 ◆◆◆
                    ――ある福島県在住の一女性(吉田麻里香さん)によるノート――

ふくしまで暮らすということ。
わたしが、ふくしまで暮らすということ。
わたしにとって、ふくしまで暮らすということ。

たとえば、朝起きて窓を開けて深呼吸する習慣がなくなったこと。
たとえば、洗濯物を外に干せないということ。
たとえば、庭の畑で採れた野菜を捨てるということ。
たとえば、私が何を言わなくても線量計とマスクを身につけて外出する娘の姿に胸がチクっと痛むということ。
たとえば、この真っ白な雪に触れられないということ。
たとえば、「がんばろう福島」のスローガンに時々微かな苛立ちを感じるということ。
たとえば、いつのまにか呼吸が浅くなっているということ。
たとえば、福島に住んでることを誰かに話すとき、「でもうちはまだ線量が低いから…」ときかれてもいないのに説明してしまうこと。
たとえば、ふくしまには福島とFUKUSHIMAがある、と感じること。
たとえば、ふくしまに「とどまれ」と言われると「人の命をなんだと思っているんだ!」と言いたくなり、「避難しろ」と言われると「そう簡単に言うな!こっちにも事情があるんだ!」と言いたくなってしまうこと。
たとえば、6歳の娘が将来結婚できるのかが今から心配になってしまうこと。
・・・
たとえば、わたしたちの日常が誰かの犠牲と努力によって保たれている薄氷のような「安全」の上に成り立っているという当たり前の現実を、毎朝、腹の底から理解するということ。
たとえば、明日にはこの家を遠く離れるかもしれない、と毎晩考えること。
たとえば・・・
たとえば・・・
それでも、毎日をそれなりに楽しく暮らしていることを、誰かにわかってほしいということ。
毎日、怒ること。
毎日、祈ること。

    (*・・・は講演時間の都合上、黒田さんが略された部分です)


〈編集後記〉

◆老いたるは皆かしこかり この国に身を殺す者すべて若人

 与謝野晶子の夫でもある与謝野寛(鉄幹)の歌です。お恥ずかしいことですが、彼がこんな歌を詠んでいたことを最近知りました。明治43年、潜航訓練中殉難した佐久間艇長らを悼み、若人(わこうど)を死地に追いやって生き延びる「老いたる」者らの「かしこさ」を告発しています。ヘイトスピーチ、偏狭なナショナリズム、議会での差別発言などが蔓延し、国民もその流れに掉さそうとしない風潮が強まっています。それだけに、この歌の印象は強烈でした。追記*7.22北陸中日14~15面特集「再稼動を問う」を必読ください!
◆戦争の惨禍を知らず、学ぼうともせず権力の座に就いた安倍首相や麻生副総理、石破幹事長らは、この老いたる「かしこさ」を象徴する人間集団でしょう。そんな政治家たちがヒロシマ、ナガサキ、水俣、フクシマをよそに「再稼動」に前のめりとなっています。「韓国・朝鮮人、中国人を大虐殺したい、殺せ!」と叫び、基地撤去を求める沖縄の人々を「非国民」とののしる青年たち。ツケを払わされるのは君たちであることを悟ってほしいと切に思います。(タナカ記)


     30㌔圏自治体要請行動すすむ(アンケート回答と市町への要請)

 原子力規制委員会は7月16日、川内原発に対する事実上の「合格証」を了承しました。福島第一の事故の全容すら明らかでないこと、汚染水への対処がさらに深刻さを増していること、火山噴火の評価を無視・軽視しての暴挙です。何よりも住民の避難計画は関知しないとしながら、「世界一の安全基準」「基準への合格であって、安全とは言っていない」と、責任逃れ・役人根性丸出しの言質を弄しています。ともかく再稼働へ、と前のめりの姿勢です。
 火山噴火の影響を軽視していること、島崎邦彦委員を辞めさせ原子力ムラの中心人物で業界からのカネも受けていた田中知委員を新任させたことをみると、志賀原発の断層評価の行方も本当に懸念される事態です。今こそ、自治体が住民の安全と生命を守る役割を果たすことが求められています。
私たち命のネットワークでは、6月29日に末田一秀さん講演&30㌔圏自治体要請行動相談会を開催し、21名(うち関係議員6名)が参加。それをうけ て、6月30日~7月4日に輪島市・穴水町・七尾市・中能登町・羽咋市・宝達志水町・かほく市に、7月7日に氷見市・高岡市・射水市・小矢部市に ①活断層問題、②避難計画、③安全協定へのとりくみなどに関するアンケートへの回答申入れを行ないました。
 その結果、現在まで下記の通り7自治体の回答&会見が行われています。そこでは、回答をしっかり聞いた上で、私たちの声を伝えてきました。回答と会見の詳細は次号の通信でお知らせします。

とりあえず、7.23回答&会見の記事をご覧下さい。
 ◎羽咋市    7月23日(水)13時30分 山辺市長が対応
 ◎宝達志水町 7月23日(水)15時30分 津田町長長が対応
 ◎七尾市    7月24日(木)10時30分 市民生活部長が対応
 ◎中能登町   7月24日(木)13時30分 総務課長、企画課長が対応
 ◎高岡市    7月29日(火)11時00分 総務部長が対応(正式に文書回答も)
 ◎かほく市   7月29日(火)13時00分 防災担当課長が対応
 ◎氷見市    7月30日(水) 9時30分 本川市長が対応
   *輪島市、穴水町、小矢部市は近日決定




   九電・川内原発の再稼動を許すな!!

<原子力規制委員会は7月16日にも川内原発について、事実上の合格証である「審査書案」を提示しようとしています。このため、原子力市民委員会 (研究者・有識者など60人で構成。座長・船橋晴俊法政大教授)は9日、記者会見 を開き、同原発の再稼働を無期限で凍結するよう求める見解を発表しました。 同日、再稼働阻止全国ネットワークは規制委員会前での抗議行動を約100名が参加して実施しました。全国の立地点の規制庁事務所への行動も呼びかけています。命のネットワークも、5月14日の規制庁志賀事務所への申し入れに続く第2次行動 を、7月12日に予定しています。(2014.7.11)〉


                                                                                         2014年7月12日
原子力規制委員会 委員長  田中俊一様
原子力規制庁志賀原子力規制事務所 所長 新崎英一様

                                                              〒925-0052 石川県羽咋市中央町サ5
                                                                 (羽咋労働会館内) ℡0767-22-2111 
                                                                 命のネットワーク代表 多名賀哲也

                                        
要 請 書


 貴委員会は、この7月16日にも、強い反対の声を押し切って、九州電力川内原発1・2号機についての、実質的な合格証とされる「審査書案」を提示するとのこと。貴委員会は、今年3月、川内原発を他に優先して審査すると発表。この列島上の多くの住民が再稼働への不安と不信の声をあげ続けたにもかかわらず、貴委員会は、その声を無視し続けている。
このことは川内原発のみならず、日本列島上の全ての原発に対して、貴委員会の姿勢が安全側に立つのではなく、電力事業者側=推進側に立つものであることをはっきりと宣言するに等しい。
 志賀原発についても貴事務所の対応も同様である。
 志賀原発1号機直下の断層が、きわめて活動層の疑いの強いものであることは、はじめから明らかであり、問題はなぜそのようなものを見逃してしまったのかという審査過程にあった。
 安全側に立てば、まず、志賀原発の廃炉を勧告し、その上で今後の審査のありようを見直すべきだった。それを貴事務所は、廃炉勧告を先延ばしにし、第三者どころか、当事者の北陸電力に断層調査をゆだねてしまった。北陸電力は、先の株主総会でも少なからぬ株主からの廃炉を求める声を無視し、まともな論議もしないまま、再稼働にますます前のめりになっている。

 私たち命のネットワークは、この5月14日に、2点にわたって貴委員会と貴事務所に要請を行い、速やかな回答を求めた。
 ところが未だに回答のないまま、すでに2ヶ月になろうとしている。これはいったいどういうことなのか。どこまで住民の声を無視するのか。私たちは怒りをもって、再度以下の2点を要請する。

 ◆川内原発1・2号機の「審査書案」を撤回し、全ての原発についての適合審査を中止せよ。
 ◆第三者によらない志賀原発直下の断層調査は意味がない。安全側に立ち直し、北陸電力に対し、即座に志賀原発1・2号機の廃炉を勧告せよ。

 以上について、速やかに回答されることを要求する。

 なお、同様の要請は、川内原発についての「審査書案」に反対する全国の運動に連動して、提起するものであることを付記する。


 原子力ムラ復活人事への
      衆院の同意採決に強く抗議する!


 再稼働阻止ネットから東京の杉原浩司(原子力規制を監視する市民の会)の緊急メールが配信されたので以下に掲載します。

 原子力規制委のデタラメ人事案は、10日13時から始まった衆議院本会議で、冒頭、起立採決によりあっという間に同意採決されてしまいました。衆議院第2議員会館前での緊急抗議行動には、当日深夜の無茶な呼びかけにも関わらず、15人が参加。採決直後には、議事堂に向けてシュプレヒコールをぶつけました。また、国会見学の小中学生にも丁寧に語りかけました。

●原子力規制委 人事案が衆院本会議で同意(6月10日、NHK)●
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140610/k10015110111000.html
●規制委人事案を可決 田中知氏に7野党反対(6月10日、東京夕刊)●
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014061002000248.html
●規制委2氏の人事案など可決 衆院(6月10日、日経)●
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS10002_Q4A610C1EAF000/?n_cid=TPRN0006

 本日発売の『サンデー毎日』6月22日号に、「原子力規制委『不穏な人事』~原子力ムラの最終兵器!新委員 田中知氏の役割」が掲載されています。
◎それによると、田中知氏は既に規制委骨抜きに貢献しています。昨年12月25日、「自民党原子力規制改革プロジェクトチーム(PT)」が規制委員会に乗り込んで行った「緊急提言」で、規制委の合議制の形骸化を批判。各委員に好きなようにやらせるから島崎氏のような独走を許し、審査が停滞したというのです。
◎この「緊急提言」に「合議制」が盛り込まれたきっかけの一つが、田中氏が「提言」の2ヵ月前のPT会合で行った「意思決定を特定の委員の専門性に依存するのでなく、合議制により総合的視点から行うべき」との助言だったと伝えています。
また、ある電力業者によれば「島崎氏に続投の意思はなかったが、後任委員は反原発、推進両派から激しい批判にさらされるため、後任探しは難航。石渡氏が引き受けなければ、島崎氏続投もあり得た」。つまり、島崎氏の続投を想定し、"重し"として田中氏が期待された面もあるようだ、と伝えています。加えて、専門が近い更田豊志委員と連携して審査を加速させる狙いもあるとも書かれています。

◎いずれにしろ、あり得ない「原子力ムラ」完全復活人事案が衆議院で可決されたことに強く抗議します。本日11日の午前10時から行われる参議院本会議で、規制委人事案の同意採決が強行されます。以下の緊急抗議行動にぜひご参加ください。こうした理不尽を見過ごさない市民の意志を、はっきりと可視化させましょう。
◎また、可能な方は、ご自分の選挙区の自民・公明の参議院議員に、採決で賛成しないよう、大至急訴えてください。(2014/6/11)



祝!5.21福井地裁判決 「大飯原発には構造的欠陥」



   漫画『美味しんぼ』を読んでみて

 いまから3週間ほど前だったか、「美味しんぼ」の表現をめぐってひと騒動ありました。私はたまに読んだ事はありましたが、熱心な読者ではありません。ただ「食」に関する感覚の優れた良質な作品という印象を持っていました。今回は作中に、福島へ取材に訪れた主人公の山岡さんが、鼻血を出したことと、その原因として福島原発事故による放射能の影響を指摘したことで、わざわざ官房長官が否定したり、福島県や大阪市が抗議したりする騒ぎになりました。残念ながら私は「鼻血の号」(書店店員の表現)は、見ていません。近くの大型書店の店員さんの話では当日の昼前に売り切れてしまったとのことでした。そこで、私はその次の号と最終話の号の予約をして、読んでみました。
 私の感想ですが、物語はずいぶん以前に読んでいた頃の流れとさして変わらず、行く先々で実在の登場人物と食や生活について交流を重ねて、紹介風に現状を批判ないしは問題提起していくというものです。福島県内の状況や避難住民の現状がしっかり載っています。また、主人公やその父が国や東電の態度を繰り返し批判しています。政府や福島県が我慢できなかったのは、むしろこの点ではないかと思います。「鼻血」の問題はそのきっかけにすぎないものと思えます。案の定、いつものごとく御用学者らが「低線量被曝で鼻血は出ない。そんな報告もない。非科学的だ。」とバッシングに加担していますが、私にしてみれば「そんなことも知らないのかい?」と。福島県のみならず、北関東や首都でも、原発事故後に鼻血が出たという報告はいくらでもあります。奇形の植物や昆虫の写真や動画もたくさんネット上に出ています。除染しても元には戻らないというのも、いまさらながら当たり前の話。
 心の中では思っていても口に出すのは憚られる、「福島に住んではいけない」というセリフがあります。たいへん勇気のいることですが、そして悲しいことですが、やはりそれは真実だと思います。

                                                       (5月26日 富山市・野上明人)

★ 私の購入した2冊については、事務局で読めます。著作権に注意願います。
★ 科学者の態度はこうあるべき、ということでご参考までに。
武田邦彦:福島の鼻血問題について



  〈2014年5月14日〉

   規制庁志賀事務所への要請書


原子力規制委員会 委員長  田中俊一様
原子力規制庁志賀原子力規制事務所 所長 新崎英一様

                                                                    命のネットワーク代表 多名賀哲也

 貴委員会は、川内原発1・2号機の新規制基準についての適合審査を他に先だって優先させ、この5月中にも事実上の「合格通知」となる「審査書案」を提出する予定と報じられている。事実とすれば、あまりに強引かつ拙速であり、ひたすら電気事業者の都合にあわせた対応と受け止めざるをえない。
 その一方で、貴委員会と貴事務所は、志賀原発のように建屋直下に活断層があると指摘され、安全側に立てば、もはや廃炉しかありえない原発について、電気事業者が小出しに出す資料を、ただ待ち続けるという時間の空費を続けている。
 福島第一原発においては、いまだ収束などと呼べる状態からほど遠く、汚染水問題や住民・労働者の被曝問題は、むしろ深刻さを増している。なぜ、この問題に全力を傾けようとしないのか。
 この間の原発再稼働をめぐる種々の世論調査が示すように、この列島上の住民が望んでいることは、原発による被曝の脅威を、もうこれ以上負いたくはないし、もう誰にも負わせたくはないという、その一事に尽きる。この人々の願いに背を向け続けるならば、原子力規制委員会及び規制庁なるものの存在意義はいったいどこにあるのか。
 全国で、この事態を憂い、憤る人々とともに、私たちは、志賀原発の周辺に住まう者として、貴委員会と貴事務所に対し、以下の要請を行う。 

① 川内原発をはじめとする再稼働適合審査を今すぐやめて、規制委員会と規制庁の総力をあげ、福島第一原発の汚染水対策と住民・労働者の被曝対策にあたること。
② 直下の活断層が指摘されている志賀原発や、火山噴火に伴う火砕流の影響が否定できない川内原発等、その安全性の確保を保証しえない原発については、各電気事業者に対して、即座に廃炉を勧告すること。

 なお、同様の要請が、本日、全国一斉に行われていることを付記する。



  北陸電力株主総会で廃炉提案!!

 ◆北陸電力の株主総会は、6月26日(木)と発表されました◆

 時間はまだ発表されていませんが、例年ですと10時開会です。詳しい行動予定はこれから協議しますが、一応、当日は9時に北陸電力本店に集合し、チラシ配布やリレートー ク等を想定しています。福島原発事故の前からトラブル続きで停止中の志賀原発1,2号機について、北陸電力の久和社長は、4月25日の決算発表でも、再稼働の強硬姿勢を崩していません。株主でない方も含め、多くの皆さんが株主総会の場に集まり、志賀原発廃炉をアピールして、かたくなな会社側の姿勢を揺さぶろうではありませんか。(右参照:4.25北陸中日記事)

 ◆北陸電力で初の『脱原発株主提案』が実現しました◆

4月24日、北陸電力と共に脱原発をすすめる株主の会は、48名、33200株の共同提案で、志賀原発廃炉など5項目の株主提案議案を株主総会で審議するよう請求する文書を、北陸電力本店に提出しました。これにより、株主の会作成の提案理由などの文書が、会社の作成する招集通知に全文が記載されて全株主に配布され、総会当日は提案理由などを株主に説明ができます。北陸電力脱原発株主運動25年目にして、大きな一歩前進です。今回は、富山・石川をはじめ、福島から福岡県まで全国の多くの皆さんが協力していただきました。これをさらに盛り上げるためにも、株主総会当日に会場に入場できる株主を大募集しています。自らは発言しなくても、株主の会の発言に拍手したり賛成の挙手をする人も大歓迎です。 株主総会に参加できそうな方は、ぜひ和田に連絡を!


 北陸電力と共に脱原発をすすめる株主の会 和田廣治    ☎090-1394-3120(和田) 


〈NO35 2014.4.20発行〉
 福島を忘れない! 3/8志賀原発に風船と凧上がる!

福島原発事故から3周年。全国各地では様々な行動がとりくまれ、「再稼動阻止ネット」は、「福島を忘れない」「再稼動を許さない」という強い思いを、全国いっせいに目に見える形で示すそうと各地の原発現地での風船あげ行動を呼びかけました。
 命のネットも1月15日の役員会と2度の事務局会議で、3/8原発現地での行動内容をつめ、風船やたこ揚げの準備を重ねてきました。
当日は悪天候の中でしたが、幸い行動中は青空ものぞき石川・富山40名の仲間が団結小屋に集まり、「脱・原・発・命の・ネット」と大書した5連凧と200個のエコ風船を上げた後、正面ゲート前での抗議行動を行いました。
福島と連帯する思いを志賀現地でとりくめたこと、終了後は橋さんのお宅で参加者交流会をもてたことも良かったと思います。























 どうして再稼動なんて考えるのか。
   はらわたが煮えくりかえります。
     絶対に許しません。


  5.25 黒田節子さん講演会にぜひ参加を!

    ★ と   き 5月25日(日)午後1時半~3時半 開場1時より
    ★ と こ ろ 志賀町文化ホール 1階小ホール
    ★ 講  演 黒田節子さん(原発いらない福島の女たち)
    ★ 主  催 命のネットワーク
    ★ 協  賛 志賀町勤労協・100人の母たち写真展実行委


<黒田節子さんの紹介>福島県奥会津に生まれ育つ。チェルノブイリ原発事故の直前にUターンし、農業ほかに従事。現在は郡山市在住。「原発いらない福島の女たち」は、年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとに集まって来ました。黒田さんたちの、「経産省前テントひろば」を拠点とした「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」の坐りこみ行動は、福島と首都圏を結ぶ女性による反原発のアクションに大きなうねりを起こしています。

<福島の叫びを聞こう!>「福島の東半分は、日常のなかに廃棄物があります。フレコンバックという、大きな袋の中に山積みになってあちこちにあります。私が毎日通う所でも、このフレコンバックが3つ4つあり、そこを通らなければ先に行けません。私たちは本当になんという事態を迎えたことか、と不幸を恨むこともあります。しかし、私たちはホントにやれることを全てやりつくして行きたいと思います」
「3年が経とうとしています。子どもたちの健康被害がますます明らかになって来ています。59人の18歳未満の子どもたちの甲状腺ガンが発見されましたこれはまだまだ福島の子どもたち全員を測ったわけでも全くありません。2次検査もまだ終わっていない途中の数字です」(1/19経産省前、怒りのスピーチから)

☆当日、会場では同時に☆ 「100人の母たち」写真展、被災者への支援バザー、笠原薬局のヨウ素剤相談コーナーも行われます。ぜひお運びください。









85名の参加で! 命のネット第14回総会開く

 厳しい寒の戻りの中、命のネットワーク第14回定期総会は、羽咋・志賀40名、氷見・高岡・富山15名、県内30名など85名が参加し開催されました。これまでで最大の参加です。3.11から3年を迎えても、福島は15万人以上が(うち6万人が県外へ)避難しています。
 総会では、
 ①情勢に遅れず対応できるよう事務局を強化するため事務局次長を新設し、富山の藤岡彰弘氏を選任。 ②4つ目の看板を輪島市門前地区に設置。
 ③昨年に引き続き再稼動阻止ネットの交流ツアーと全国の仲間との連帯行動に参加する。
 ④30㌔圏自治体への申入れ行動を実施するーなどの方針を決まりました(財政報告はP6参照)

 また、年4回の統一測定(P5参照)については、測定器の計画的なメンテナンスと富山県内への配備など測定体制を充実すること、ヨウ素剤は今年は旧来の会員を対象にして秋に更新配布することも決められました。役員については事務局次長を新設した上で、多名賀代表をはじめとする現体制を継続します。

活断層の上に立つ志賀原発は即時廃炉に 児玉一八先生が記念講演

 総会に引き続き、児玉一八先生の記念講演「活断層の上に立つ志賀原発」が行われました(写真下)。
 9日前の2月22~23日には、原子力規制委員会による志賀原発の現地調査が行われ、3月24日には5人の専門家調査団による第1回評価会合が開かれています。それだけに本講演は時期を得たものでした。
 調査団の多くが「活断層の可能性は否定できない」とする中で、団長役で規制委の島崎邦彦委員長代理は「現状では活断層ではないとの判断ができない。もう少し資料が必要」と追加調査を求めました。25年前の88年安全審査のずさんさを反省せず「立地不可」の決断をさらに遅らせようというのです。
 これに対し児玉さんは「本来、安全の側に立てば、活断層の疑いがあるなら立地は許されない」と明確に指摘。その上で、新潟大の立石雅昭名誉教授らと2012年春以来4回にわたって行った富来川南岸断層の調査、2013年3月・同7~8月・10月に行った福浦断層・原発周辺海岸部の調査結果を生々しい現地写真に基づき報告されました。その要旨と結論は以下の通りです。
◆能登半島には数多くの断層が存在し、半島そのものが断層運動によって形成された。北9㌔にある富来川南岸断層は活動すれば志賀原発に重大な影響を与えると考えられ、すぐそば東1㌔の福浦断層もM6.9の地震を起こしうる断層と評価すべきである。
 ◆海岸部の調査で「2段の海食ノッチ」が認められたことも重要な成果である。明らかに高度の異なる2段のノッチがあるのは、原発周辺の海岸が地震のたびに隆起してきたことを示す(4/13北陸中日記事・写真参照)。原発敷地西方海岸に関する北電の調査のずさんさと非科学的な結論を見ると、敷地内データも信用できないのではと危惧される。
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 講演の後、3月に行われた調査でも原発周辺海岸部の度重なる大きな隆起を示す結果が得られました。以上の調査結果は2012年5月に東洋大の渡辺満久教授らが明らかにした富来川南岸断層が原発周辺海域まで達していることを示唆しているものです。

 講演では、こうした海食ノッチが周辺海岸部には数多く存在することが写真で示されました。命のネットも渡辺教授と共に海岸線を踏査しています。

































   <13年度統一測定データの報告〉

●PDM(積算線量計)測定結果●

  統一測定日の2日前にスイッチオン。48時間の積算放射線量を表示する。表示単位はマイクロシーベルト

   13年4月  7月  10月  14年1月
 羽咋市駅東  3  4  3
 志賀町高浜  1  2  2
 中能登町金丸  2  3  3  3
 中能登町良川  3  4  
 七尾市大津  2  2  2  2
 七尾市中島  2  2  2  3


●たんぽぽ、Rダン空間線量測定結果●

 統一測定時の空間線量(ガンマー線)を測定する。
 ◆印は「たんぽぽ」。表示単位はナノシーベルト(マイクロの1,000分の1)。
 無印はRダン。1分間に通過したガンマー線の本数を表示。たんぽぽ、Rダンとも10回計測した平均値。






 羽咋市寺境◆ 56.1 49.9  55.4  84.1 
 羽咋市邑知 24.3  20.4  21.4  17.2 
 羽咋市駅東 19.7  21.6  21.0  19.9 
 羽咋市市街◆ 25.4  24.5  27.7  31.0 
 羽咋市柴垣 18.0  20.8  19.5  18.7 
 志賀町高浜◆ 47.6  46.8  44.4  40.8 
 志賀町米浜◆ 56.3  38.9  46.5  47.9 
 志賀町赤住 17.2  16.6  19.8   
 志賀町長田 18.8       
 志賀町福浦 24.5 24.3     
 志賀町高田◆ 23.4 20.6  23.8  22.6 
 志賀町風戸 16.8  16.0  16.9  17.4 
 志賀町鵜野屋 13.9      16.9 
 志賀町米町 15.5   (新規) 16.7   
 七尾市大津 10.5  9.7  8.9  10.2 

 編集後記 
● 「標的の村」を見る~ 3月22日~4月6日にかけての毎土日石川県内では「標的の村」の上映会が行われました。沖縄東村高江地区の米軍ヘリパット基地反対運動と2012年9月29日の普天間基地完全封鎖のたたかいを伝えるドキュメンタリー映画です。私は志賀で3/28に見て大きな感動と共感をえました。実は2月7~10日と4月8~10日、沖縄へ飛びました。辺野古と高江に移り住み10年間も現地闘争を続けてきた同級生のお見舞いと葬儀のためです。
 映画の中では高江へリパット基地ゲート前で歌に合わせ踊っていた彼。告別式では高江住民の会の伊佐真次さん、平和運動センターの山城博治さんとも同席し、沖縄のひとびとの熱いつながりを実感しました。しかし、斎場スレスレに轟音をあげて我が物顔に飛ぶ米軍機。コマツの比ではありません。国家の暴力性を改めて思い知らされた旅でもありました。
●たとえ大事故はなくても・・4月12日夜6時から毎日系MROテレビのニュースで、「原発停止で海は・・」が放映されました。原発の長期停止で、7度前後高く汚染物を多量に含む温排水が放出されなくなったため、若狭や玄海の周辺の海底では以前の海草がよみがえったというのです。運転中は見事に海草がなくなっている映像もショックでした。
 3.11以前から長期停止を繰り返してきた志賀原発では実際のところ、どうなのでしょうか?放射能の問題は全くふれずに、それでいて、「いつまで自然に反することを・・」と訴えてくる番組でした。かつて1984年前後、志賀原発海洋調査の頃、関係漁協をとび込みで回っておられた東京水産大の水口憲哉名誉教授の発言も的確で、なつかしいものでした。(タナカ記)


 14年度会費納入のお願い

 第14回定期総会が開催され、13年度決算報告も承認されました。みなさまのご協力により、児玉先生講演会、看板新規設置、伊方や大飯への集会旅費など多くの出費がありましたが、それに匹敵する会費納入やカンパがあって単年度も黒字で乗り切ることができました。心から感謝いたします。
 昨年の運動を引き継ぎ、命のネットワークの運動をさらに広げ、志賀原発の再稼働阻止・脱原発社会実現へ活動をすすめることが必要です。このためにも14年度会費の早期納入を新加入者の方をふくめ、ぜひともよろしくお願いいたします。
         記

◆すでに納入頂いた方には、郵便振込用紙を入れておりません。
◆会費は原子力立地給付金の出ている地域を除き、年2,000円です。
◆労金の自動振り込み払いの方を除き、下記のいずれかへ振り込み下さい。

 ◎郵便振込口座 00790-6-19989 命のネットワーク
 ◎北陸労働金庫羽咋支店 普通預金口座 2917732 命のネットワーク

◆行き違いになりましたらお許しください。


 命のネット第14回総会&記念講演に参加ください!

   ■ と   き  3月1日(土)午後1時~4時 
   ■ と こ ろ  羽咋労働会館2階ホール
   ■ 日   程  1時~定期総会  2時~記念講演
   ■ 記念講演  「活断層の上に立つ志賀原発」 ―児玉 一八 先生―

     安倍政権と原子力規制委員会は夏にも原発を再稼動させようと全力を挙げてい
     ます。こんな暴挙を何としてもくい止めるため、定期総会と児玉一八先生の記念
     講演会に会員のみなさんがこぞって参加いただきますようお願いいたします! 

 【児玉一八(こだま・かずや)さんの紹介】
 1960年、福井県武生市(現・越前市)生まれ。1980年、金沢大学理学部化学科在学中に第1種放射線取扱主任者国家免状を取得。1984年に金沢大学大学院理学研究科修士課程、1988年に金沢大学大学院医学研究科博士課程を修了。医学博士、理学修士。現在、核・エネルギー問題情報センター理事、原発問題住民運動全国連絡センター代表委員、日本科学者会議石川支部幹事。昨年4月に発刊された『活断層上の欠陥原子炉 志賀原発』の著者。同氏と立石雅昭・新潟大名誉教授らの調査団は、志賀原発の耐震安全性に重大な影響を与える活断層が存在していることを、ボーリング調査と地質踏査によって明らかにされています。


  地震の揺れによってメルトダウンに至った・・・

                                                           

 国会事故調の協力調査員として、田中三彦さんのパート ナーとなって事故解析に あたった弁護士の伊東良徳さんから、重大な報告です。

 岩波書店の雑誌「科学」2014年 3月号に、福島第一原発は、まず初めに地震 の揺れ によって全交流電源喪失に至った経過が論証され、掲載されました。これが、メルトダウンの真相です。津波は、そのあとに襲ったのです。
 東京電力で原子炉運転の解析などにあたっていた木村俊雄さんも、未公開だった「過渡現象記録装置」のデータを東電に要求した結果、 2013年8月にようやく一部公開されました。岩波書店の「科学」2013年11月号に木村さんが発表した解析結果によると、地震発 生から1分30秒前後 (津波来襲前)に、最も重要な冷却水の自然循環がなくなっていることが判明し、これは、原子炉につながる小配管の損傷による漏洩しか 考えられない、としています。
  東京電力は嘘の上に嘘を塗り固め、福島原発の事故責任者である原子力関連学者たちが、再稼働を可能にするために、この議論を無視していることが、最大の問題です 。彼らには、物理学的に、機械工学的にものごとを考える知性というものがまったくありません。この人間たちが原子炉を動かすのですから、次の大事故は目前、日本破滅もすぐのことです。
 伊東良徳さんの「科学」 2014年3月号は、下記で全文が読めます。福島原発1号機の全交流電源喪失は津波によるものではな いという主張の、東電の反論に対する再反論も含めた最新ヴァージョンが、「科学(電子版)」2014年3月号として昨夜公開され、あわせて、私のサイトにも掲載しました。よろし ければご一読・拡散ご協力お願いします。(広瀬 隆)


◆科学(電子版)84巻3号(2014年3月号):プリントアウトして読むにはこちらがきれいです >>http://www.iwanami.co.jp/kagaku/e-Kagaku.html
◆短縮版:私の主張を理解するのにはこちらの方がわかりやすいと思います >>http://www.shomin-law.com/essayFukushimaSBO4digest.html
◆フル・ヴァーション:東京電力の主張に対する反論をきっちり読むにはこちらが適しています >>http://www.shomin-law.com/essayFukushimaSBO4.html


   全国から鯖江・鹿児島へ!!



 全国のみなさま、広瀬隆です。
  再稼働候補のトップグループに挙げられているのは、愛媛県の伊方原発、鹿児島県の川内原発、福井県の大飯原発・高浜原発です。
 そのうち、伊方原発再稼働阻止の大集会は、昨年12月に松山でおこなわれ、その成果は、先週2月2日に発表された四国4県での 共同通信と4県主要紙(愛媛新聞・高知新聞・四国新聞・徳島 新聞)の合同アンケート調査で、「再稼働反対6割突破、原発廃止要求66%、原発不安87%、自民支持者でも不安81%」という結果となって表われています。
 さあ、これに続いて来月に迫った、3月9日の福井県と、3月16日の鹿児島県での大集会を、全国の力で支援してゆきましょう。添付したチラシをご覧ください。
 何より、原発現地の一般市民が立ち上がって声をあげることが大切です。それには、全国からの集会参加が、現地住民にとって大きな励みになることは、松山大集会で見た通りです。
 大会場となる福井県の鯖江(さばえ)は、京都から特急でわずか1時間20分の近距離で、県庁所在地・福井市に隣接し、メガネフレーム生産の国内シェア96%を誇る工業都市です。日本中 のどこからでも行けます。
 鹿児島市の大集会は、1万人をめざして、九州全土ほか、西日本の人たちに決戦への参加を呼びかけています。今年1月の年頭会見 に臨んだ鹿児島県の伊藤祐 一郎知事が、あろうことか、6月議会で川内原発再稼働のGOサインを出すと宣言したからです。おそろしい事態が進行しています。 都知事選における舛添要一の「有権者に対する絶対得票率」は、自民・公明の支持を受けても、 なんと二割を切っているのです。誰も、あんな男を信任していません。あんな男に、都知事の資格はない。与党・自民党も絶対得票率20%だ。日本人は二割の ファッショを、このまま許すのか?  冗談ではない。





 〈NO34 2014.2.1発行〉

   「12.1伊方原発を動かすな!
      えひめ集会」に8千名が大結集!


 12月1日、伊方原発の再稼働を絶対に止めようという熱い思いが松山市堀之内の城山公園に集まりました。「NO NUKES えひめ/福島を忘れない!伊方を再稼働させない!」が「伊方原発をとめる会」の主催で行われ、地元をはじめ全国各地から8千人を超える人たちが大結集。「四国最大規模集会・デモ」(愛媛新聞12・2⇒3ページ参照)と大々的に報じられました。

 <車で往復20時間、命のネット10名が参加>

 ステージでは、鎌田慧さんが「原発と特定秘密法をつぶそう」、広瀬隆さんが「南海トラフが動いたら、中央構造線も動く。伊方は普通に考えている以上に危ない」、福島県で農業に取り組んでいた元宇宙飛行士の秋山豊寛さんも「福島の人はモルモットにされている。四国、瀬戸内の人がそうなってはならない」、伊方原発から約10キロに住む斉間淳子さんは「伊方を動かして故郷を失いたくない」と訴えました。
 命のネットは10名が車2台で当日早朝4時、羽咋市役所を出発。10時間の長旅で到着した時には集会も終わりに近く、山本参院議員の訴え直前でした。約4時間の集会は途中から雨になり、最後に「廃炉に向けて手を取り合って行動していく」との集会決議を採択。市内中心部のデモ行進へ。以下は、参加した中能登町・谷内敬さんの報告と感想です。



  ◆憤りを胸に集会へ・・現地の仲間のとりくみに共感と感謝!  (中能登町・谷内 敬)

 事故の検証、被曝者の健康管理、放射能汚染処理、東電処理、義捐金の使途等々、国に対する怒りと不信が渦巻いている。帰還できない避難者15万人を置き去りに、政府は電力会社の権益を優先し再稼動や原発輸出へと突きすすむ。「国民の皆様の安心安全のために・・・」というならば事故の検証を徹底し『原発は地震で壊れ津波がダメを押しました。従いまして地震大国日本では原発を無くします。無くてもやっていけます。自然エネルギーを中心とする新しい発電技術を開発し、現在より低価格の電気を安定供給する努力を致します』と何故言えぬ。避難している人と留まっている人、帰還する人としない人を区別することなく生活の保障をすべきだ。戦争への参加(集団的自衛権)や『お・も・て・な・し』などに現を抜かしている時ではない。
 そんな怒りを抱き『再稼動阻止えひめ集会』に参加した。再稼動一番手を何としても止めようと、遠くは北海道や沖縄から約8千人が集結。広瀬隆氏や鎌田慧氏をはじめ9名の作家や国会議員の熱いトークが繰りひろげられるなど、脱原発・再稼動阻止運動の勢いと全国的広がりを実感。我われの到着後間もなく山本太郎参院議員が、原発事故をよそに改憲やNSC、特別秘密保護法など戦争できる国づくりに奔走する政府批判を繰りひろげた。異議なし!!
 氏には脱原発と国会を結ぶ紐帯として今の姿勢を貫いて欲しいと強く思っている。「40年活動してきて、こんなに集まってくれたことはない」-地元・斉間淳子氏の感謝の弁にさらに高揚する会場。その後、参加者は2隊に分かれ市内中心部をデモ行進。保守王国といわれる地域で脱原発を訴える県民の後押しができたと思っている。「歩行者は歩道を・・・」デモ隊が歩行者??「車道に旗や竿を出さないで・・・」と間髪いれずに警告。歩行者信号を利用しデモ隊を寸断。県警の過剰=異常規制( 写真参照:南コースでは大音量で妨害活動する「右翼街宣車」が車道を堂々と行進。一方デモ隊に狭い「歩道」を指示。これが「愛媛県警」方式か? )に強く抗議をしながらも冷静に、成功裡に行進を終了。
 
 夕方、会場を移して『再稼動阻止・全国交流会』が行われた。地元・伊方原発現地報告は学ぶことが多かった。とりわけ南予住民交流会からの「“反対”の声を上げるのがとても辛い地で。講演会案内を全町議に配布、喜田節子氏との交流会を少人数だけれど計画貫徹、各々が出来ることをつづけ今日のような集会でつながりを結ぶ向こうに廃炉が実現・・・」また、原発さよなら四国ネットワークからは「定時・定点街頭アピール」~見倣いたい行動だ。
 阻止ネットから小泉元首相の「脱原発」は地方の自民党議員によい意味での影響が見てとれると基調報告。よくよく見極め相乗効果となるよう智恵を出さなければならない。全国16の原発ゾーンで風船飛ばし、ヨシ! 伊方の家現地闘争拠点に専従を置くカンパのとりくみ、ヨシ! 3.11以降「全国が地元」となった。我われのように全国ネットでより多くの市民がつながれば力は百倍千倍万倍! 緩やかでシナヤカなネットをめぐらし脱原発実現・再稼動阻止!
 現地実行委員の皆さん、美味しい夕食をご馳走になり有難うございました。1日早朝4時から翌朝6時の強行日程。ドライバーさん、ホントーにお疲れ様でした!



  ★福島を忘れない! 3/8志賀原発現地行動に集まろう!★

 福島原発事故から3年となる3月11日。全国各地で様々な行動が計画されています。「再稼動阻止ネット」では、「福島を忘れない」「再稼動を許さない」という私たちの強い思いを、全国いっせいに目に見える行動として示すため各地の原発から風船を飛ばすことを呼びかけています。
 1月15日の命のネット役員会では、下記の日程でとりくむことを決め、諸団体に実行委員会への結集よびかけや具体的準備に入る予定です。しかし、今ヘリウムガスが非常に枯渇しているため、行動内容については植樹など共有地の公園化なども含め検討中です。事務局でさらに話をつめ、金沢など県内、富山からも広く参加できる行動にしたいと考えています。


      ◆予 定  3月8日(土)午後2時~        ◆ところ 赤住団結小屋前ひろば


  志賀原発の設置許可は取り消しを!

     -形だけだった25年前の安全審査-

 2012年7月17日、「さよなら原発10万人集会」で代々木公園に17万人が集まった翌日、当時の原子力安全・保安院で開催された「地震・津波に関する意見聴取会」において「志賀原発敷地内の活断層が設置許可の際の安全審査で見逃されていたのではないか」と再調査を求める厳しい意見が専門家から相次ぎ、新聞各紙が『志賀原発直下に活断層か』と報じる事態となった。保安院は敷地内破砕帯の追加調査をするよう北電に指示し、北電は「耐震安全上、問題となるものではない。立地不適格、廃炉となる可能性は全くないと考えている」としながらも、1号機の設置許可から24年、運転開始から19年たって、原子炉建屋の直近にトンネルを掘るという前代未聞の調査が開始された。
 この調査の最終報告が、昨年12月19日になってようやく原子力規制委員会に提出された。報告書の結論は「S-1などの敷地内のシームは将来活動する可能性のある断層ではなく、周辺断層との関連もない」という想定通りのものだ。但し、敷地から1km余り東側にある福浦断層については、従来の評価を変更して活断層である可能性を認めている。
 「S-1が活断層であることは設置許可申請の際の調査結果を見れば明らかで、そもそも安全審査に問題があった。北電の再調査は活断層調査というより活断層隠しだ」と変動地形学が専門の東洋大・渡辺満久教授は当初から指摘している。また、原子力安全委員会による安全審査議事録が不存在で検証できないことや、旧通産省で審査を担当したのは活断層は専門外の新人と出向職員で、「厳重なダブルチェック」といわれてきた審査が形式だけだったこともすでに明らかになっている。北電報告書への反論は進行中の差止め訴訟の中で展開されると思うので、ここでは報告書の内容にはふれず、原発の立地審査指針について活断層に関連する箇所を見直してみたい。
 原発の建設の際に活断層を避けることは、誰でも当然だと思うだろう。95年2月、阪神大震災直後に通産省(当時)資源エネルギー庁が発行したパンフレット『原子力発電所の耐震安全性について』でも「地震対策の7つのポイント」の一番目は「徹底した地質調査を行い、地震の原因となる活断層の上には作らない」で、活断層の調査範囲は“敷地中心から半径1km程度”、“炉心予定位置から半径200m程度についてはより詳細調査”することや「活断層のないことの確認調査」等の記述がある。
 これを素直に読めば「志賀原発はそもそも設置が許可されるはずがなかった」と思わざるをえない。ところが、原子炉立地審査指針(以下「指針」)を見ると「1基本的考え方 1-1原則的立地条件」には「(1)大きな事故の誘因となる事象が過去においてなかったことはもちろんであるが、将来においてもあるとは考えられないこと」と規定されているだけで活断層に関する具体的な文言はない。ところが2008年3月の時点では、「指針」に大きな事故の誘因となる事象の具体例として「例えば、立地場所で極めて大きな地震、津波、洪水や台風などの自然現象が」と明記されていて、「活断層の真上を避けることは当然のことであるが・・」という記述があったのだ。
      

  ◆「原子炉立地審査指針」からいつの間にか消された文⇒  http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2694.html を参照。

 敷地内にはもちろん周辺にもないはずの活断層の存在を否定できなくなって、いつの間にか(おそらく中越沖地震で柏崎刈羽原発に大きな被害が出た後)、耐震安全上重要な施設の直下でなければ活断層があってもかまわないことにされているのだ。設置許可してはならないものが建設され、「活断層があっても放射能が漏れなければいいじゃないか」と開き直っているのが現状で、これでは原発の再稼働など問題外である。(金沢市・中垣たか子)


 西海風戸に3つ目の看板を設置

 「志賀原発は、もうやめよう!」-3つ目の看板が志賀町西海風戸の加能作次郎記念小公園横に設置されました。いうまでもなく西海地区は西海漁協の地元であり、志賀原発を海上9㌔先に見る重要な地点です。
 同地で「小川民宿」を営むかたわら、40年以上も原発反対運動を続けてこられた小川一男さんのご協力を頂いて出来たものです。
 看板は富山のアーチスト・棚元さんたちが意匠を凝らして作成してくれました。しかし、写真を見ても、余りに細かいレイアウトで分かりにくいため、一定の手直しを考えています。ただ予想外というか、地元では「こんど出来た看板はなんやろ?」と結構、話題になっているそうです。

 <12月22日朝、年末合宿を終えて>



   誰のための防災訓練か~11.16調査行動から

 11月16日、石川県と富山県合同で志賀原発の防災訓練が行われました。石川では十数度目と聞くが、富山県は昨年に続き2度目、4月に策定した防災計画後始めての訓練です。私たちの情報入手が遅く、氷見・高岡の県議・市議(命のネット・呉西の会員)の尽力で、とりあえず概要を知ったのが二週間前、詳細は2日前という状況(当局の意図的か?)での行動でした。態勢を整える暇もなく、氷見・高岡を中心に、大阪府職の末田一秀さんにも来て頂き、9班(2人1班)編成で「調査行動」を行いました。

 今、なぜ防災訓練なのか?

―事故は収束には程遠く、16万人もの住民が故郷に帰る目処も立っていません。現在も毎時1000万ベクレルを超える放射能が大気中に放出され続けています。子供たちへの影響や作業員の被ばくは?深刻化する汚染水問題は?何一つ先が見えていません。一方、まるで事故など無かったごとくに「原発再稼働」に動き始めています。
 北電の動きも「S-1は活断層では無い」とする最終報告を規制委に提出し、何が何でも動かすという姿勢を強めています。こんな中での「防災訓練」は、再稼働への実績作り、地ならしとしか言い様がありません。富山県は(氷見市も)、「避難計画」すら出来ていない中での訓練です。住民の為の訓練ではなく、県が市町村を巻き込み再稼働の片棒を担いでいると言われても仕方がありません。
 今回の訓練は、その事をよく現しています。

①訓練に先立ち自治会毎の説明会も開かれない等、住民主体の訓練になっていない。

②最も重要な事故の推移、対処の方法、放射線に関する情報が殆ど知らされず、防災無線での広報も、聞取り調査では、7割程度の人が聞こえない、余り聞き取れない実態。

③ 事故想定、シナリオが福島の現実を踏まえておらず、訓練のための訓練、手順確認のための訓練に留まっている。

④避難指示の根拠が「原発から放射能が放出されたから」と説明されているが、UPZ圏(30㌔)内に指示が出される基準OIL1と合致していなかったこと。

⑤SPEEDIによる、福島なみの事故を想定したシュミレーションを行い、志賀原発からどこまで放射能が届くのか、気象条件や地形も入れ、その地域の実情に合った計画を策定すべき。

等が、問題点として指摘できます。

 有効な防災計画(=避難計画)が立てられない原発など有ってはならないし、動かす等はもってのほか。元々、原発建設の許可条件になくてはならない事です。そして、「同意権を含む安全協定」の締結は、防災計画の有効性を担保する根っこをなすものと考えます。今回の調査行動が再稼働反対、廃炉へ繋がる行動の一つになればと思います。(命のネット・呉西 道具欣二)

◆役に立つのか?本当に避難できるのか?――多くの家から率直な声

 16日の訓練―羽咋市は千路、柳田が対象地区に。朝8時半の千路駅前は人影もまばらで、通行人にアンケートをと考えていたのですが、家庭訪問をすることに。どのお宅でも早朝にもかかわらず快く答えて頂き、防災・避難訓練に対する関心の高さが伺えました。しかし、老人世帯が多く「関心はあるが参加は無理」という答えが一人や二人ではなかったのです。
多くの家で、「本当にこの訓練が役に立つのか、避難できるのか」、率直な意見がありました。寝たきりの旦那さんをかかえ、ご自身も足が悪いため「避難は諦めている。子供や孫にはできるだけ遠くへ逃げ、私たちの事は捜すな」と話しているという方も。避難したとしても、元の生活を取り戻すことを諦める筈がないのに、原発があるために取り残されることになるのです。改めて原発の廃炉を求めて頑張ろうと思いました。(羽咋市・滝口保)


 〈2014年元旦〉

  年 頭 の 辞


                                                       命のネットワーク代表 多名賀 哲也


 2012年11月の再稼動阻止全国ネットの結成以来、命のネットもそこに参加し全力を挙げてきました。
 4月・羽咋での全国合宿でも述べたように、志賀原発が余り知られていない石川自身の発信力の弱さとフットワークの重さを少しでも克服し、志賀原発再稼動に反対する力を強めたいと考えたからでもあります。
 官邸前の集会デモは11月22日で数万、年末22日でも数千という規模です。2年にわたって政府中枢へのデモが毎週続いているのは、世界的にも例がありません。その発信源、中継点となってきた経産省前テントひろばは、年末で890日=2年半近くにもなります。希望の道はここにあると確信します。
 そのうねりに支えられて現地でも、12.1えひめ集会は8千人、12.15鹿児島川内集会は1800人というかってない大結集を成功させています。また、えひめ集会前から再稼動阻止ネットが伊方に「現地闘争本部」=伊方の家を設置したのも画期的です。12年の大飯に続き、大都市部の運動が現地の運動を支え励まし、連携していく動きはかってないものです。
 この点でも、私たち地元にとって再稼動阻止ネットへの参加は意義あるものだったと思います。
2014年、さらにお互いにがんばってまいりましょう。よいお年を!

    
*参考までに12・26テント日誌を転載します。なお、写真は6月の6万人集会・国会包囲デモと3・29官邸前での1分間スピーチです。その前に発言した共産党・志位委員長もきちんと1分間でした。他の面でもそうした配慮が広がれば、運動はもっと広がるのに、と感じました。


 <いま改めて語ろう、テントの展望>     木村 

◆テント日誌 12月26日(木)経産省前テントひろば 838日目 原発停止 103日目

 本当はこと改めて「テントの展望」なんて語っても仕方がないのかもしれない。僕もこういう儀式めいたことを語ろう、とは思っていない。テントは何処まで持つのか、想像もできない間にここまでやってきた、というのが正直なところである。だから、その先と言うか、展望は分からないのだというべきかもしれない。一寸先は闇とでもいうべき状態に陥るのか、それとも望外の道が開けてくるのかもしれない。同じことはテントを保持しての闘いの意義や意味ということについても言えるのかもしれない。行動の渦中にあるとき、そのことに意義や意味というものは分からないものだし、行動してしまうこと自体が何事かという他ないのだからである。

 僕の周辺では老いを迎えての別れを経験することが多くなっている。一方では新しい命の誕生に喜び感動するが、他方は滅して行く悲哀を感じている。これは人の世が繰り返してきたことなのだが、重ねる年齢の中でその微妙に変化して行く様を我が心の内に見ざるを得なくなっているといえようか。自分の日常身辺の様はある意味ではあまり変わらないと言えば変わらないのかも知れないが、他方でもう一つの世というか、その動きは変わってきていると思えてしかたがない。

 歴史的に類推すれば、第一次世界大戦後の平和な時期が1929年の世界恐慌の後に国家間抗争と国家権力の強権化がやってきたような重もぐるしい時代になってきたように思える。それはいつの間にか対外的敵対意識が浸透し、その水位が高まってきてこれは何だという思いにとらわれることがおおくなった、というべきか。かつて、戦中派の大学教師がナショナリズムの嵐がやってきたらひとたまりもないぜ、と語っていたことを時々想起する。
 第二世界大戦に向かう世界でのナショナリズムの高まりと国家権力の強権化も、人々がそれと気づかないうちに、何かが浸透し、気づいたら世界は変わっていたというようにあったのではないか。そういう変りかたを、僕は様々の現象に感じる。それが多くなったといえる。


 「どうも違う」 「やはり変だ」 という直観とともに、やはり、時代は違うはずだという疑念と言うか、希望もまた自分の中にある。そう簡単に歴史は繰り返さないということだ。これには繰り返させない、という思いも混じっているのかもしれない。人々の意志とその表示の力はナショナリズムと超権力化という国家的な動きを止めて行けるという希望があるのだ。

 1930年代にシモーヌ・ウェーユは「空なる望み」に未来を託せないと言ったが、「空なる望み」ではないと思う。僕は自問自答しながら、こんなことを思っている。
 テントはこうした希望を持った人々の集まりだし、それが響き会う場だ。官邸前抗議行動もまたそうだと言えよう。その場は希望だけがあるのではない。失望も、人々の希望を萎えさせることもあり、それは僕らの現実がそうであるように矛盾の満ちた場である。人は繋がりたい、自分の希望を共同のものにしたいと思ってテントにやってくる。それを実感させるとともに、それに反することもまたある。
 これは歎くことではなく、テントが生きた現実の中にあるということだ。持久するということの困難性とはこういうことであり、そこに持久戦の意味があるのだと思う。繋がりたい、希望を共同化したいという願いは簡単ではない。ひとたび、論議が始まればこのことはすぐにわかる。理由は簡単のことだ。それぞれが自分の言葉で語っているようで、その言葉が歴史的な他者の言葉に拘束されているからだ。

 少し、難しく言えば、党派の言葉にということだ。国家がナショナリズムや超権力に向かうことは、自分の言葉が失われ拘束されることだ。宗教的な言葉によって自分の言葉(自由)が失われることだが、この宗教的な言葉は国家だけでなく、それに対抗しようとした部分もまた保有してきたのであり、僕らを拘束している歴史的遺伝子でもある。それに不断に自覚的で、自問し続けなければ、僕らは自分の言葉(自由)を保てない。

 運動は矛盾に満ちたものだ。それは希望と同じことだ。運動の場としてのテントも同じなのだろう。その展望は僕らがその行動の中で、この矛盾を問い、さしあたってはもう一つの矛盾を生みだしていくことだ。繋がる言葉、希望を共同のものにする言葉を発見して行くことだ。これは時代に抗する言葉の発見と持続の中での転生である。「金より命」 「経済効率よりも生活」というのはテントにもたれされた言葉だ。

 この言葉が人の繋がりや、希望を深めるものになっていけるか。そこが展望といえば展望なのだろう。



 再稼動に向けた実績作りにしかならない防災計画

 「こりゃアレやな、県の実績作りやな」
 「やっぱ我がで逃げんなん。バス何十台もどこにあるんや」
 「福島の事故は見てるけど、なかなか我がことにならんわな」

 ―昨年6月9日、石川県は初めて志賀原発から30㌔圏内の各市町を対象に避難訓練を含む原子力防災訓練を実施した。しかし、住民の反応は冷ややかだ。冒頭の会話は、七尾市で10㌔圏内にある田鶴浜地区住民40人が金沢に向かう避難バス中で交わした会話のひとコマである。

 15万人避難?やっぱ我がで逃げんなん!

 この会話の中に県の進める防災計画の実態と本音、そして住民側の状況も端的に示されている。政府が決めた防災対策の重点区域=30㌔圏の人口は500万人に及ぶ。志賀の場合は約15万人。本当に15万人もの緊急避難ができると考えているのだろうか。加えて細長い能登半島では、輪島市や穴水町、能登町や珠洲市など奥能登地区は孤立してしまう。これをどうするのか、各自治体から疑問が続出しても柳に風である。
 3.11フクシマの惨禍は30㌔圏にとどまらず、福島市や郡山市など60㌔圏に及び、県土の半分以上が「放射線管理区域」と同じレベルに汚染されてしまった。ホットスポットも関東全域に広がっている。しかし県はフクシマと向き合うのではなく、国待ちの立場をとり続けてきた。そして「防災計画」なるものが現実を無視して作成され「訓練」がアタフタと実施されているのである。


 こりゃアレヤな,県の実績づくりやな

 今年4月26日には下記の通り、30㌔圏内の住民を県内7市町に避難させる緊急避難リストの割り振り案が強引にまとめられた。

 ◆輪島市(約6,800人)・⇒輪島市
 ◆穴水町(約8,100人)・⇒珠洲市
 ◆志賀町(約22,200人)・⇒能登町(約8,000人)
               ・⇒白山市(約14,200人)
 <右図は東京新聞より>

 ◆七尾市(約57,500人) ・⇒能登町(約 6,300人)
                ・⇒金沢市(約51,200人)
 ◆羽咋市(約23,000人)  ・⇒金沢市
 ◆宝達志水町(約14,300人)・⇒金沢市
 ◆中能登町(約18,500人) ・⇒津幡町
 ◆かほく市  (約100人)・⇒かほく市

 実に“強引”な割り振りである。ともかく県内で「30㌔圏外」へ。志賀原発より北の住民は「孤立」が懸念されるのに奥能登へ、というのである。原子力規制委員会は防災対策の可否を新規制基準から除外し再稼動への環境作りを急いでいる。県は住民の安全を第一にハドメをかけるべきなのに、防災の面は私たちの方で整えます、と足並みを揃えている。11月16日には、この割り振り案に基づき2度目の防災訓練が予定されている。先の住民が「こりゃアレヤな、県の実績作りやな」と語った通り、再稼動への実績作りを急いでいるのである。このような県の防災訓練に住民側の対応が冷やかなのは当然であろう。

 再稼動反対・原発廃炉を前面に!

 そこで思い返されるのが、1991年当時の「防災計画全面見直し」を求めた県民運動の高揚である。志賀1号機の試運転は翌年秋に迫っていた(県は91年2月に防災計画素案をまとめ92年6月に最初の防災訓練を実施)。これに対し、羽咋市、七尾市、輪島市、田鶴浜町各議会が防災計画の見直しを求める意見書を採択。地元志賀町でも住民の半数に近い署名が提出され、年末には10万人を超す請願署名が県議会に提出された。そこには原発への不安と、止められるものなら止めたいという住民の思いが込められていた。
いま、3.11フクシマを経験してなお原発稼働を前提にして防災計画を云々するのはあまりにひどいブラックジョークだ。日本人は想像力とサバイバル能力をこれほど失ってしまったのだろうか。志賀原発は3.11以前から止まっているが、福島1-4号機燃料プールの爆発を見れば、防災対策が必要なのは事実だ。しかし、それは再稼動反対・廃炉を明確にした上での話である。
 周辺市町の中では羽咋市が10月5日に3度目の原子力防災訓練を行い、神子原地区住民55名が富山県氷見市を経由し金沢消防局まで避難した(初回は志賀町に近い上甘田、一の宮地区で2011年10月に実施)。羽咋市の独自の努力は評価するが、現状では再稼働に向け実績づくりを進める県に利用されてしまうのではと懸念される。仮に避難できたとしても戻ってこれないフクシマの現実を直視し、何よりもまず再稼動をさせず廃炉を求めるのが市のとるべき対処だろう。

 同意権含む安全協定要求をてこに

 一方、住民側の状況は、「福島の事故は見てるけど、なかなか我がことにならんわな」という発言に象徴されている。原発と訣別する転機とは分かっていても、運転開始以来20年間、原発との共存を強いられてきただけに、動揺し迷っているのである。いま問われるのは、こうした状況を再稼動反対・原発廃炉へ一歩前に動かすとりくみである。率直に言って、もう防災計画の一つ一つをとりあげてアレコレ批判している時ではないと思う。
 昨年秋以来、七尾市長・中能登町長・羽咋市長は北陸電力に対し、原発稼働に関する同意権も含む安全協定の締結を求めてきた。北電は強硬に拒否している。事態を一歩前に動かすことになると承知しているからだ。私たちはこれをてこに運動を広げようと、昨年4月以来、氷見市を含む3市1町への申入れを重ね、9月1~12日には羽咋市役所玄関前でのテント村・坐りこみも行っている。

    (命のネットワーク代表・多名賀 哲也) *原子力資料情報室通信12月号掲載


 〈NO33 2013.10.10発行〉

    繰り返し「廃炉」アピール
 9.28金沢集会に800名が参加!



 大飯原発が停止し、再び原発ゼロとなった中で「廃炉しかない!9.28さよなら志賀原発集会」は犀川河川敷で行われ、労働者・市民ら約8百人が集まりました。司会は金沢の林秀樹さん。 最初に主催者を代表して、ネットワーク代表の岩淵正明弁護士があいさつしました。
 岩淵さんは、安倍首相の「汚染水コントロール発言」にもかかわらず、実態はずっと深刻であること。また北陸電力が福浦断層の追加調査のためS-1断層の調査完了を延期したことを見ても、「活断層ではないという証明ができない」ことはもはや明らかだと指摘。「志賀原発を廃炉にするまで私たちの運動を広げ強めよう」という思いを広げ強めようと訴えました。
 続いて森憲一・平和運動センター副代表(全港湾)、堂下健一・志賀町議、福井県から中嶌哲演・小浜明通寺住職、反原発市民の会富山の藤岡彰弘さん、氷見市の菅沢裕明・県議などが連帯の発言を行いました。集会後、参加者は命のネットなどを先頭に、犀川大橋下→片町スクランブル交差点→香林坊までデモ行進。デモ隊は交差点に差しかかるたびに、「廃炉」と大書したステッカーを掲げ、道行く人たちにアピールしました(右写真)。
 命のネットは地元15名をはじめ県内各地、富山などから約30名が参加。4本の幟「志賀原発を廃炉に!」をかかげて行進し、県内諸団体中で、最大の結集力と行動力を示すことができました。
 また東京の篠田修一さんが名古屋への所用のあと、集会に参加され、志賀現地への変わらぬ思いを寄せてくれました。感謝!



















 再稼働どころじゃないぞ!制御不能の汚染水
   収束はおろか海洋流出の事態に直面!



 9月11日、安倍首相は国際オリンピック委員会(IOC)総会で東京電力福島第一原発の汚染水問題について、「状況はコントロールされている」「福島第一原発の港湾内0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている」と明言した。しかし、放射能汚染水は海洋に垂れ流し状態であり、コントロール不能な恐るべき危機的状況に陥っていることは、明々白々の事実である。安倍首相に情報提供し安倍「発言」を容認する田中委員長も同罪である。

 <フクイチ事故は拡大している!>

 東電・福島第一原発の大量の汚染水流出問題は、規制委自らレベル3の重大な異常事象と確認する非常事態となっている。フクイチ事故は収束どころか、「レベル7+3」へと拡大している。海に流れ込む大量の高濃度汚染水=毒の水は、福島をはじめとする東日本の漁民を恐怖と絶望へ陥れているのみならず、今では全地球的問題として海外メディアも注視している。一刻の猶予もならない、今現在日本の最大問題なのだ。

 <規制委は汚染水問題に責任を負え!>

 規制委は発足以来、この問題に見て見ぬ振りをしてきた。だから規制基準の中に汚染水対策は一言も盛られていない。そしてこの問題が重大問題として明るみに出たとき、田中委員長の発言は、人ごとのような海洋投棄を容認するものだった。原発の安全と事故に責任を負うと自負する規制委は、今この汚染水問題に全面的に責任を負って、全力で取り組むべきだ。

 <再稼働適合審査を中止し、全人員を汚染水対策に注ぎ込め!>

 汚染水問題が非常事態となっている今も、規制委はその対策よりも再稼動推進のために適合審査を急いでいる。人員配置も適合審査には約100名を配置し、さらに増員を予定しているが、フクイチにはたったの50人(現地には10人)しか配置していない。
 事故が拡大している事態の中で何が再稼働審査だ!今はそのすべての人員とエネルギーを汚染水対策、そして事故収束に向けるときだ!一丸となって新チームを作って、現場にはりつくべきだ!

◆9月11日。再稼動阻止全国ネットは、原子力規制委員会に対し「再稼動審査はやめて汚染水対策に専念しなさい!」と緊急申入れ及び委員会前抗議行動に立上がりました。この日は安倍首相がIOCで「完全にコントロール」と世界に大嘘をついた日でもあります。<フクイチ事故は拡大>以降の文章は、阻止ネットの申入書前文から転載したものです。


 事故発生時の大気中放出量をはるかに超す流出が迫っている!

<事故時の大気中への放出放射能量> *「京」は「兆」の1万倍 
ヨウ素 16京ベクレル / セシウム 1.5京ベクレル / ストロンチウム 140兆ベクレル

<貯蔵タンク内の汚染水31万㌧> 
セシウム   28兆ベクレル / ストロンチウム 3京ベクレル / トリチウム 740兆ベクレル

<建屋内滞流汚染水9万㌧>
セシウム 3600兆ベクレル / ストロンチウム 2700兆ベクレル / トリチウム  90兆ベクレル

<溶融燃料塊から冷却水への溶出量 *1日当たり>
セシウム 32兆ベクレル/日 / ストロンチウム 24兆ベクレル/日 / トリチウム 4000億ベクレル

<トレンチ内滞流汚染水1.5万㌧>
セシウム 1京ベクレル / ストロンチウム 5000兆ベクレル / トリチウム 50兆ベクレル

<海への流出量 *1日当たり>
セシウム 200億ベクレル / ストロンチウム 100億ベクレル / トリチウム 1000億ベクレル

 *ヨウ素はヨウ素131,セシウムはセシウム137,ストロンチウムはストロンチウム90,トリチウムはトリチウム3。いずれも東電発表データに基づき「若狭の会」がまとめたものを表にしました。

<汚染水は毎日400㌧+400㌧増加!>

 タンク・トレンチ・建屋内の汚染水には、2年半前の爆発で大気中に放出されたセシウムと同規模(1.5京ベクレル)、人体への影響の強いストロンチウムに至っては、約4京ベクレルと2百~3百倍もの放射能があり、それが海洋に流出する危険が迫っています。もちろん、日々建屋の亀裂やトレンチから海や地下水に漏れ出しています。(左図参照:美浜の会作成)
 約1000基のタンクに33万㌧の汚染水が溜め込まれていますが、すでに限界です。溶けた核燃料を冷やすため今も毎日4百㌧の水が原子炉に注入され、さらに地下水4百㌧が流れ込むため、毎日8百㌧の汚染水が生じています。2年後には70万㌧に達する見込みで、破綻は迫っています。

<3百㌧のタンク漏れで広島原爆の半分も!>

 8月20日、タンクから3百㌧が漏れたことが公表されました。含まれる放射能量は60兆ベクレル。うちストロンチウムは30兆ベクレル。広島原爆のストロンチウムが58兆ベクレル(保安院試算)なので、広島原爆の半分の量が漏れ出たことになります。今後もこうした事故が続くことは確実です。廃炉工程表によると20~25年後まで注水を続ける予定ですから、もはや手に負えない状況です。

<世界が注目!東電護持=問題先送り路線はすでに破綻!>

安倍首相は五輪誘致のため世界に大嘘をついていますが、汚染水問題を含め、本当に廃炉を実現できるのか、いま世界中が注目しています。「東電を破産処理しない」=東電、銀行、株主を温存する方針はすでに破綻しました。そしてズルズルと国民負担だけが増え続けます。東電と国はチェルノブイリの教訓を学ばず、数百億円をケチって海側だけの遮蔽壁を作り、溶接タンクや10万トンタンカーもケチって今日の事態を招きました。
すでに事故直後から小出裕章さんをはじめ多くの専門家が指摘していたはずです。もう先送りは許されません。急ごしらえのタンクが漏れるのは当たり前。それどころか、過日の台風により雨量が増えただけで、汚染水は仕切りを越えて海へ流出しています。「事故を収束するには、たぶん東電が何十回倒産しても賄い切れない位のお金が必要になる」「まず東電をきちっと倒産させ責任をとらせた上で国が責任をとるしかない」(小出さん)と覚悟すべきです。

★美浜の会の汚染水漏えい・流出事故のリーフレットを100部購入しました。★資料も分かりやすく良くできています。希望者は連絡下さい。なお、50部以上なら1部30円で直接美浜の会から購入できます。 ◆美浜の会 ☎06-6367-6580 Fax: 06-6367-6581


 「原発事故こども・被災者支援法」を誠実に実施せよ!
 被災者切捨ての基本方針撤回の署名運動にご協力を


 昨年6月、「原発事故子ども・被災者支援法」が全会一致で可決・成立しました。しかし、成立から1年以上もかかってやっと示された基本方針(10.11閣議決定)は、放射線量による基準を定めず、東北や関東圏のホットスポット地域を除外して福島県内33市町村だけを対象にするなど、被災者の声を無視したものです。現在、この基本方針の撤回を求める署名運動が行われています。ぜひともご協力ください。★10.6毎日・社説が基本方針のひどさをよく指摘しています。以下、全文を掲載します(*お断り―社説中のカットは編集部が挿入したもの)。

同封の署名は11月中に事務局まで郵送下さい。用紙はコピーして拡大をお願いします。

  社説;被災者支援法 基本方針案は見直せ -<10.6 毎日>

 東京電力福島第1原発事故によって被災した人たちを支援する「子ども・被災者生活支援法」の基本方針案を復興庁が公表した。パブリックコメント(意見公募)を実施し、9月23日に締め切った。15日間の予定だったが、短いとの批判を受け10日間延長し、約4900件集まった。一方、説明会は福島と東京の2カ所で開催しただけだ。
 政府は近く、基本方針を閣議決定する意向とされる。だが、昨年6月に法律が成立してから1年以上基本方針案が示されなかった経緯に照らせば、性急だ。中身も不十分であり、市民や自治体などの意見を十分踏まえた内容に見直すよう求めたい。
 法律は、支援対象地域の「居住者」「帰還者」「避難者」いずれの選択も尊重して支援するとうたう。基本方針案では、支援対象地域を、事故後に「相当な」放射線量だった福島県東部の33市町村に限定した。法律では、「一定の基準以上の放射線量が計測される地域」の住民を支援対象と定めたが、結局、基準線量値は示さなかった。一般人の被ばく限度量である年間1ミリシーベルトを超える地域の指定を求める被災者の声が多かったが、反映されなかった。
 福島県外への支援対象拡大に伴う財政支出の増加を嫌ったとの見方が出ている。だが、福島県外にも放射線量の高い地域は存在する。コストだけで線引きたとすれば疑問だ。実際に対象から外れた千葉や茨城、栃木県などの相当数の市が批判の意見
書を復興庁に出した。
 問題は、支援対象地域だけではない。既に実施されている施策が支援内容の大半だとの批判が強い。被災者からの要望が強い福島県外での健康調査実施や、医療費の減免措置は検討課題として先送りした。また、避難者への対策が手薄だ。既に打ち切られた県外避難者のための家賃補助復活は盛り込まれなかった。
 福島県はふるさとへの帰還を呼びかける。もちろん、帰りたい人が帰れる環境づくりは大切だ。だが、事故収束に向けての原発内の厳しい作業や、除染の現状に照らせば、避難を選択する住民の意思も尊重されるべきだ。それが法律の理念だ。
 法律の担当者だった元参事官は「白黒つけずに曖昧なままにしておくことに関係者が同意」とネット上に書き込み、更迭・処分された。その後、法律をめぐる関係省庁との会議録が作られていないことが明らかになった。説明責任を放棄していると思われても仕方ない。法律に実効性を持たせようと国会議員100人以上が名を連ねる議員連盟も、基本方針案や政府の姿勢を批判している。パブリックコメントも参考に、国民の声をくみ取った内容にすべきだ。


  鎮魂の灯7500個 鶴彬75回忌に500人が集う

 本稿は反戦川柳作家・鶴彬(つるあきら、1909~38)の偉業の一端と催しの感動を通信読者にぜひ知って頂きたくレポートしたものです。鶴彬75回忌の9月14日、かほく市(旧高松町)額神社境内で「第2回鶴彬のふる里高松歴史街道フェスティバル」(鶴彬を顕彰する会主催)が催され、私は今年も舞台照明と音響を担当しました。
 市民川柳入選者の表彰に続き、東京・金沢・地元高松の歌舞団が繰り広げた「琉球の歌と踊りの夕べ」は、基地とオスプレイに難儀している沖縄の苦悩を吹き飛ばすほどの迫力。また地元住民の応援を得てセットされた「万灯会」には500人が集い、市民川柳や鶴彬の句を移す行燈や鎮魂の灯7500個の揺らめきに酔いしれ、若き鶴彬が川柳仲間と戯れたであろう旧能登街道の中心地でのイベントに感動しました。かつて鶴が生きた時代に思いを馳せ、平和の大切さをかみしめる良い機会となりました。

 万灯会に先立ち、高松歴史公園内の句碑前で「第15回鶴彬をたたえる集い」が行れ、鶴の甥・山田裕一さんと姪の城戸寿子さんらが献花。メッセージは「郷土の文化を後世に」~油野・かほく市長、「川柳を武器に反原発、護憲を」~盛岡市の鶴彬・井上剣花坊祭実行委、「鶴彬川柳、今まさに出番」~大阪市あかつき川柳会の3通が寄せられました。第18回鶴彬川柳大賞の発表と献句、受賞句と句碑の「枯れ柴よ団結をして春を待つ」を高松吟詠会5名が朗々と詠い上げました。
 鶴彬は稀代の悪法=治安維持法と十五年戦争に突き進む暗黒の時代に抗い、「手と足をもいだ丸太にして返し」「万歳とあげて行った手を大陸においてきた」「胎内の動きを知るころ骨がつき」など、権力を痛烈に批判し笑い飛ばす作品を発表し続けました。それゆえ特高や憲兵に2度も治安維持法で検挙され、収監中に赤痢に罹り豊多摩病院に入院し拘束されたまま、29歳の若さで病死。事実上国家権力の手で獄死させられたと言うべきでしょう。
 歴史街道フェスタは毎年9月上旬、命日の前後に催され、写真や資料の展示会、「鶴彬こころの軌跡」上映会など盛り沢山です。反戦川柳作家鶴彬はまだまだ知られていません。盛岡市の句碑、大阪と石川の4カ所に加え、東京にも句碑建立の運動が進み、ようやく顕彰の広がりを見せています。みなさん、ぜひ一度お運びください。(輪島市門前町・館谷富士夫)

◆問合せ先 鶴彬を顕彰する会事務局・小山広助 ☎・FAX 076-281-1201◆


 我らゆるがず!10.16東京検察審査会に申立て
 汚染水海洋放出も告発―福島県警が捜査着手!


 福島原発告訴団は昨年、福島地検に対して東電の勝又前会長、清水元社長、斑目元原子力安全委員長ら33人と東電㈱を14,716人で告訴・告発した。しかし、検察は9月9日、全員不起訴の処分を公表した。これに対し、告訴団は9月29日、郡山市で「これでも罪を問えないのですか?不起訴処分に抗議する集会」を開催。10月16日、東京検察審査会へ申立てを行った。11月には全国の告訴参加者に呼びかけ第2次告発を行う予定だ。
 一方、9月3日に、福島告訴団の3名が汚染水流出事件に関して、東電の新旧幹部32名と東電㈱を「公害罪」で福島県警に刑事告発。県警は10月11日、告発を受理し正式に捜査に着手した。これも11月に全国によびかけ第2次告発を行う。皆さんの参加・注目をお願いしたい。

 <問合せ先> 告訴団北陸事務局・林秀樹さん 080-4258-9068


 
10.5羽咋市原子力防災訓練に思う

 10月5日、羽咋市は志賀原発が震度7の地震で深刻な被害を受けて、放射能が放出されたとの想定で原子力防災訓練を実施。神子原地区住民55人が富山県氷見市を経由して金沢へバスで避難し、金沢消防局で、スクリーニング検査などが行われました(左写真)。
 志賀原発は3.11前から止まっていますが、福島1-4号機の使用済み用済み核燃料プールの爆発を見れば、たとえ停止していても防災対策が必要なのは事実です。羽咋市が2年前の10月から独自に訓練を始めたのは評価されます。しかし、想定の多くは現実にありえない国の連絡や住民に大量被ばく強いる国の防護基準を前提にしています。
 仮に避難できたとしても帰って来れない福島の現実を直視すれば、再稼動をさせず一刻も早く廃炉を求めることが市のとるべき対処です。このままでは、羽咋市の努力も再稼動へ向けてアリバイ作りをすすめる県に利用されてしまうのではないでしょうか。3.11フクシマを経験した今では、志賀原発廃炉へ運動の力点を変えねばと思います。
 また、当日参加した住民の中には「素直にこのまま富山に逃げる」という声もあったそうです。2011年10月1日に行われた第1回訓練では命のネットは8名で調査行動をもちました(通信№24参照)が、昨年の訓練(千里浜、粟の保地区が氷見市へ避難)は市役所前坐りこみと市長選挙と重なり、今回は情報をつかむのが遅れ対応できなかったのが残念です。


 永島清剛さん、日下忠博さん、浜坂日朗さんの逝去を悼む

 2月以来、命のネット会員、読者の逝去が相次ぎました。時期遅れとはなりましたが、今年最後の通信でお知らせし、心から3名の方のご冥福を祈ります。(タナカ記)

■永島清剛さん 2月28日逝去、享年82才、羽咋市。輪禍に遭遇し集中治療をうけておられたが、意識不明のまま逝去された。北電在職当時は、羽咋支店で地域担当の仕事についておられ、私は志賀原発の交渉等で対立する場が多く、時には声を荒げた事もあった。退職後は、ミニコミ誌『ごまめ』を毎月発行し、「憲法の精神を羽咋に生かす」活動を続ける「反骨の人」だった。その心の強さには本当に敬服するしかない。原告団ニュース、命のネット通信の熱心な読者でもあり、返す返すも残念でならない。

■日下忠博さん 4月2日逝去、享年67才、旧富来町。退職時まで現業職員として県職労役員、地域では勤労協役員をつづけ、命のネットでは結成時から役員(運営委員、副代表)を勤めてこられた。熱心な真宗門徒で「南無阿弥陀仏」と「核と人類は共存できない」が口癖であった。私は翌3日に富来地区を回るので連絡を入れたところ、早朝に自死しているのを奥さんが発見されたという。娘さんたちもすべて立派に所帯を持ち、すべて成し終わり思い残すことはない、との遺書を拝読したが、桜の花もまだ蕾みのころだっただけに、なぜ!という思いは尽きない。

■浜坂日朗さん 9月8日逝去、享年68才、羽咋市。千里浜まつりの世話役で祭列に同行中、急逝された。長らく人工透析を続けていただけに、雨の中での無理がこたえたのではと残念に思う。命のネット結成時からの数少ない自営業者の会員で、脱原発の看板・旗・集会の横幕はすべて浜坂さんにお世話頂いており、翌9日も西海に看板設置の下見に行く予定だった。31年前、羽咋神社の川渡しの祭の中で「東京に原発を!」ならぬ《中央町に原発を!》と酔って叫ぶ姿を見たのが始めての出会いだった。一方、仕事の傍ら、羽咋にちなむ多くの歌謡曲を作詞・作曲して何度もNHKの番組に出られたこともあり、多才にして多感の人であった。



 〈NO32 2013.8.20発行〉
   ★★★廃炉しかない!★★★
  9.28さよなら志賀原発集会へ!


         
 <命のネット会員はこぞって参加を!>

 さよなら志賀原発・実行委員会は来る9月28日(土)、犀川河川敷を会場にして 「廃炉しかない!さよなら志賀原発集会」 をよびかけています。
 今年最大のとりくみです。
 福島第1原発の汚染水が既に止水壁を超えて大量に海に流出していることがわかりました。事故は収束どころか、拡大しています。
 再稼動など論外!事故収束に全力を挙げよと訴えましょう。
 6月15日の志賀原発現地集会には命のネットは約30名が結集しました。9/28にはそれ以上の参加を訴えます。



                   記

     ■と  き 9月28日(土)午後1時~3時 

     ■と こ ろ 犀川河川敷(犀川大橋~桜橋の間。片町側)

     ■集会後、香林坊までデモを予定




 
      ◎公共交通 JR金沢駅から市内バス片町で下車
       ◎自家用車 本多の森公園駐車場が一番安く、解散地にも近い
 
  ▲能登地区は 11時 羽咋市役所集合。乗り合わせて金沢へ向かいます。






  赤住バス停横に新看板を設置


    原発から600メートル!



 柳田IC下・猫の目交差点に続き、新たに赤住バス停横という最高の場所に橋さんのご協力で新しい看板を設置しました。さらに、西海の加納作次郎記念小公園横や門前町に設置準備を進めています。
 「志賀原発はもうやめよう」が統一スローガン。
 たんぽぽ舎のカンパに感謝いたします。





 福島の叫びを聞け!地検は起訴せよ!

           5/31日比谷野音⇒東京地検・東電に1千人

 福島原発告訴団は5月31日、日比谷野外音楽堂で「福島原発事故の厳正な捜査と起訴を求める大集会」と東京地検への要請行動を行いました。バス3台で駆けつけた福島の仲間をはじめ告訴・告発人が平日にもかかわらず全国各地から千人をこえて集まり、被害の現実を次々と訴えました。武藤類子団長のあいさつに続き、保田行雄弁護士と海渡雄一弁護士が告訴の現状を報告。福島の7名が、今も線量計を見て子どもの靴底に鉛を張ったり、外で遊べない暮らし、被ばく労働者の苛酷な実態などを次々と訴えました。中でも「こんな事態が許されるなら正義はどこにある!」と痛憤したバスガイドさん~後で話すと仕事柄で志賀町の北鉄組合員のことも良く知っておられ、世間は狭いとびっくり。
 広瀬隆さんや全国10地区も発言(北陸は金沢の林秀樹さんが志賀の現状を報告)。集会後、公園向かいにある地検前では、新たな参加者も加わり、反対側の歩道も埋め尽くして「福島の叫びを聞け」「地検は起訴せよ」と書かれたプラカードを掲げてシュプレヒコール。夕方には東電本店に向かい、応対した東電原子力センター所長に要請書を読み上げ手渡しました。6月行動を相談した5.9役員会の後に告訴団北陸から呼びかけがあり、急きょ参加。夜行バス青春ドリーム号での往復はさすがにきつかったものの、心に残る行動でした。(タナカ)


  再稼動反対のうねり止まず!
     6.2さよなら原発集会&国会大包囲に60,000人が



 2日の東京は日差しは強いものの、爽やかな風が時おり吹き抜ける日になりました。最寄りの浜松町駅の改札口を出ると、集会参加者らしき人たちがちらほらと目に付く程度でした。しかし、会場の芝公園まで歩く間に、参加者とわかる様々な年齢・服装の人々が見る見る増えてきました。会場はあふれんばかりの人波で、タンポポ舎の黄色い旗を探すのも大変でした。
 落合恵子さんの語りかけるような訴え、大江健三郎さんの重厚で搾り出すような演説と続きました。大勢の人たちが「自分の思いを誰かに伝えたい」との思いで集まったことを実感できました。日比谷公園までデモ行進。夕方からは国会議事堂を取り囲む行動に参加。原発が完全になくなるまで、粘り強い運動が必要だと改めて思いました。(滝口)

■国会大包囲行動で全国の仲間たちとアピール

 芝公園から日比谷公園まで、うす曇りの都心をデモ行進した後、休む間もなく国会大包囲行動に加わる。国会周辺の歩道をどんどん人が埋めていく。陽はまだ高い。5時過ぎに国会敷地の完全包囲が完成。歓声と拍手に周囲が包まれる。私たちは、議事堂正面を見すえるアピールポイントへと移動した。そこは正に人・人・人の波。
各政党党首らのスピーチが始まり、全国各地、とりわけ再稼働が狙われている現地・周辺から駆けつけた人々のアピールが続く。私も志賀原発再稼働阻止にとりくむ者として「志賀原発は、もう廃炉しかない。全国の仲間とともに頑張ります」とマイクを握った。各地のアピールが終わる頃、ようやく夕闇が近づいてきたが、人々の熱気はさらに高まっていった。

■規制庁交渉に臨む(6月3日)

 前日の熱を帯びたまま衆議院第1会議室で行われた再稼働阻止全国ネットワークの対原子力規制庁交渉に参加。全国の現地・周辺運動体代表からは、実際の「大事故」を想定すれば、規制委の指針に沿った各自治体の防災計画では、全く役に立たない「避難」一つとっても具体策の立てようがないのが現状と、批判が相次いだ。
 私も、志賀原発直下の「活断層問題」で、設置時に極めて不十分不誠実な調査しかしなかった北陸電力になぜ再調査させるのか。規制庁自身が調査方針を立て、調査会社も自ら指定すべきと、強く担当者に迫った。規制庁は、これで一応、住民の意見・要望は聞きましたとしたいのだろうが、この交渉は参加した各地の運動体にとって、共通する課題を確認し整理して、更に強く全国で連携して再稼働阻止にとりくむための大きな契機となったと確信する。(藤岡)


   大飯を止めろ!全国集会 450名が現地デモ

 6月30日、福井県大飯町大島公民館で450名が参加して「福井から未来へ!全国集会」が行われた。
 集会後、大飯原発のゲートまで30分ほど、シュプレヒコールを張り上げながらデモ行進。ゲート前では、代表者が申入れ書を読み上げ、即時運転停止を申し入れた。命のネットは7名が参加した。
 冒頭に鎌田慧氏のスピーチ。
「市民運動が政治を動かし、原発問題を大きく世論に訴えることができた。そのように自負し運動を続けていこう。安倍政権は、再稼働に向けて世論操作を始めるだろう。かつて、原子力安全・保安院のことを『警察と泥棒が同じ屋根の下にいる』と表現していたが、そういう組織や世論は、われわれが今まで選挙に無関心を装っていたことで、結果的に増長させてしまった。自分たちにも責任がある。原発再稼働を止めるには、1機づつ再稼働阻止していく外ない。また、すでに英・仏・独も放棄した核燃サイクルを固持しているのも大問題だ。大間や東通原発建設の動きもまだ止まっていない。日本を愛するなら、絶対、再稼働を止めるしかない」と話した。
 次に、再稼働阻止ネットが「大飯原発の再稼働反対運動は大きな戦いだった。全国各地の戦いが、住民や自治体に浸透し始めている一方で、原子力規制委が新しい安全神話を流布し始めたことに注意しよう。国政選挙の結果は厳しいが、ドイツでは、福島事故後の大衆運動が、政府に原発ゼロを決断させたことを直視してがんばろう」と提起した。
 原発いらない福島のおんなたちの黒田節子さんは「郡山は、まだまだ危険な状態で、子どもたちの被曝が続いている。政府は、汚染地域を細かく指定し、住民を分断しようとしている」と話した。そして、除染作業や、被曝労働者がおかれた現状の根深さ、子どもの甲状腺がんの検査結果などを説明し、再稼働反対を訴えた。伊方からは「伊方原発は、内海に面した唯一の原発。温排水による生態系の破壊、海産物への影響も計り知れない」と懸念を表明。「抗議運動は、単独ではなく全国で一致団結して戦うべきだ」と力強く語った。
 地元のサヨナラ原発福井ネットの若泉さんは「大飯3、4号機は稼働しているが、F6活断層の有無が未解決。避難計画も、福井県内だけで避難するというズサンなもの。知事は安倍政権になると強気になり、中間貯蔵施設までも認めている」と批判。
 愛知の、未来をつなげる東海ネットのメンバーは、「愛知、東海は距離は離れていても、大飯原発の風下にあたり他人事ではない」と話した。また、監視テントのメンバーが「監視テントとは、自由意志で、好きな者が集まって活動している。組織ではなく、大飯再稼働反対のデモから始まった」と話した。



 再稼動一番乗りなど許さない!6.23緊急!伊方集会 報告

 6月23~24日、八幡浜市での緊急伊方集会と四電・伊方町・愛媛県への申入れ。「再稼動一番乗りが懸念される伊方現地で、再稼動を止めるための知恵を出し合う集会を開こう」との全国ネットのよびかけに応え、原発さよなら四国ネットが開催したもの。この連続行動には首都圏、各地から80名が参加。命のネットも3名が、6時間に及ぶ討論集会[写真右]]、伊方原発正門前行動[写真左]と伊方町への申入れに加わりました。
 印象に残ったのは3点。
 ①集会、申入れの運営の多くを女性たちが担っていたこと、
 ②伊方町交渉では回答内容はともかく副町長らが対応していたこと、
 ③対岸の大分、同じく再稼動が危惧される川内原発の鹿児島から多数の仲間が参加していたことです。四国の市民運動の深さ、吸収ブロックとの連携など学ぶことが多々ありました。



  2年ぶりに志賀原発前で平和行進 
           命のネットも約30名が参加!


 6月15日、被爆63周年・非核平和行進/中能登集会が団結小屋前で開かれ、志賀原発正門~海側ゲートまでデモ行進しました。(これまで小屋前での集会と原発周辺デモが恒例だったが、昨年は北電が志賀原発の防潮堤工事を行っていたため、高浜市街での集会・デモとなった。アリバイ作りの工事も終わり6月15日は2年ぶりの原発前行動に)
 再稼動を公言する北電に強く抗議を!と、命のネットは石川、富山の仲間に最大限参加をよびかけ。羽咋、七尾の組合員だけでなく、命のネット会員約30名も参加し(うち富山8名)、百余名が核兵器廃絶と志賀原発の廃炉を訴えました。命のネットとしては今年最大の結集です。良かった!





 <7.28には能登ピースサイクルと!>

 7月28日には能登ピースサイクル(20名の自転車部隊で、大阪のたたかう組合の有志が参加。毎回、その馬力には敬服)の歓迎交流会を団結小屋で行った後、ともに正門前抗議行動を行い、金沢へ向かうピースサイクルの仲間を見送りました。









   事故は収束どころか拡大へ!汚染水対策は完全に破綻

■汚染水が大量漏出

 毎日300㌧の汚染水が、地下水とともに海に流れ込んでいるという(資源エネルギー庁の試算)。8月7日に開かれた政府の「原子力災害対策本部会議」では、「福島第1原発の汚染水問題は対応すべき喫緊の課題。東電のみに任せるのではなく国として対策を講じる必要がある」(首相)と、税金を投入しての対策に乗り出すことを検討し始めている。
 東電は経費がかかりすぎることを主な理由に、陸側止水壁の建設を先行させたが、これが予想以上に地下水の流路を変えてしまった。(今や汚染水はその止水壁を越えて大量に漏出)

■とてつもない高線量

 海へ流れる地下水は止水壁で止められる。すると当然、溜まった地下水は上昇し始める。当初は3週間程度で地上に到達するかと思われたが、実際には報道されたように既に止水壁を越えて海に流出しており、事実上止水壁は機能しなくなりつつある。その上、地上の放射線量が上昇し、地表面で8ミリシーベルト/時を越えている。その上空の空間線量も1.8ミリシーベルト/時と、数時間作業をしただけで制限値の20ミリシーベルトを超える。
 こんな環境では作業ができない(しかし作業は続行している)。地下水が地上に達する前からこの有様だから、地上に噴出したらどうなるかは想像に難くない。誰も立ち入れなくなる。(東電のHPの図によれば)一番高いのは表面で160ミリシーベルト/時。汚染水が噴出すると、こんな高線量になる可能性があり、とても作業は不可能だ。何としても汚染水の噴出は阻止しなければならない。

■実は知っていた東電

 しかし、東電はこの位のことはとっくに知っていた。知っていたのに海側止水壁を先に作り、陸側は作らなかった。なぜか。国が業を煮やして登場する状況をあえて作ったとしか思えない。最初は規制委員会、次は資源エネルギー庁、最後に「原子力災害対策本部会議」が出てくるまで事態の悪化を知りながら、対策を遅らせてきたとしか思えないのだ。
 ここで国が乗り出さざるを得なくなったのは、放置して汚染水大量流出という事態を招くと福島の人々に大変な打撃を与える。さらにもっと政府が心配なのは再稼動に大きなマイナスになることと、海外からの批判や訴訟の危機が迫っているからだ。
 汚染水の放射能はトリチウムが大きく取り上げられているが、当然ながらストロンチウムも大量に含まれているだろうし、もっと恐ろしいのは汚染水が原子炉内部や格納容器に落下している核燃料そのものを「溶かしだして」流れている可能性があることだ。このまま東電が、海を汚染するに任せていては、国際問題化する。

■なし崩しの国費投入は反対!東電の破産整理が絶対条件!

 東電は、すべて東電の責任になってしまうことを回避するため、国を巻き込む戦略を立てたのであろう。その布石が3月、社外取締役打ち揃っての辞任意向を表明する「首相会見」だった。慰留した安倍首相は「国も一歩前に出る」と発言している。
 今から税金を投入するのであれば、直ちに東電を解体して福島第1原発廃炉機関を作り、そこに人材と資金を東電から引きずり出し国営として行うべきだ。作業員も国が全員雇用するなど、根本的解決を図るべきだろう。そのための資金は電源3法交付金を充てれば良い。年間3000億円近い資金だ。もちろん再稼動だの地元支援は一切福島支援のため中止することになる。原発再稼動のためのばら撒き予算など、一切認めるべきではない。

 <編集部記>以上は、再稼動阻止全国ネットNEWS第3号/たんぽぽ舎・山崎久隆さんのコメントを要約転載したものです。参院選が終わるまで隠されてきた深刻な汚染水流出。事故は収束どころか、さらに拡大しているのです。再稼動など論外!9.28金沢集会への大結集を重ねて訴えます。


 元東電社員による講演会に70名が参加
       命のネット・呉東が主催


 7月15日富山県民会館で、命のネットワーク・ 呉東主催で『元東京電力社員が語る福島原発の実態』が開かれた。話し手は吉川彰浩さん(33歳)。事故直後の現場の混乱状態から家族との必死 の連絡、応急処置に向かった人々の果断な行動など、その場に居合わせた者のみが語りうる内容に、会場内はシンと静まり返っていた。
 来場者は約70名。石川県からも、また富山県内に避難中の方たちの参加もあった。
 吉川さんは、話の最後に「自分が非難されることは仕方がない。しかし、避難 と帰還のはざまで揺れ続けている人たちや、さまざまな思いを抱きながらも収束作業や除染作業に従事する人たち、その人たちがおかれている現実を少しでも多くの皆さんに知ってもらいたい」と語った。
 なお、今回の講演は『さようなら原発福井ネットワーク』から富山との連携を求めた企画(福井は7月14日)として提起されたもの。これを機会に石川・福井との連携をさらに深めていきたい。(藤岡)
★参考:FacebookはYoshikawa Akihiro:ブログアドレスはhttp://1031ryota.blog.fc2.com/「ショコラとはーちゃん」★



◆新しい事故が連日つづいている! 地中の止水壁だけでなく、地上タンクからも海へ流出していた。収束どころか新しい事故を重ねている。<8.11北陸中日 

























 〈NO31 2013.5.20発行〉

 再稼動阻止!全国交流会に70名の熱気!
     5~6月行動鮮明に―全国ネット・羽咋合宿

 再稼動阻止全国ネットワーク-羽咋合宿・全国交流会は4月13~14日、羽咋労働福祉会館で開かれ、首都圏や各原発現地、富山、地元の参加も多く、60部用意した資料が足らなくなる盛況で、無事終了することができました。
 柳田 真・全国ネット共同代表、淵上月太郎・経産省前テントひろば代表をはじめ北海道・泊、福島、東海村、首都圏5団体、静岡、柏崎刈羽、福井、関西、伊方、宮崎など28名、富山12名、地元は30名(羽咋10、志賀5、七尾3、中能登町3、金沢4、輪島、小松)、計70名が参加し、翌日には志賀町全域(高浜市街地、堀松地区、志加浦地区、福浦、富来市街地)でのビラ入れ行動(約3千戸に配布)も実施できました。(同封ビラ参照)(右写真は14日朝、会場の羽咋労働会館前で)
 2日間の報告・討論は首都圏・青山晴江さん(たんぽぽ舎)と地元・多名賀両名の司会で進められました。主な報告は下記のとおりです。特に2日目の全国事務局のまとめで、5~6月にむけた行動の焦点が鮮明に提起されました。再稼動の嵐を待つのではなく、いまから全国現地の連携と運動の強化をはかろうという思いが一歩前進したのではないでしょうか。石川でも、30㌔圏各自治体への申入れ行動とともに、6月行動-6/2国会包囲、23~24伊方-にぜひ参加し、各現地の連携を強めねば、考えております(下記に日程を掲載)。
 ただ、当方のスタッフの少なさから2日目の志賀町現地行動で幾つかもたつき、志賀原発の全景を見てもらえなかったのが残念です。もともと、私たちが羽咋での全国合宿を受けたのは2つ理由がありました。一つは若狭の原発銀座と巨大立地点・柏崎刈羽にはさまれているためか、「石川に原発があったの?志賀原発ってどこ?」という声をよく聞くので、志賀も全国現地の一つと知ってもらいたいと思っていたからです。 
 二つ目は石川自身の発信力の弱さとフットワークの重さを克服するきっかけになれば、と考えたからです。その点で、遠路をいとわず駆けつけた方々の再稼動ストップへの熱気は、地元の仲間に強いインパクトになりました。地元側の参加が予想以上に増えたのも、その反映ではないでしょうか。
 福島・橋本さんの「東電や官僚、経団連のヘッドが路頭に迷うなんて聞いたことなく、私たちの苦しみを分かっていない」という訴えは何よりも胸に響きました。また刈羽村議・近藤さんの「防災計画は全く現実にはありえない想定で成り立っている。仮に避難できても帰って来れない避難は避難とはいえない」との報告も、30㌔圏の私たちにとってストンと納得できました。再稼動のための防災計画などゴメンです。
 他の方々の報告も参考、励ましとなることが沢山あります。それをふまえて、私たちのフットワークと発信力を強めたいと思います。また、インターネットで全国交流会を知り、命のネットに新加入する人も出てきました。引き受けてよかったと実感しています。重ねて御礼申し上げます。最後に、6月行動での再会を約して!
(写真左:2日目のまとめを行う柳田信さんと司会の青山晴江さん)



<主な報告者と連帯あいさつ>
 ◎基調報告と2日目のまとめ  柳田 真(再稼動阻止全国ネット共同代表)
   補足報告=地域防災計画について けしば誠一(反原発議員市民連盟、杉並区議)
 ◎北海道・泊原発  佐藤 英行(北海道・岩内町議)
 ◎今、福島の現状  橋本 あき(原発いらない福島の女たち)
 ◎東海第2原発再稼動阻止運動  相沢 一正(東海村議)
 ◎脱原発テントといのちを守る闘いへ 淵上 太郎(経産省前テントひろば代表)
 ◎鈴木 卓馬(浜岡原発を考える静岡ネット事務局)
 ◎新潟県原子力防災訓練での現地報告 近藤 容人(刈羽村議)
 ◎福井での反原発活動から 若泉 政人(サヨナラ原発福井ネット)
 ◎大飯原発の稼働中止へ 新開 純也(関西,大飯再稼働ストップ現地アクション)
 ◎再稼動の最有力候補-伊方原発  堀内 美鈴(松山市、原発さよなら四国ネット)
 ◎玄海原発と川内原発  黒木 和也(宮崎市、九電社員・電力ユニオン)
 ◆連帯あいさつ 浅田正文(福島県田村市より金沢へ避難、福島告訴団北陸)、盛本芳久(県議、社民党県連合代表) 2日目、団結小屋で橋さん・小川さんが挨拶

   ・――――――――――― <参加者の声> ――――・
■松山市・堀内美鈴 本当に有難うございました。ご報告を拝読致しました。昨年、能登のみなさま、阻止ネットのみなさまには、遠路はるばる何度も愛媛に足を運んで頂き応援して下さったことを、改めて心から感謝申し上げます。今回は、志賀原発現地のみなさまにお会いでき、短い時間でしたが直接お話しする機会が得られたのも、みなさまのおかげです。6月の伊方集会のことを覚えて下さり本当に心強いです!先日、羽咋合宿の報告を兼ねて、斉間淳子様と近藤誠様のお宅にお伺い致しました。ゆっくり時間をとって、これまでの伊方の反原発や裁判の闘いについても伺うことができました。6月2~3日には、斉間淳子様をはじめ、八幡浜・原発から子どもを守る女の会のみなさまも参加されます。できるだけ多くの方に声をかけて国会前と院内に『伊方の一角』ができるといいなあ…と思います。

■首都圏・小川正治 「5~6月に向けた行動の焦点が鮮明に提起され・・再稼動の嵐を待つのではなく、今から全国現地の連携と運動の強化を図ろうという思いが一歩前進」という報告~全く同感です。そして状況の認識と今後の方向性を参加者全員で共有できたことは、地元及び石川・富山のみなさんの熱い思いと周到な準備の賜物と心から御礼申し上げます。加えて、「団結小屋」で橋のばあちゃんと西海の小川さんから大きな刺激をいただいたことに感銘しております。このメールを書きながら目頭が熱くなります。この間の全国交流を通じて、より一層心が通じ闊達に意見を出し合い、「再稼働阻止」に向けた連携の深化が図られつつあると実感しています。その一方、突破せねばならない課題も率直に提起されました。多くの困難を、もがきつつでも共に乗り越えていきたい、そんな思いでいっぱいです。多くの「地元」でまたお会いできるのを楽しみに!

■羽咋市・滝口 保 3.11を経験したにもかかわらず、再稼働に向けての策動が次々と目につくようになってきたと思えてならない今日この頃です。再稼動阻止の掛け声だけで、果たしてどれだけの人が、この羽咋合宿に参加していただけるのか心配でした。しかし、時間前からボツボツと集まってきた方々の様子をうかがっている内、阻止に向けての熱気が徐々に高まっていくのが感じられました。北から南まではるばる羽咋までお越しいただき嬉しく思いました。
 瞬く間に、考えていた人数を超え、用意した資料は足らなくなり、ご不便をおかけしてしまいました。多くの人が原発の再稼動に関心を持ち、阻止するため行動していることが分かりました。合宿の事を知り急きょ参加いただいた方も少なからずありました。私だけのためでなく、子どもたちの未来のためにも、声をだし運動しなければならないと改めて思います。

■じゃり道工房 友禅絵・志田弘子 羽咋市で全国ネットの集まり・・交通の便の悪いところに果たして集まっていただけるのだろうか・・日にちのない開催に不安だったこともあり、彫刻や染を並べて少しでも賑やかに・・との心配も杞憂で、会場は北は北海道泊原発、南は九州玄海原発、経産省テント前広場、26時間をかけて四国伊方原発からもと全国から駆けつけて下さった方たち70人余りで、座る場所もないような熱気だった。各地の報告、全員の自己紹介、フクシマの現状、声を振り絞られた詩の朗読、意見交換、等々・・。
ここに全国から集った方たちがいて下さる・・忙しさや遠い距離をも、ものともせず、再稼働阻止を願い、命の方向に舵を切りたいと願い続けておられる方たちがいる・・なんと熱い場所にいるのだ・・という思いでいっぱいだった。 改めて思う。胸が疼き続ける大きな哀しみは消えることもなく、不安と不信と諦めの日々・・私たちは今、大切なときにいる・・時に無力感に苛まれつつも、私たちこそが先を見る眼と手をつなぐ力を培わなくては。行き場のない廃棄物と子どもたちに背負わせる綱渡りのような大きな絶望の愚かさに声を出し続けねば・・手渡さなければならぬものは、いのちの明日への希望なのだから・・。(左の写真は志田さんの友禅絵「童子」)

▼富山市・野上明人 当日は、北海道から九州までの方々が一堂に会し、各地の経験談や活動報告に接し、また深夜までの懇親会にも最後まで顔を出すことができ、収穫のある一泊二日でした。 全国合宿を羽咋で行う話を聞き、富山にいて近いので、何かお手伝いができればと思っておりましたが、事務局を中心に滞りなく終了することができました、心より感謝しております。
 気になったのは、50才目前の私のようなものが、あの会場では、依然として若手であるように思えた点です。参加者の平均年齢は60才を軽くこえていたと思います。各地の報告でもありましたが、ニューウェーブとオールドウェーブの交流がいまひとつという感想を持ちました。もちろん、私たちの活動は市民運動・住民運動ですから、全体が固く統一されなくてはならないとは、全く思いません。それでも、同じ地域の中では良い意味での相互干渉は必要でしょう。気軽に運動体に接触できる、参加しやすさというか、垣根の低さというものをどう作るか、いつも突き当たる課題であり、福井からの報告が、ひとつのヒントになると感じた次第です。

<付記>
 ①地元からは堂下・志賀町議が志賀現地の報告。富山の藤岡さんが「志賀原発はもうやめよう!を合言葉に」と今後の運動を提起した。命のネットのホームページに掲載しています。
 ②基調と2日目まとめは再稼動阻止全国ネットのホームページに掲載されているので参照下さい。

 共生の道を探して

 藤田祐幸さんから毎日新聞の特集冊子が届きました!
 藤田祐幸さん(元・慶応大助教授⇒右写真)から下記の便りとともに、毎日新聞・西部本社版に1年間掲載された『共生の道を探して』(福岡賢正著。12年4月5日~13年3月28日まで毎週木曜掲載)の冊子が届きました。社告で脱原発方針を明確にしている東京新聞・中日新聞・北陸中日新聞以外にも真実への営為が重ねられていることを知り感激です。とりあえず右に最初の掲載分を転載しました。全部を目にしたい方は事務局まで問い合わせを。
 藤田先生は珠洲原発反対運動に献身的に関わってこられた。私たち能登の住民にとり忘れてはならない人です。また、米軍のイラク侵略~とくに劣化ウラン弾攻撃による被ばく問題でイラクでの現地調査も行っておられます。

「ご無沙汰しております。3月11日の福島原発事故以来、皆さまに年始の賀状を差し上げる気持も失せ、失礼して参りました。事故直後は自分の無力感にさいなまれ、身動き一つとることも出来ず、沈鬱な時間を無為に過ごしておりました。しかし、世間はまるで何もなかったかのように日常性を取り戻しつつある中で、何とかこの流れを食い止めようとの思いから、もう一度立ち上がり、九州各地を軸に語り歩く日々が続くようになりました。 しかし、昨年末のあの総選挙を境に、語り歩く場も急速に失われ、皮肉なことに畑作業を行う程度の時間的余裕が生まれてきました。しかし、この2年間の激動に疲れ果てた体はなかなか元気にはなりません。
 そんな中、毎日新聞西日本本社(福岡)報道部におられる福岡賢正氏が我が家を訪れました。驚くことに、私がこの数十年間に書いたものの殆ど全てを読み込んだ末の来訪でありました。本人より私のことを知り抜いた上で、昨年4月から何度かの休止はあれど、1年間毎週木曜日の紙面に記事が載るようになりました。上層部より圧力がかかるまでは続けましょう、ということで始まった連載でしたが、ついに一年間走り続けてしまいました。
 その内容は、私の言動を道具に使いながらも、原子力の抱える問題を多角的かつ歴史的に縦横無尽に語りつくしていく、その手腕にはただただ驚くばかりでありました。そして1年分を束ねてみると、極めて抑制のきいた原子力問題のテキストになっていることに驚かせられました。彼と出会うことで、まだまだこの国のジャーナリズムはしぶとく生き続けていることを確信致しました。九州居住者以外の方々にはなかなか伝わることもありませんでしたので、ここに全部の写しを束ねてお送りさせていただくことで、この2年間の非礼の償いとさせていただきたいと思います。近年天候も激しく変化するようになりました。どうかくれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。 2013年4月 藤田祐幸 」


■松江市議選で芦原康江さんが初当選! 
 全国ネットのメッセージ有難う。選挙は激戦でしたが、当選を果たすことができました。最終日は震えるほどの寒さと雨の中でしたが、行く先々で『原発のない松江』を望む市民の皆さんに温かい歓迎を受けました。特に、原発の目前で暮らす漁師さん達に訴えを聞いていただき、帰り際に「原発反対!」と叫ばれたことはこの上なく嬉しい出来事でした。結果はぎりぎりで、皆をやきもきさせましたが、当選が決まった時は、全員で歓声を挙げ、喜びました。一方、再選を果たした市長は、早速、3号機は安全基準をクリアすれば動かすと明言しました。闘いはこれからです。24日は、松江地裁に国と中電を相手に3号機稼働ストップのために提訴します。(松江市・芦原康江)
*芦原さんは4/21投票の松江市議選に立候補し羽咋合宿に参加できなかったが1907票で当選(定数34)。全国ネットへのメールから転載しました。本当に良かった!(編集部)


  6月行動⇒6/15志賀現地集会、6/30大飯集会に参加を
     <被爆68周年非核平和行進・6/15志賀現地集会>

◆6月15日(土)14時、赤住団結小屋前または志賀町文化ホール横ひろば集合(未定)
 15時・集会 15時半・原発周辺デモ行進または高浜市街デモ(未定)
◆昨年は北電が防潮堤工事を行なっていたため、原発周辺デモは中止し高浜市街をデモ行進しました。すでに防潮堤工事は終わっており、原発前で抗議の声をぶつけるか、高浜市街で住民へのアピールを重視するか、現在検討中。確定次第連絡します。
◆いずれにせよ、再稼動の動きを許さないため、非常に大切な志賀現地での行動です。志賀町と、隣接する羽咋郡市、七尾鹿島の仲間はこぞって。県内、富山の皆さんも最大限参加し、再稼動反対の声を北電にぶつけ、住民にアピールしましょう!



<大飯原発の運転を中止せよ!6/30全国集会>
◆6月30日(日)13時半、大飯町・大島で全国集会(鎌田慧さん講演なども予定)
           15時 原発正面ゲートへデモ行進
◆大島は、昨年の35時間に及ぶ闘いの現場です!
◆参加日程 30日午前9時、羽咋市役所前集合。自家用車で乗り合わせ出発します。参加希望者は事務局まで24日までに連絡。車提供者には燃料代&高速代を支給します。




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 ヨウ素剤の更新を行いました

 通信№31郵送と合わせ、新加入会員160世帯を対象に、隔年ごとに行っているヨウ素剤の更新を実施しました(約9千錠)。希望者には必要人数分をお送りしています。新加入の方でヨウ素剤の購入を希望される方は、事務局へFAX(0767-22-2111共用)で連絡下さい。
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●4月合宿の受入れ、本当にご苦労様でした。受付と会計の対応に大忙しだった滝口さん、池端さん、コーヒータイムを作ってくださった志田さん、2日目の志賀ビラ入れを何日も前から準備し当日も参加してくれた志賀勤労協役員の皆さん。合宿の成功はこれらの力の集成です。重ねて感謝いたします。
●猫の目交差点の脱原発看板がリニューアルしました。3/26命のネット役員会でみなの意見を出し合い、今後は『志賀原発はもうやめよう』を統一スローガン、合言葉に運動を広げようと決まり、さっそく看板の文言を改装したものです。(上段写真)
●合宿に当たり、東京のたんぽぽ舎から現地の看板作成費用にと10万円のカンパを頂きました。心から感謝いたします。さっそく猫の目の看板改装費に充当しましたが、やはり新しい看板の設置が大切です。志賀町や隣接市町で目立つ場所の提供して下さる方お願いします。(タナカ)

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